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ぷるんぷるるん

女の子に気持ち良くいじめられるM男向け官能小説公開中。

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闇とシコシコ#最終話

「あっ、はぁ、はぁ……イキたい? 精液、びゅーってしたい?」

「あ、あえぇあぁ……ああぁ……」

 自分でも何を言っているのか聞き取れないと思いつつも、茜には伝わったようだ。
 
「良いよ。でも、ん、んんっ、私が先だから……あっ、あっ……」

 茜が俺の口から指を抜き取った。
 その手を俺の身体に回し、しがみつくようにして、快感に崩れそうになる身体を支えた。
 嬌声の間隔が狭まり、やがて茜は果てた。
 その姿を鏡越しに見ていた俺も、限界だった。
 精神的にも、おちんぽ的にも、これ以上は我慢出来なかった。
 ここで焦らされれば、間違いなく約束を破ってしまう確信があった。
 
「あ、茜ぇ……お願いだ、イカせて……茜……」

 茜は荒い息を吐きながら、ベッドを降りて立ち上がった。
 
「良いよ……はぁ……でもね、郡山くん。あんなに我慢したのに、君は呆気なくイッちゃうの」

 白く細い足が、ゆっくりと持ち上がる。
 ようやく許可された射精の予感に、俺は喘ぎ声を漏らした。
 
「踏んですらあげない」

 足の裏が、靴下に包まれたおちんぽに触れるか触れないかの位置まで来た。
 射精したい。踏んで欲しい。なんなら蹴ってでも、とにかくおちんぽに刺激が欲しい。
 汗で張り付いた前髪をかきあげ、茜が言う。
 
「郡山くんは、靴下を動かされただけで、イッちゃうの」

 茜は足の指を曲げて、靴下の先端を摘まむと、足首を左右にひねった。
 合わせて、おちんぽが揺れる。
 靴下の生地におちんぽが擦られ、鋭い快感がわき上がる。
 喘いでいる内、揺らされる衝撃で、ローターの固定が外れた。
 靴下の内部をするすると滑り、金玉に当たった。
 予期せぬ刺激に、俺は声を漏らす。
 
「うぐっ、うぅぁ……」

「ふふ。金玉ブルブルされて、感じてる? 乳首も必死に弄って、可愛い。
 そろそろかな……。おちんちんから精液びゅーってする所、見せて?」

 そう言うと、茜は靴下をおちんぽごと、思い切り下へ引っ張った。
 すぐに、おちんぽが、元の位置に戻ろうとする。
 亀頭や鈴口が擦られながら、靴下からおちんぽが抜けた。
 ペチン、と音を立てて、おちんぽが腹に当たった。
 
「あっ、あぁぁぁぁっ、茜えぇぇ!!」

 それが引き金となり、天井目掛けて、大量の精液が噴き出した。
 アナルが幾度かきゅっと締まり、合わせておちんぽの先端から残り汁が零れ落ちた。
 
「イッちゃったね。……変態さん」

 茜が俺を押し倒すように覆いかぶさった。
 耳元で、ありがとう、と囁かれた。
 快感の余韻で、何のことかと一瞬思ったが、すぐに理解出来た。
 部屋には、柔らかな日差しが差し込んでいた。
 茜の左手を取り、目の前に持ってくる。
 そこに、呪いの印はなかった。
 俺は茜の身体を少し起こし、短い口づけをした。

「本当に良かった……」

「それはどっち? 今までしていた行為? 呪いが消えた事?」

「ど、どっちも……」

 やれやれといった風に、茜が息を吐いた。

「でも……私もその質問の答えは、どっちも、かな」

 茜の言葉に、おちんぽが再び立ち上がったのは言うまでもない。
 それを下腹部に感じた茜が、少し身体を浮かせた。
 見つめ合う俺達。
 互いの鼓動が高まっていくのを感じる。
 
(これは……。このままセックスまでいけるか……!?)

