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ぷるんぷるるん

女の子に気持ち良くいじめられるM男向け官能小説公開中。

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雑記(RPGと創作、その他)


■月刊

 先日アップした「1年を振り返る記事」に対する反響が、思いのほかありました。
 拍手を押してくれた方、ありがとうございます。
 今後、小説の邪魔にならない程度でこの手の記事を定期的に書いていくつもりです。
 
■雑記(RPGと創作)

 この二つって似てると思います。
 クリア・完成の達成感はもちろんですが、その途中にある壁を、いかに攻略するか。
 RPGならボスをどう倒すか、創作なら読み手をどう楽しませるか。
 地道にレベルを上げるか、装備を調整するか、戦略を変えるか。
 王道を進むか、捻りを加えるか、あるいは強引にでも完結させ、仕切り直すか。
 やや強引な理論ですが、僕は、そんな感覚で創作活動をしています。

 言いたい事を伝わり安く文章に出来たか分かりません。
 簡潔にするなら、試行錯誤や、完結時の達成感、評価をいただけた時の喜びなど、色々含めて楽しく創作してます。
 と言う事です。
 
 それと、似てると散々言いましたが、創作は、答えが容易に見えないので、難しい所ですね。
 
■2月を振り返って

 更新内容は、『包茎再教育』が中心でした。
 これに関しては、言いたい事はほとんどありません。
 個人的な反省として、設定をもう少し煮詰めてからスタートすれば良かったなと。
 軸がブレてるのを感じますが、スピード感を犠牲にするほどではないと判断して、突き進んでます。
 
 もう一つ、大きな物としては『淫靡な試練』です。
 こちらは、頂いたコメント(リクエスト)を受けて書き始めました。
 如何に望まれたシチュエーションを実現するか、色々考えました。
 結果、以前から書こうと思っていた、「ハンターVS淫魔を掘り下げた舞台設定」を用いる事に。
 掘り下げた、としたのは、淫魔ハンターの初出が『スライム娘飼育記録』からなので。
 あちらは、仲良く喧嘩、と言った内容ですが、『淫靡な試練』はわりとシリアスです。
 最後の結末は、読者の方も予想出来てしまうのではないかと思います。
 M向け官能小説のブログなので。
 そこに至る経緯を丁寧にエロく書いていけたらと思います。
 
■3月に向けて

 前回の記事(1年を振り返って)で、書いた事の中で、ハンターVS淫魔は達成出来たかなと。
 まだ完結してませんけど、結末は決まっているし、構想や内容に迷いはないので、完走出来ると思います。
『包茎再教育』が、ちょっと風呂敷広げ過ぎた感があるので、3月も引き続き、こちらに注力していく事になりそうです。
 合間に短編も書きたいと思います。
 
■オマケ
 
 現在構想中のタイトル羅列。※没にする物や、変更もあると思います。
 
『妻はアルラウネ』
『ふたなり淫獄』
『Sなお姉さんがM男を虐めるスポーツジム』
『ヌードモデルは勃起禁止!!』
『妖獣とお姉さん』
『ふたなりが虐められるだけ』
『催眠競泳水着』

 一体どれだけが形になるか分かりませんけど、こんな感じです。

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2.乳首開発。M男から雌へ


 日中は、女子の制服を着せられている事を除けば、普通に過ごす事を許された。
 樫田への教育は、主に放課後を用いて行われていた。
 それをこなす女子については、当番制が継続されている。
 この日は、真里と知奈が、椅子に拘束した樫田に向き合っていた。
 
「それじゃあ、歩。制服を脱ぎなさい」
 
 抵抗する気力は残っていなかった。
 服装の異変は、羞恥心を煽るのみならず、少なからず彼の精神に影響を及ぼしていた。
 以前に比べ、闘争心や反抗心はずっと少なくなっていた。
 シャツを脱ぎ、キャミソールの裾を掴んで、まくり上げる。
 すでに、女子へ変わる為の教育が始まってから数日が立っている。
 乳首はその存在感を日毎に大きくし、乳房全体もわずかな膨らみを帯び始めていた。
 
「順調に女の子になってきてるね」

 真里が笑みを浮かべて、乳首を指先で軽く撫でた。
 すでに快楽を予期していたそこは勃起し、敏感になっていた。
 甲高い声を上げて、樫田は仰け反った。
 耳元に顔を寄せて、真里が囁く。
 
「でもまだ足りないね。もっと気持ち良くて、大きなおっぱいにしてあげる」

 背筋に冷たいものが走った。
 女装から始まったこの教育が目指す所を想像してしまった。
 ふくよかな胸を揺らす、女になった自らの姿。
 いやだ。と、拒絶の言葉を弱々しく呟く。
 それはまるで、性欲に滾る男に組み伏せられた、女の様な声音だった。
 知奈と真里が、それぞれ胸に顔を寄せる。
 舌先が、快楽を待ちわびている突起に触れる。
 
「あうっ……!! うっ、くふぅぅ……」

 樫田は情けなく喘ぎ声を上げた。
 痺れる様な悦楽が、乳首を通して全身に広がっていく。
 
「うっ、あっ、ああ……!!」

 貞操帯に収められたペニスは、勃起こそしないものの、我慢汁を滴らせる。
 やや大人しめだった舌の動きが、徐々に激しいものへと変わっていく。
 真里は乳首に吸い付き、知奈は舌の腹を使ってぐりぐりと押し潰す様な責めを行う。
 雌に変えられていく樫田は、背筋をビクンビクンと痙攣させた。
 ちゅぅぅ……じゅるっ、ちゅっ、ちゅぱっ、ちゅぷ。
 派手に音を立てて、真里が乳首を吸い上げる。
 甘く噛み付き、樫田の顔を見上げる。
 乳首の快楽に蕩けた表情を知ると、真里の胸は高鳴った。
 
(どんどんメスになってきてるよ、君……)

 言葉にせずとも、視線がそう物語っていた。
 真里が激しく胸をしゃぶる一方で、知奈はそこから離れていた。
 背後に回り、白く細い指を這わせる。
 丸みを帯びつつある、なだらかな胸に指を食い込ませ、揉む。
 
「どんどん膨らんできてるわよ、歩のおっぱい」

 胸を揉みながら、知奈が樫田の耳元で囁いた。
 ゾワゾワと背筋を伝う悪寒。
 吐息が肉体を震わせ、言葉が精神を締め上げる。
 知奈の指摘を否定する事は誰にも出来なかった。
 胸は確実に、女性のそれへと変わりつつある。
 
「感じてるのかしら? 揉まれて、吸われて……気持ち良いの?」

 二本の指に挟まれ、コリコリと乳首を転がされる。
 樫田は喘いだ。
 それはまるで、射精の様だった。
 快楽の証は、精液ではなく、言葉となって放たれる。
 
「きっ、気持ち良いですっ……!!」

 切羽詰った表情を浮かべる。
 樫田の乳首をきつく摘まみ上げて、知奈が言い放つ。
 
「そんなに気持ち良いなら、貴方の中の”男”を全部、どろどろに溶かしてあげるわ」

「あっ、あっ、あああぁぁぁっ!!」

 放課後の教室に響く、嬌声。
 それは日増しに雌のものへと近付いていた。
 

 
3.羞恥を刻む、彼女の声


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1.性別を捨てる日。


 搾り出す様な震える声だった。
 ――俺には選べません。
 樫田の言葉に、小さなため息がいくつか漏れた。
 真っ直ぐ彼を見据えていた女教師も落胆の表情を見せる。
 
「がっかりしたわ。……でも、それが貴方の選択ならそれに相応しい教育があるわ」

 貝塚は、樫田の主体性が著しく低い事を指摘した。
 次いで、このクラスにおける異質な性別――男であり続けるのは、辛いだけだと言う。
 
「自分で何も決められないのなら、従ってもらうわよ。貴方は今日から女の子になりなさい」

「そ、そんな、お、俺は……」

 うろたえる樫田に、起立した知奈が声を掛ける。
 
「別に良いじゃない。女の子になれば、小さなおちんちんに悩まされなくて済むでしょ?」

 樫田はそれでもボソボソと小さな声で反論を繰り返すが、聞き入れられる事はなかった。
 初日、磔にされたのと同じ様に、拘束されて制服を剥ぎ取られる。
 まるで樫田が、答えを出せない事を予測していたかの様に、貝塚は女子用の制服を準備していた。
 
「制服を着せる前に、これを着けてあげなさい」

 制服と共に、知奈の手に渡ったのは、貞操帯だった。
 金属で出来たペニス型の檻と言っても良い。
 樫田の矮小な陰茎が、そこに閉じ込められた。
 その上から、女性用の下着を穿かせられる。
 不自然に膨らんだフリルで飾られたショーツを見て、樫田は少し抵抗した。
 もちろん、敵う事はなかった。
 数人の女子に床へ押し付けられてしまう。
 
「ブラジャーは……まだ、これからね」

 樫田の身体を見下ろして、知奈はそう言って、手にした下着を脇へ置いた。
 キャミソール、その上から制服を着せられた。
 格好だけは女子となった樫田が、解放される。
 床に座り込み、自身の身体を見下ろす。
 呼吸が荒く変わる。
 女装を強制的にさせられ、樫田は倒錯的な興奮を覚えていた。
 
「これから女の子になるのだから、名前も考えなければいけないわね」

 遠巻きに、樫田が女装させられるのを見ていた貝塚が言った。
 真里が挙手をした。
 
「渉(わたる)って名前から、さんずいをとって”歩(あゆみ)”にしよう」

 付け加えて、シフリの映画みたいだし、と。
 
「理由はともかく悪くないわね」

 知奈が頷き、真里の意見に同意を示す。
 自身の名前が変わっていくのを、樫田は呆然と見ている事しか出来なかった。
 女子が二人掛りで、樫田を立ち上がらせる。
 
「改めてよろしくね、歩ちゃん」

 席についた樫田の顔を覗き込み、知奈が笑みを浮かべた。
 
 ――こうして、彼が彼女になる為の教育が始まった。
 


2.乳首開発。M男から雌へ


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22.新たなプログラム


 翌朝。
 朝のホームルームで、貝塚は新たな制度を発令した。
 専属ミストレス制度――。
 言葉が示す通り、当番制だった樫田の躾を、一人が専属で行う制度だ。
 貝塚は、他のクラスメイトも協力しなくてはいけないと、補足した。
 視線がこのクラスで唯一の男子に集中している。
 この制度の肝は、専属ミストレスを樫田自身が選ぶと言う事にあった。
 
(何故こんな事になったのか分からないけど……俺は選ばなきゃ……)

 高鳴る鼓動を鎮めようと、深呼吸を繰り返す。
 
(素直になるんだ……。誰に『躾』をされたいか……俺が選ぶんだ……!)