 茜の表情も、満更ではないように見えた。
 しかし、俺は知らない。
 呪いが打ち払われた事で、体力を取り戻した茜の祖母が、すぐそこまで来ていた事を。
 
 
おわり




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闇とシコシコ#13

「そ、そんな、あ、茜……」

 射精寸前で刺激を絶たれたおちんぽが、ジンジンと疼く。

「あ、茜、茜ぇ!!」

 何度名を呼んでも、茜はおちんぽへは手を伸ばそうとしなかった。
 
「一人で気持ち良くなっちゃうから。郡山くんは、見てるだけ」

 そ、そんな……そんなぁぁあぁっ!!
 一度は諦めた手を解こうと身体を動かすも、やはり拘束は強固だった。
 乳首のローターだけで果てる事は、今の俺ではまだ出来そうにない。
 やはりおちんぽへの刺激が必要だ。
 だが、足に乗られているので、身体の向きを変え、おちんぽをベッドに擦り付ける事も出来ない。
 どうあがいても、射精不可能。
 
「あ、ぁぁっ、茜ぇぇ!! 謝る、謝るからぁっ!!」

 俺へ一瞥もくれず、茜は自身の下半身をじっと見ていた。
 やがて、スカートに手を入れた。
 射精欲求を一瞬忘れ、俺はその光景を食い入るように見つめた。
 互いの荒い息だけが、フーッ、フーッと部屋に響きわたる。
 
「ん……んっ、ふぅ……入っちゃった」

 クリトリスにでも固定していたのであろう、ローターを膣に挿入した、と言うのだろうか。
 茜が淫らに笑い、言う。
 
「私のおまんこ一番乗りは、あっ、んっ、郡山くんのおちんぽじゃなくて、あぁ、はぁ、はぁ、おもちゃだったね」

「あっ、あぁぁぁぁっ!! 茜ぇぇぇっ!!!」

 血が頭に一気に上るのを感じた。俺はがむしゃらに身体を動かした。
 拘束を解く為にではなかった。
 悔しさと劣情がごちゃ混ぜになった、俺の感情が、身体を勝手に動かしていた。
 動じた様子もなく、茜は自らの快楽を貪る事に夢中だ。
 スカートをめくり上げ、ローターの代わりに、指でクリトリスを慰め始めている。
 癇癪を起こした子どもが、お気に入りのぬいぐるみを与えられたかの様に、俺は身体の動きを止めた。
「ふーっ、ふーっ」と荒い息を吐きながら、少しでも茜の自慰を堪能しようと、目を凝らす。

「ふ、んっ、あ、あぁ……郡山くん……気持ち良い……あぁっ、あっ」

 扇情的な光景を前にしながら、おちんぽには一切の刺激がない。
 喜べば良いのか、悲しめば良いのか。
 混乱した頭で、俺は思った。
 気持ち良さげにおまんこを弄くる茜が羨ましいと。
 それを見抜かれていたのか、茜が手は止めずに、俺の耳元に顔を寄せて、言った。
 
「ん、ふー……郡山くん、絶対に、抵抗しないなら、んっ、気持ち良く、してあげる」

 これを逃せば、射精のチャンスはないと、俺は思った。
 
「わ、分かった、絶対に抵抗しない……」

 茜はもう一度、抵抗してはいけないと、釘を刺し、両手の拘束を解いた。
 次いで、俺は茜にお尻を突き出すようにして、四つん這いの格好を取らされた。
 肛門まで丸見えである事への羞恥と、これからされる事への期待で、俺の身体は小刻みに震えていた。
 
「ん、ん……ふーっ、はぁ……」

 背後で、茜が苦しげに息を漏らした。
 何をしているのか気になったが、ここで振り返ったりすれば、今度こそ射精への道が閉ざされてしまう。
 俺は黙って待った。
 ぬるり、とした感触が、肛門に触れた。それは、小刻みに振動していた。
 
「あ、茜……?」

「私の中に入っていたローター……ここに入れちゃうね。力、抜いて?」

 肛門を押し広げ、ローターが侵入してくる。
 
「あ、あぁぁぁっ、茜ぇぇ……うっ、あぁ……」

 小型の物だったのが、良かったのか、茜の愛液にまみれていたのが良かったのか、俺の肛門はローターを飲み込んだ。
 腹の異物感に、俺は身体を震わせ、全身に汗を滲ませた。
 深呼吸を繰り返し、その感覚に身体を慣らす。
 少しか異物感が和らいでくると、ローターの振動が心地よくなってきた。
 