 
■骨の髄まで支配されたい(松丸知奈ルート)

■彼女の玩具になりたい(戸倉真里ルート)

■あの澄んだ声の虜になってしまった(高津芽衣ルート)

■下僕にしてください(宮久保若菜ルート)

■下級生はありですか?(荒谷悠ルート)

■いや、やっぱりこんなのはおかしい(貝塚文子ルート・逆NTR要素あり)

■それでも俺には選べない(メス化ルート・ある意味ハーレム)






★それぞれのルートに関して
世界観や設定などは共通していたり、していなかったりします。
知奈・貝塚ルートに関しては、二つのルートで一つの話になる構成を取っています。

★完結済み
戸倉真里ルート
高津芽衣ルート
宮久保若菜ルート
貝塚文子ルート
メス化ルート

今後、分岐ルートの追加、削除などを行う場合があります。
その場合は、ここに掲載いたします。
個別ルートだけは、間違いなく書き切りたいと考えています。

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21.変化の始まり#後編


 初めて見る顔だった。
 樫田は慌てて股間を隠した。
 にこやかな笑みを浮かべた可愛らしい美少女だ。
 一糸纏わぬ姿の彼女に、樫田は顔を真っ赤にして後ずさった。
 彼には目もくれず、若菜に駆け寄る。

「こんばんは、先輩!」

 浴室に現れたのは、同級生ではなかった様だ。
 彼女の名は、荒谷悠(あらたに ゆう)。
 美しさよりも、可愛らしさの際立つ、童顔の美少女だ。
 
「なんだ、荒谷。今は包茎野郎を風呂に入れる時間だぞ」

 若菜の言葉を受けて、ようやく悠の注意が樫田に向いた。
 
「へぇー。この人が噂の……。ね、手、どけてください」

 強引に腕をつかまれ、樫田は股間を露にさせられる。
 目の前の裸体が眩しく、抵抗する余裕はなかった。
 ほんのり膨らんだ胸の頂点で、薄く色付く突起が気になって仕方ない。
 
「うわー……本当に小さいしすっぽり皮被ってる……。これ勃起してるんですよね?」

 大きな瞳が、樫田の顔を覗き込む。
 全裸の悠を前にして、興奮状態にある彼には、侮蔑的な言動を快楽と受け取ってしまう。
 ペニスが熱を帯びて、ジンジンと疼くのを感じる。
 
「やめとけ、荒谷。ザーメンぶちまけられるぞ」

 若菜がどこまで本気だったかは分からない。
 たしなめる言葉に悠は無邪気な笑い声を上げた。
 付け加えて、元気な返事をして若菜の下に戻った。
 ほっと安堵の息を吐く樫田だが、その下腹部は臨戦態勢を取っていた。
 いいなぁ――若菜の横に座った悠が、うっとりした声音で言う。
 
「私も男の子を虐めながら、楽しい学園生活を送りたいです」

 夢見心地でそんな事を語る悠に対し、若菜が何かを言い掛けた。
 悠がそれを遮る。
 
「若菜先輩も言ってたじゃないですか、いい年した大人になってからこじらせるより、今の内に好きな事をしとけ、って」

 二人の美少女が交わす言葉を、少し離れて聞いていた樫田は思った。
 その持論を体現する一つが、頭髪の色なのだろうか、と。
 
「あっ、そうだ。お子様ペニス先輩っ!」

「えっ、あ、お、俺?」

 樫田は、不意に呼ばれて呆けた様な声を上げた。
 
「好きな子って居るんですか?」

 話題のころころ変わる子だ、と樫田は思った。
 質問に対しては言葉を詰まらせてしまう。
 好きな子――。
 
「なんだ、こんなヤツが好みなのか?」

 若菜がニヤニヤと笑みを浮かべて悠に問う。
 樫田は淡い希望を抱かずにはいられなかった。

「いいえ、全然」

 一刀両断だった。

「ただ、こういう人って、気持ち良くしてくれるなら、誰でも良いのかなーと思って」

 悠の何気ない疑問には、考えさせるものがあった。
 ――それではあまりに情けない。
 しかし、樫田はその情けない状態に置かれている。
 俯く樫田に代わって、若菜が言葉を発した。
 
「そりゃあ、そうだろう。人の顔色うかがって、尻尾を振るみたいに、ちんぽ丸出しにするヤツだぞ?」

 放課後の一件が、若菜の目にはそう映っていたのかと、樫田は凹んだ。
 浴室で交わされた、二人の言葉が、彼に降り掛かる試練を暗示しているとは、誰も思わなかった。
 樫田に決断の時が迫る――。
 


22.新たなプログラム


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20.変化の始まり#前編


(結局、貝塚先生は何を言いたかったのだろうか……)

 寮の自室に戻った樫田は、考え込んでいる内に眠りについていた。
 主が寝息を立てる部屋の鍵が開けられる。
 真っ赤な髪の美少女が、堂々と上がり込む。
 眠る樫田の身体を踏み付け、揺さぶる。
 
「起きろ。風呂の時間だって」

 むにゃむにゃと言葉にならない声を上げる樫田が寝返りを打った。

「なんだよ。夢の中でも虐められて興奮してんのか」

 仰向けになった彼の股間が、膨らんでいた。
 若菜の脚がそこを集中的に刺激する。
 
「んっ……あ……ああ……?」

 ぼんやりとながら、意識の覚醒が始まったようだ。
 半開きの視界に自身を見下ろす若菜の姿を捉える。
 
「あっ……え……? えええっ!?」

 素っ頓狂な声を上げて、樫田が弾けるように上体を起こした。
 その勢いに、若菜が思わず身を引いた。
 
「なっ、なんで宮久保さんがここに……!?」

 若菜は一瞬困った様な表情を浮かべた。
 マスターキーについては、芽衣が伝えてあると聞いていた。
 と、すれば「どうやって部屋に入ったか」ではなく「何の用でここへ来たのか」知りたいのだろう。
 
「風呂の時間だって事を言いに来た」

「えっ……あ、ああ……はい……」

 樫田が返事をしつつも、首を捻る。
 あのクラスに在籍しているとは言え、若菜がこうして真面目に役割をこなすのは意外だった。
 
「何だよ、私じゃ不満か?」

 若菜の顔がしかめっ面に変わる。
 樫田が首を横にブンブンと振った。
 
「別にどっちでも良いけどな。さっさと風呂にいくぞ」

 さっさと歩き出した若菜を追って、樫田もベッドを降りた。
 




 足を踏み入れるのは、二度目だが、鼓動が早くなる。
 樫田でなくとも女子寮の脱衣所に入れば似たような反応をするだろう。
 さっさと服を脱ぐ若菜に背を向け、樫田は俯いた。
 
「何ボサッとしてんの? 自分で着替えも出来ないのかな?」

 小ばかにした様な物言いに、ムッとしながら樫田も制服を脱いだ。

「やっぱ小さいな」

 若菜が呆れた様な笑みを浮かべて、さっさと浴室へ進んだ。
 股間を隠そうとタオルを探すも、見当たらない。
 そもそも使ったところで、怒られてしまいそうだと、樫田はおどおどしながらも後に続く。
 あまり樫田に構う気はないのか、若菜は頭を洗っている最中だった。
 無防備な背中を見ている内に、樫田はムラムラと沸き上がる物を感じた。
 
(ここには二人だけ。俺が襲い掛かったら……)

 欲情が身体を火照らせ、ペニスを膨らませた。
 いくら若菜が強気とは言え、男である自分が本気で襲いかかれば――。
 そんな想像を振り払う様に樫田は頭を振った。
 
(俺はそんな事を望んでなんて……)

 不意に貝塚の言葉が脳内で再生された。
 ――貴方、自分自身も嘘を吐いているでしょう?
 
(……まさか俺は、本当にマゾだったのか? こんな目に遭っても、復讐しようと言う気にならないなんて)

 樫田が立ち尽くしている事を気配で察した若菜が、声を掛ける。
 
「自分の身体くらい、自分で洗えないのか?」

 シャンプーの泡に覆われた頭に手を突っ込んだまま、身体を彼に向けた。
 慌てて目を逸らし、樫田は、「洗うよ」と答えた。
 ちょうどその時だ。
 浴室の扉が開かれた。



21.変化の始まり#後編


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淫靡な試練#2


 学園を出た二人は、帰路を辿る。
 並んで歩きながら、沙織は海斗に同じ質問を繰り返した。
 体調を案じる彼女の手前、言葉では強がるが、異変は始まりつつあった。
 股間部が熱を上げ、ジンジンと疼いている。
 
(……沙織を家まで送り届けたら、ギルドに行って来るか)

 海斗は、内から襲い来る魔の誘惑を退ける策を求めていた。
 歩みを進める度に、着地の振動がそこへと響く。
 数歩の間は精神力で耐える事が出来たものの、それも限界を迎えた。
 甘い痺れが海斗の男根に血を巡らせる。
 亀頭の先端が下着にすれ、海斗の足がガクガクと震えた。
 
「海斗くん! やっぱり具合が悪いの?」

 崩れ掛けた身体を支えようと沙織が手を伸ばす。
 股間の膨らみを悟られぬ様に角度を気にしながらも、海斗は手を借りた。
 
「大丈夫だ。……風邪でも引いたかな? さっさと帰って寝るよ」

 沙織にそう告げて一歩踏み出すものの、疼きに襲われ動きを止めた。
 
「家で休んでいきなよ。今は誰もいないから、気にしなくて良いよ……ね?」

 潤んだ瞳を向けられると、反論出来そうにもなかった。
 どこまでが淫魔の仕組んだ罠で、どこまでが沙織本人の意思か分からない。
 どちらにせよ、今の状態ではギルドはおろか、自宅までも辿り付けない事は、本人が良く分かっていた。
 