「うっ……あ、あ。あぁ……ふー……ふー……」

 黙って俺の様子を見ていた茜だったが、落ち着いて来たのを見計らって、上体を持ち上げた。
 膝立ちの格好を取らされていた。
 アナルへの刺激に気を取られていた為か、硬さを失ったおちんぽから、ぱんてぃがすべり落ちた。
 
「こっちも、気持ち良くしてあげる」

 茜の細い指がおちんぽに優しく絡みつき、上下にしごく。
 待ち望んでいた刺激に、おちんぽはすぐに硬く上を向いた。
 茜はそこに、ローターを再び取り付けた。
 
「うくっ、あっ、あぁっ!」

 それだけで声を上げた俺に、茜が追い討ちをかける。
 するりと、足から抜き取った靴下を、おちんぽに被せたのだ。
 それだけではない。
 背後に回りこんだ茜は、おちんぽから離れたぱんてぃを、乳首にあて、愛液を塗りこむように円を描く。
 快感に悶えながら、茜の名を叫ぶ。
 
「……しゃぶって」

 冷たく言い放ち、茜が俺の口に左手の指を突っ込んだ。
 
「ひゃぁ、はふぇ……ぁ、ぁぁ……」

 少し冷たい指先を舌でなぞりながら、俺はその言葉に身体を震わせた。
 茜は俺の手を取り、乳首に押し当てていたぱんてぃを掴ませた。
 後は自分でやれと言うことか。
 俺は茜にされていたように、ぱんてぃで乳首をこね回した。
 痛い程に勃起した乳首を、摘まみ、擦り、快楽を貪る。
 茜が、空いた右手を俺の身体に回し、向きを変えるように、指示を出した。
 
「良く見える。二人とも、気持ち良さそうな顔してる」

 姿見に、俺達の姿が映っていた。
 俺はおちんぽに靴下をはめられ、尻からはローターのコードを伸ばし、ぱんてぃで乳首を弄っていた。
 どう見ても変態だ。
 それを茜が仕立てたと考えると、激しく興奮した。
 俺は唯一許可されている乳首への刺激を、さらに強めた。
 
「くすっ……必死だね。んっ……可愛い……あっ、あぁっ……」

 茜は右手を自らの秘部に伸ばしていた。
 気づけば、鏡越しの相互オナニーになっていた。
 
「ああぁ、あひゃえぇ……」

 茜の名を呼ぼうとして、俺はだらしなく涎を垂らした。
 
「ちゃんと舐めて。もっと、んっ、必死に乳首いじって。あぁっ……そう、凄い……いやらしい……んっ」

 茜の声が徐々に切羽詰ったものに変わり始めていた。
 
「私じゃなくて、私の物に……んっ、ん……犯されて、あんっ、気持ち良くなっちゃうなんて、いやらしい……」

 茜が黙ると、互いの吐息と、敏感な突起を弄る音だけが、部屋に響いた。
 しばしその状態が続いていたが、茜が沈黙を破った。




最終話はこちら

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闇とシコシコ#12

 俺が来た事により、呪いが少し緩和されたのか、茜の体調は持ち直していた。
 依然として、屋外には負の気配が渦巻いているので、油断は出来なかった。
『儀式』の詳細を語る前に、茜は準備の為に部屋を出た。
 これから一体何が始まるのか……。
 ピンクローター……。
 おちんぽが脈打ち、どろりと我慢汁があふれ出た。
 
「こ、郡山くん……、お待たせ……」

 扉の向こうから聞こえる、途切れ途切れの茜の声に、俺は慌てて立ち上がった。
 
「だ、大丈夫か!?」

「これは、ちがっ、……んっ……ふう……大丈夫……」

 そう言いながら扉を開いて現れた茜は、時折身体を震わせていた。
 紅潮した頬、聞こえるくぐもった振動音。

「あ、茜……?」

 この状況――今、彼女はローターの振動で性感帯を刺激されているのか。
 頭に血がドッと上り、思考がぼんやりと鈍る。
 
「そこに、横になって……」

 言われるがまま、俺はベッドに仰向けて寝転ぶ。
 茜は俺の両手を頭の上に持って行き、手首をガムテープで固定した。
 次いで、服をめくり上げられた。
 茜の手には、粘着面のある包帯と、ピンクローターが握られていた。
 乳首にローターがきっちりと固定された。
 まだスイッチは入っていない。
 ベルトを緩められ、パンツを下げられた。
 今にもはち切れそうなおちんぽがあらわになり、乳首と同じようにローターを取り付けられた。
 