 沙織は、肩を貸そうと身体を密着させる。
 こんな状況でなくとも、海斗の鼓動を早まらせたであろう行動だ。
 ビクンビクンと脈打つペニスから、我慢汁が滲み出る。
 必死に気を紛らわせようとするも、揺れる髪から漂う香りが、海斗を惑わす。
 彼は勃起に気付かれないか、気が気ではない。
 幸いな事に、彼を休ませなくてはと必死な沙織の視線は、真っ直ぐ前を向いていた。
 
(くうっ……せめて勃起を……どうにかしなくては……)

 下腹部に手を伸ばし、一点を刺激する。
 淫魔の誘惑を退ける為に学んだ、「勃起を鎮めるツボ」だった。
 
「ふぅ……っ! うう……!!」

 まるで抵抗するかのように、スライムが体内で蠢いた。
 睾丸をやわやわと握るように力が加えられた。
 
「もうちょっとだから、頑張って、海斗くん……!」





 沙織に自宅に辿り着いた頃、海斗の股間はぐっしょりと濡れていた。
 ぶっきらぼうながら、頼りがいのある同級生の痴態に、沙織は頬を赤らめた。
 
「あ、あの……シャワー使って良いから……」

 玄関で仰向けに倒れる海斗には、恥らう余裕すらなかった。
 勃起は防げているので、失禁か何かだと思われてしまっただろう。
 海斗はそう考えて酷く落ち込みながら、沙織からタオルを受け取った。
 
「はぁ……はぁ……悪いな……風呂を借りるぞ……」

 我慢汁が滴り落ちるのを防ぐ為に、股間にタオルを押し当ててふらふら歩く。
 彼を慕うハンター達が見れば、悲鳴を上げてしまいそうな姿だった。
 それでも沙織の表情に、侮蔑の色などは微塵もなかった。
 
 


 崩れる様に浴室に入ると、海斗はすぐさまズボンを脱いで、下半身を露出させた。
 止め処なく溢れる我慢汁を、改めておもらしの様だと思った。

(くそっ……悔しいが、一度射精しないと収まりそうにもない……)

 再びツボを突いて、血流を正常に戻す。
 途端に、ペニスがむくむくと膨らんでいった。
 海綿体に血液が流れ込んで行く感覚だけで、射精してしまいそうだ。
 すぐに果ててしまうだろうと、思いながら海斗は逞しくそびえ立った男根を握る。
 
「うっ……くぅぅ……!!」

 空いた手で口を塞ぐ。
 そうしなければ、甲高い喘ぎ声が、沙織の耳に届いてしまっていた。
 初めて味わう淫魔の性技は、想像以上の快楽を海斗にもたらしていた。
 ペニスは激しく脈打ち、壊れた蛇口の様に我慢汁を垂れ流している。
 ぬちゃぬちゃと音を立てて、手を上下させる。
 ほんの一瞬で絶頂を迎えると予想していたが、体内のスライムが射精を阻止した。
 
(せ、精液が出ない……!? う、ううう……!!)

 若きハンターの思考が、ぐちゃぐちゃに乱れる。
 冷静になれば、どれだけ自分が無駄な行為に耽っているか、分かるはずだ。
 自身に寄生する淫魔の一部を取り除かない限り、射精に至る事はない。
 どれだけ必死にペニスを扱こうと、絶頂を迎える事は出来ないのだ。
 だらしなく表情を崩して、海斗はペニスを扱き続けた。
 果てる寸前の状態で焦らされ、溢れる快感は出口を見つけられずに溜まっていく。
 
「あっ、ああぁぁっ……! い、イキたい……!!」

 もはや、沙織の存在に気を回す余裕はなかった。
 浴室の扉が開く。
 海斗がペニスを握り締めたまま、顔を上げる。
 
「さ、沙織……!! う、うう……!!」

「ふふっ、この娘を前にしても、おちんちん弄りを止められないなんて、恥ずかしい子ね」

 痴態を嘲笑うのは、沙織の身に潜むスライム娘だ。
 淫魔の力に屈する訳にはいかないと、海斗は男根から手を放し、荒い呼吸を静めようと努めた。
 敵を前にしているとは思えぬほど緩慢な動きだったが、今の彼にはそれが限界だった。
 余裕の表情を浮かべて、海斗を見下ろす淫魔が、口を開いた。

「頑張れ~、海斗く~ん」

 わざとらしく、媚びる様な演技で、沙織の声を真似た。
 海斗の表情が一変する。快楽にも勝る爆発的な怒りが、彼を突き動かす。
 両肩を荒々しく掴み、怒鳴り声を上げる。

「ふざけるな!」

 彼の体内を巡る魔力が、一点に集約される。
 肩に食い込む指先から放たれる凄まじき力の奔流が、スライム娘に悲鳴を上げさせた。
 雷に打たれた様な衝撃。全身を焼かれる様な苦痛。
 性悪な淫魔は、自身の消滅を意識せずには居られなかった。
 
 怒りに暴走するハンターは、一度よろめいたが、再び魔力を充填する。
 張り詰める空気が、浴室を軋ませる中、沙織の身体が動いた。
 制服に手を掛け、乱暴に胸元を開く。
 海斗の集中がほんの僅かに乱れた。
 見逃すまいと、彼に寄生するスライムが蠢く。
 媚薬成分を滲ませながら、ぐりぐりと前立腺を刺激した。
 