「茜……茜……」

 うわ言の様に名前を繰り返す俺。
 いやらしい遊びの為の玩具を取り付けられる。そのシチュエーションだけで、俺の興奮は最高潮だ。
 スイッチが入れられ、振動がおちんぽや乳首に響く。
 
「あっ、あぁぁぁ……茜ぇ……」

 大きく身体を震わせる俺。
 興奮に比例して敏感になった身体には、とてつもない快感だった。
 
「ん、ん……。気持ち、良い、ね……?」

 ローターを取付終えた茜は、俺から少し身を離した。
 俺の目をじっと見つめ、茜は妖艶な笑みを浮かべた。
 
「私と、お揃い……」

 想像はしていたが、状況を改めて茜の口から聞かされる。
 俺達は、お互い、乳首、性器にローターを付けている。
 茜が感じているものを、俺も感じている。
 ぞくぞくと、背筋を駆け上がるものがあった。
 熱のこもった吐息をもらしながら、茜が横から俺に抱きつく。
 
「郡山、くん……あっ……ん……気持ち良いけど、んっ、物足りない……」

 快感で鈍る思考を必死に働かせようとするも、声にならない問いかけだけが、口から漏れた。
 茜はその事には触れず、「好き」とだけ言った。
 潤んだ瞳が、俺を真っ直ぐに捉える。
 
「あっ、はぁっ、はぁっ、茜っ……!」

 切羽詰った表情で、茜の顔が近づいてくる。
 互いの唇が重なる。
 どちらからとも無く、舌を伸ばし、絡ませあう。
 ゆっくりとした動きが、逆にいやらしく感じる。
 舌先が触れ合う度に、痺れるような快感が俺を襲った。
 ぷはっ、と息を吐き、茜が顔を離した。
 
「郡山くん、はぁ……はぁ……私、うっ……興奮……ううん、すごく、欲情してる……はぁ……」

 言われなくても分かってる、とは口にしなかった。
 荒い息を吐きながら、途切れ途切れに名前を呼ぶのが精一杯だった。
 それほど、俺も今、興奮――茜の言葉に習うなら、欲情していた。
 
「二人とも……んっ、ハァハァ喘いでるのに、あ、ん……セックスしないなんて、本当、変態だよね……」

「あ、茜ぇぇっ!!」

 名前を叫び、俺は身を起こそうとした。
 この状況で、そんな事を言われて、押し倒さない男はいないだろう。
 
「ぬっ、うぁ?」

 ここで初めて気がつく。
 俺は、両手首を束ねられただけでなく、ベッドの柵にしっかりと固定されていた。
 解こうと身体を動かすも、ローター付きの勃起おちんぽが虚しく揺れるだけだった。
 
「セックス、したい?」

 茜が耳元でそんな事を囁く。
 俺は必死に頭を縦に振り、意思表示した。
 
「ふふっ、じゃあ、こうしようか」

 ふと、声が遠くなった。
 ベッドから離れ、俺を見下ろす茜は、一度その身を震わせてスカートに手を入れた。
 ひとコマたりとも見逃すまいと、俺はその光景を食い入るように見つめる。
 ピンクと白の、ぱんてぃが、茜の太ももの辺りまで下ろされた。
 遮る布がなくなった事で、振動音がよりはっきりと聞こえる。
 茜がローターで感じていた事を改めて認識すると同時に、「そこを見たい」欲求が高まる。
 白い足から、ぱんてぃが抜き取られる。俺は生唾を飲んだ。
 
「はぁ、はぁ……これから、このびちゃびちゃの、んっ、パンツで、郡山くんの……ん、あっ、ふぁ……」

 茜はふらふらと、ベッド近づき、俺の膝の辺りを跨いで座った。
 湿り気と熱をそこに感じ、俺はさらに吐息を荒くさせた。

「おちんちん、に被せちゃいます。んっ……これで、2分、我慢出来たら……セックス……ね?」

 亀頭に取り付けられていたローターが外され、いやらしい汁にまみれたぱんてぃがおちんぽに被せられた。
 茜がゆっくりと、おちんぽを扱き始めた。
 ぬるりとした愛液がおちんぽにまとわり付き、ぬちゃぬちゃといやらしい音を立てる。
 二分も持つはずがない!
 ぱんてぃでシコシコされるだけで、一瞬の内に果ててしまいそうな快感だ。
 更に乳首にローターを付けられた状態で、耐えられるはずがない。
 