「うぐぅぅ……あっ、ああ……!!」

 極度の怒りがもたらした逆転劇は、再び覆された。
 色香に惑わされ、快楽にがんじがらめにされた海斗は床に伏して身悶える。
 沙織が悪戯っ子の小さく舌を出した。
 後ろ髪をしきりに弄りながら、スライム娘は呼吸を整える。
 
(危なかった……。やはり彼は危険な存在ね……)

 優勢である事に違いはなかったが、油断は出来ないと自省する。
 ――少し計画を早めても良いかも知れない。
 スライム娘は傍らに跪き、海斗の身体を仰向けに転がした。
 一瞬の激戦が、男根の硬さを損なわせていたが、沙織が指を絡ませるとすぐに膨らんだ。
 体内では、前立腺が蕩ける様な愛撫を受けている。
 快楽が海斗の表情を情けなく歪ませた。
 
「ふふふ……さっきの威勢はどこへ行ったのかしら? 可愛い顔してるわよ……」

 沙織のこめかみに汗が伝う。
 そこには、今しがた味わった、海斗の底知れぬ力への恐れがあった。
 優位な状況を維持する為には、さらに揺さぶりを掛け、精神を乱してやらなくては。
 スライム娘は、内と外から海斗の性感をくすぐる。
 ぬちゃぬちゃと音を立てて手コキを続けたまま、声を掛けた。
 
「射精したくてたまらないでしょ?」

 その言葉を否定するだけの理性は残っていなかった。
 
「だ、出したい、射精したい……!!」

 欲望に翻弄される海斗が、切なげな声を上げた。
 沙織の指が、彼の大きく膨らんだペニスを解放した。
 
「貴方が射精出来る唯一の方法、教えてあげようか?」

 まともに会話が出来る状態にない海斗だったが、淫魔の語る言葉に、幾分か理性を取り戻す。
 彼に寄生したスライムは、一週間を過ぎれば体内に吸収され無と化す。
 その制限は絶対的であり、如何なる力を持ってしても――本体であるスライム娘にさえ――干渉は不可能であった。
 唯一残された射精の方法。それは、沙織との性交が条件だった。
 
「ふふっ……快楽を満たす為には、この娘を犯せば良いのよ? ふふっ、ふふ……」

 寄生するスライムが、海斗の生殖器を活性化させ、射精欲求を際限なく高める。
 ビクビクと脈打つペニスに、思考を奪われそうになるが、彼は耐えた。
 絶望的な宣告だったが、裏を返せば、一週間を乗り切れば良いのだ。
 スライム娘の言葉に偽りがあるとは考えにくい。
 強大な魔力を術に用いるには、威力に比例した制限を設けなくては、破綻してしまう。
 
「身体を乗っ取って分かった事だけど……この娘、まだ男を知らないのね」

 初めてが衆人の目に晒されるなんて、可哀想よね、と付け加えた。
 海斗が苦々しく何を言っているのかと訊ねる。
 
「希望を真っ黒に塗り潰すのが目的よ? 貴方が限界を迎えたら、すぐにギルドの真ん中にテレポートさせてもらうわ。
 そこで貴方はハンターとしてあるまじき姿を、この娘は処女を散らす瞬間を――晒すのよ」
 


淫靡な試練#3 はこちら


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19.指導室の淫らな一幕


「ふふっ。別に難しい事じゃないわよ」

 そう言うと、女教師は、樫田の顔を跨いだ。
 ストッキングに包まれた下半身が目に飛び込む。
 
「えっ、あっ、あ……!?」

 呆然とする樫田の顔に、ゆっくりと腰を下ろす。
 女教師の尻に圧迫され、樫田はジタバタと手足を動かした。
 呻き声を上げるも、貝塚が腰を上げる素振りはない。
 
「苦しい? でも嬉しいでしょ? たっぷり感じなさい」

 くっきりと浮かび上がった発情の証を見つめながら、貝塚は熱を込めて言った。
 性器を擦り付ける様に腰を振り始める。
 
「うぐっ、むうっ、せ、先生……!!」

 あまりの息苦しさに、動きを止めようと腕を伸ばす。
 半ば無意識に貝塚の太股を掴んだ。
 その手が、ぴしゃりと叩かれる。
 
「何をやっているの? 触って良いと言ったかしら?」

 樫田は抵抗を諦めて、ばんざいをする様に腕を伸ばした。

「良い子ね。ご褒美を上げるわ」

 そう言って、貝塚が前かがみになる。
 シャツのボタンを外されながら、樫田は女教師の香りにあてられていた。
 雌の香りは、どんどん濃厚になり、鼻腔をくすぐる。
 男としての本能を掻き立てられながら、責めに身を委ねるしかない。
 倒錯的な状況が、樫田の男根をますます硬くさせた。
 
「ふふっ……なぁに? どうしてこんなに乳首立ってるのかしらね」

 貝塚の指先がそこに触れると、痺れる様な快感が沸き上がる。
 ビクンと身体を痙攣させる。
 吐く息も、喘ぎ声も、全て女体に押し潰される。
 
「ん……はぁ……感じて来ちゃった」

 貝塚は身体を妖しくくねらせ、さらに過激に股間を擦り付ける。
 妖艶な女教師は、惜しげもなく淫らな欲望を曝け出していた。
 樫田にそれを認めさせたのは、鼻先に感じた湿り気だった。
 
(か、貝塚先生が……!!)

 興奮が最高潮へと駆け上がっていく。
 それは樫田に限った事ではなかった。
 艶っぽく息を吐く貝塚が、『69』でも行うかの様に、上体を倒した。
 ズボンのファスナーを細い指で開く。そのまま、パンツを下げて、陰茎を露出させた。
 ふぅ、と吐息を拭き掛けられると、樫田のペニスが脈を打った。
 貝塚が、鼻を鳴らして雄の香りを吸い込む。
 
「……樫田君、ここへ来る前にどこかで射精した?」

 生々しい性の臭いが漂っていた。
 腰を僅かに浮かせて、回答を促した。
 
「うっ、はぁっ、はぁっ……し、しました」

 荒い呼吸を繰り返しながら、樫田は正直に答えた。
 貝塚はそれを聞くと、すぐさま次の質問を投げ掛けた。
 どんな風に? と。
 樫田は言葉を詰まらせた。
 知奈に顔を踏みつけられながら、自分で扱き射精した。
 それが事実だったが、自分で言うには躊躇われる内容だ。
 貝塚は浮かせた腰を再び沈める。
 ぐりぐりとストッキング越しに、性器を押し付け樫田の呼吸を奪う。
 樫田がくぐもった呻き声を上げる。
 時間にして数秒の事だが、樫田を従順にするには十分な責めだった。
 
「ぷはっ、はぁっ、はぁっ、ま、松丸さんに、顔を踏まれながら、自分でっ、はぁ、はぁ、しました」

 そう、と短く答えると、貝塚は目の前でいきり立つペニスにしゃぶり付いた。
 ちゅぱっ、じゅるるっ。
 尿道に残った精液を吸い上げる。
 樫田は熱に浮かされ朦朧とする頭で、貝塚の行為について考えた。
 まるで他人の食べ残しを貪っている様な、浅ましさがある、と。
 色気に満ちた成熟した女性が、下品な行為に耽っている。
 樫田のペニスに、込み上げてくるものがあった。
 射精が間近だと言うのに、貝塚はフェラチオを中断して、立ち上がった。
 衣類の乱れを整えながら、樫田を見下して言う。
 
「次からはもっと素直になりなさい。そうしたら、ね」

 貝塚が、意味深な笑みを浮かべた。



20.変化の始まり#前編


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18.放課後の女教師


 知奈に踏まれて射精を終えた樫田は、貝塚の待つ指導室へ向かった。
 いくら樫田と言えど、少し前に絶頂を迎えたばかりだ。
 勃起の心配だけはないと、わずかに安堵しながら、扉を叩く。
 扉越しに貝塚が入室を促した。
 失礼しますと、樫田は女教師のテリトリーに一歩踏み出す。
 脚を組んで椅子に掛ける貝塚に見据えられ、樫田の動きが止まった。
 彼女の妖艶な気配が室内に満ち、頭がクラクラとした。
 
「どうしたの? もっと近くに来なさい」

 真っ赤な唇から発せられる言葉は、淫靡な世界へ誘う様だった。
 樫田はおずおずと先へ進み、貝塚に対面して椅子に座った。
 膝の上で、拳を強く握り締める。
 気を緩めると、卑しい妄想が思考を飲み込んでしまいそうだった。
 
「若いのだから、元気なのは結構な事よ」

 貝塚が唐突に発した言葉に胸がドキドキと高鳴る。
 直接的な単語は含まれていないが、ペニスに関して言及しているのだ。
 過激な目に遭いながらも、それに慣れてはいない。
 女性の口から性に関して語られると、興奮してしまう。
 
「でもね、反抗的なのは良くないわ。貴方、自分自身も嘘を吐いているでしょう?」

 樫田は言葉を詰まらせた。

(自分自身に嘘を……?)

 思い当たる節など全くないと言った様子だ。
 貝塚は組んだ脚を解いて、立ち上がる。
 子羊の様に震える樫田の傍らに向かうと、片足を大きく上げた。
 美しい曲線に見惚れている内に、太股を踏みつけられる。

「あぐっ……せ、先生……?」

 樫田は、痛みに顔を歪ませながら、貝塚の方を見た。
 彼女が教師であるとは信じられない様な、嗜虐的な笑みを浮かべていた。
 
「女子クラスへの編入が認められない様だったけど、今なら分かるでしょう?」

「な、なにを……ですか……?」

 貝塚は、樫田の耳を引っ張り、さらに顔を寄せた。

「貴方が虐められて感じる、変態マゾ野郎だって事よ」
 
 小さな囁きだった。
 樫田の全身が興奮でブルブルと震える。
 躾や教育などは全く感じられない、快楽の為に男を嬲る女の声音だった。
 床に仰向けになる様に指示される。
 拒否する事など、出来るはずもなかった。
 樫田の顔を見下ろして、貝塚が言う。
 
「認めてしまえば、楽になれるわよ?」

(認める……俺が、マゾで変態……?)