「あ、茜ッ、駄目、駄目だっ、むり、むりむりっ、あぁぁっ、あ、茜ぇぇ!!」

 あまりの快感に、腰が波打つようにして、跳ねた。
 絶対に無理だ。おちんぽの根本には、すでに熱いものがこみ上げてきていた。
 
「我慢っ、我慢してっ。郡山くんの……んっ、ガチガチに勃起した、あん……おちんぽ、ください……は、はぁ……」

 頭がおかしくなりそうだった。
 俺は茜に、ずっと憧れていた。遠目に眺めては、おちんぽを勃起させていた相手だ。
 そんな茜が性の欲望を隠そうともせずに、淫らに俺を誘っている。
 一切余裕のない俺の状態知ってか知らずか、茜は足に性器を擦り付けるように腰を動かした。
 限界だった。
 
「だっ、駄目だっ! 出る! 出ちゃう!!」

 絶叫に近い声を上げ、俺は茜にそう伝える。
 手の動きが早まった。
 
「はっ、あっ、イッちゃうの? 私のおまんこ、じゃなくて、ぱんつで? う、ん……本当に?」

「あっ、あぁっ、イク! ぱんつで、イクイク、イッちゃうぅ、あぁっ!!」

 おちんぽから、精液から盛大に吹き上がる。その直前だ。
 茜は手を止めた。
 
「ふ、んー……ぱんつの方が良いなんて、もう知らない」





つづきはこちら#13


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【注意! エロ無し】闇とシコシコ#11

 待ちに待った週末。
 待ち合わせの時間よりも早めに目覚ましをかけ、デート中に暴発しないように、と、十数回射精しておくことにした。
 睾丸に締め付けられる様な痛みを感じるまで精液を吐き出した。
 おちんぽの先端に滴る残り汁をティッシュで拭い、俺はカーテンを開いた。
 黒雲が太陽の光を遮る、どんよりとした空。
 今にも降りだしそうではあるが、現段階では雨は降っていない。
 それだけが救いのデート日和とは言いがたい天気だった。

(まあ、ジャコスなら、関係ないか……)

 ジャコスとは、郊外にそびえ立つ大型デパートである。
 市内には無料送迎のバスが通っており、中高生のデートに良く使われるスポットだった。
 待ち合わせ場所はそのバス停だ。ちょうど通学路の分かれ道にある事も、都合が良かった。
 準備を済ませ、家を出た俺は、ゆっくりと歩いて向かった。
 休日と言う事もあり、結構な人数が並んでた。
 そこに茜の姿は見当たらなかった。
 
(当たり前か。まだ俺達が乗る予定のバスより一便前のバスすら来ていない)

 バス停から少し離れて、電柱にもたれかかる。
 程なくして、小雨が降り始めた。
 ここより少し茜の家寄りに、建っているコンビニまで駆けた。
 ビニール傘を買って、バス停に戻ろうと店を出た時だった。
 轟音の後、雷鳴が低く唸りを上げた。

(茜の家の方向だ……)

 妙な胸騒ぎに、鼓動が早まるのを感じる。
 俺は小走りで駆け出した。
 茜の家に近づくにつれ、嫌な予感が高まっていく。
 暗く淀んだ空気が、人を阻むように、立ち込めている。
 
(……まさか、茜にかけられた呪いなのか?)

 半信半疑だったはずの『呪い』が、俺の中で現実味を帯び始めていた。
 本物の呪いだったら、手放しで「最近発作が起こらない」と喜んでいる場合ではなかったのかも知れない。
 茜の家に近づくにつれ、息苦しさが強くなっていく。身体が重い。
 辺りを包む空気に気づきはせずとも、無意識の内に人々は逃げたのだろう。
 歩行者も、車とすらすれ違わなかった。
 無人の道を足早に進んでいた俺だが、ある音に足を止めた。
 
「う……く……」

 うめき声だ。車道を挟んだ向かいの歩道に、人影が倒れていた。
 ……無視は出来ないか。
 無事に呪いを退けたとしても、死人が出たのでは、茜の笑顔は見られないだろう。
 俺は車道を渡り、人影へ駆け寄った。
 
「う、うぅ……」

 老婆だった。
 
「だ、大丈夫ですか?」

 呼びかけると、老婆はむっくりと起き上がった。
 
 肩を貸し、近くの塀にもたれ掛からせた。
 
「あ、アンタは……」

「俺は大丈夫だ。雨も酷いし、向こうのコンビニにでも雨宿りに……」

 この辺りから離れるように伝えようとするも、老婆は俺の言葉を遮った。
 
「これを……」

 差し出されたのは、風呂敷に包まれた箱だった。
 良く見かける菓子折り程度の大きさの物だ。
 戸惑う俺だったが、老婆が口にした次の言葉で、すべき事を認識した。
 
「呪いを……」

 この老婆は茜にかけられた呪いを知っているのだ。
 人気の失せたこの場に居たのも、それなら納得が出来た。
 この老婆が何者かは分からないが、周囲に満ちる暗い空気とは正反対のものを感じる。
 
「……分かりました。この場は俺がどうにかするので、逃げてください」

 風呂敷を受け取り、そう告げた。
 老婆がかすかに首を縦に振ったのを確認して、俺は駆け出した。
 
 



 ようやく茜の家にたどり着いた。
 時間にすれば10分にも満たない距離だったが、全身が悲鳴をあげる程の疲労を感じていた。
 額の汗と雨を拭い、茜の家を見上げる。
 うっすらと黒いもやが全体を覆っている。
 悪意、憎悪、怒り、そんな負の感情が家全体を覆っているかのような、圧迫感だ。
 
(だが、ここで負ける訳にはいかない。待ってろ、茜……!!)

 玄関ドアに手を掛ける。鍵はかかっていなかった。
 茜の部屋は二階だ。
 階段を駆け上がり、茜の部屋へと勢い良く駆け込んだ。
 
「茜……っ!!」

「郡山、くん……?」

 荒い息を挟みながら、俺の名を呼ぶ茜の声。
 はだけた服から覗く赤らんだ肌。
 そこに滴る汗。熱っぽい表情と、潤んだ瞳。
 部屋に満ちる茜の香り。
 全てがオスの本能を刺激する。俺のおちんぽが、天高く勃起した。
 邪神を切り裂く聖なる剣の様に、おちんぽが呪いの気配を打ち払った。
 
「茜……! 大丈夫か?」

「ん……。郡山くんが来てくれて、少し……楽になった」

 茜が上体を起こそうとするも、身体に力が入らず前のめりに倒れそうになった。
 慌てて駆け寄り、身体を支えた。

「郡山くんの……腕の中で、死ねるのなら……それも、悪くない、かも……」

「何を……っ!」

 馬鹿なことを言っているんだ――。
 思わず口から飛び出そうになった言葉を飲み込む。
 俺が駆けつけるまでの間、茜は1人苦しんでいたんだ。

「そんな事にはならない。その為に、俺はここに来たんだ」

 茜の身体を抱きしめ、子どもにする様に頭を撫でた。
 しばらく黙っていた茜だが、しばらくそうしていると、弱々しく俺を抱き返して来た。

「デートに行くんだろう?」

 返事はなかったが、茜は首を縦に振っているようだった。
 俺は道中出会った、老婆の話を茜に聞かせた。

「……お婆ちゃん、来てくれたんだ。受け取った荷物は、開けてみた?」

「いや。……中はなんだ?」

 言いながら、風呂敷を解く。
 高級そうな木箱が姿を現した。
 呪いを退ける除霊グッズでも入っているのだろうか。
 ゆっくりと、蓋を開いた。
 
「なんだ、これは……!!」

 中に入っていたのは、いくつかのピンクローターと、一枚の折りたたまれた紙だった。
 これで一体何をしろと言うのか。
 
「あ、茜……俺には、何が何だか……」

 戸惑いながら、紙を差し出す。
 茜はさっと目を通し、紙をこちらに向けて広げた。
 そこには、達筆でこう書かれていた。
 性なる力の儀式、と。
  



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