 貝塚を含め、女子に逆らったところで、敵わないのは身に染みていた。
 いっその事、受け入れてしまえば良いと、この女教師は言っているのだろうか。
 打算的な考えと、わずかに残るプライドが、頭の中をぐるぐる駆け巡る。
 


19.指導室の淫らな一幕

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17.仲違いの二人。踏まれる快楽。


 この日、若菜が鎮めた騒動以外の問題は起きずに放課後を迎えた。
 
「樫田君。……指導室まで来てちょうだい。理由は分かっているでしょう?」

 貝塚は相変わらずの色香を振りまきながら、樫田に声を掛けた。
 理由、と言われて思い浮かぶのは一つしかなかった。
 沈んだ口調で「はい」と返事をする。
 がっくりと肩を落とす樫田の背後から、澄んだ声が響く。
 
「自主退学を勧められたりして」

「うわっ、あ……高津さん……」

 振り返った先には、小柄な芽衣が若干上目遣いをしていた。
 樫田は胸をドキドキさせながら、「怒られるよね」と言葉を返した。
 
「貝塚先生に怒られるの、嬉しい?」

 樫田は慌てふためいて、首を横に振った。
 他の同級生に比べ、幾分大人しい印象のある芽衣だが、下手な事は言えない。

「ふーん。じゃあ何で、勃起してるの?」

「えっ、うわっ、こ、これは……」

 慌てて股間の膨らみを隠す。
 芽衣の口から出た「勃起」の言葉に、ますます興奮が高まり、そう簡単には鎮まりそうにない。
 
「先生の所に行く前に、抜いていけば?」

(その声で、下品な事を言わないでくれ――!)
 
 樫田は声に出さずに抗議した。
 清楚な声音と、語る内容のギャップが、ペニスに血を巡らせた。
 
「一人で出来ないなら、誰かに手伝ってもらう、とか」

 芽衣が一瞬視線をずらした。
 無意識に、樫田はその動きを追った。
 視線の先には、知奈の姿があった。
 不機嫌そうな表情を浮かべる彼女と目が合い、樫田は慌てて顔を背けた。
 
「私は忙しいから。それじゃ」

 一方的に告げて、芽衣は樫田の脇を抜けて教室を出た。
 残された樫田は、股間を隠したまま、どうしたものかと悩んだ。
 芽衣の言った通り、貝塚の前で再び勃起しようものなら、お叱りの言葉が辛辣になるのは目に見えていた。
 かと言って、自慰を行うのも躊躇われた。
 浅ましい下半身に、散々情けない思いをさせられたのだ。
 
 教室の真ん中でもじもじしている樫田の肩を若菜が叩いた。
 
「私が抜いてやろうか?」

 若菜は見下す様な笑みを浮かべて、顔を覗き込んだ。
 極力関わらないと方針を決めたばかりだと言うのに。
 自身の不運を呪いながら、小さく声を発した。
 
「い、いや……大丈夫……」

 樫田が顔を背けると、若菜はわざとらしく声を張り上げた。
 
「どっかの優等生と違って、ちゃんと射精させてやるよ」

 ガタッ。勢い良く席を立つ音。
 
(今のはきっと、松丸さんだ……)

「乳首が良いか? それとも玉蹴ろうか? ……尻叩いてやろうか?」

(あ、煽ってる……!!)

 この不良娘と、冷酷なリーダーの間には、軋轢があるのは間違いない。
 そうでなければ、あの空気を思い起こさせるような言葉は出ないだろう。
 教室を出ようとする知奈を、樫田はちらりと盗み見た。
 その表情は分かりづらいながらに、悔しげだった。
 
「ま、松丸さん!!」

 思わず樫田は名を呼んでしまった。
 そして、後悔した。
 彼女を呼び止めて、どうするか。考えは全くなかった。
 
「何?」

 足を止めた知奈が、樫田と若菜を睨む。
 
(お、俺は何をやってるんだ。別に、松丸さんを庇う必要もないだろう。でも……このまま「何でもない」とは言えない!)

 意を決した様に、若菜の下から小走りで離れる。
 
「お、俺の……オッ、オナッ、オナニーを手伝ってください!!」

 樫田、そう言いながら土下座をした時、教室には3人しかいなかった。
 若菜と知奈のいざこざに巻き込まれては堪らないと、そそくさと逃げ出していた。
 静寂が訪れた教室で、樫田は自身の鼓動を煩く感じた。
 
「あーあ……つまらないなぁ……」

 沈黙を破り、若菜が一言ぼやいて教室を後にした。
 二人だけが取り残された状況になると、樫田は恐る恐る顔を上げた。
 
「早くすれば?」

 無表情の知奈が、樫田を見下ろしてそう言った。
 
「えっ、あっ、うっ、うん……」

 てっきり断られるか、必要以上の罵倒を浴びせられると思っていた。
 意外な返事に慌てふためきながら、樫田はチャックを下げて、自身の物を取り出した。
 
(う……じ、自分からするって、恥ずかしいな……)

 羞恥に見舞われるも、今さら止める事は出来なかった。
 ぴょこんと勃起した皮被りのペニスを二本の指で扱く。
 冷たい眼差しが、じっとその様子を捉えている。
 
「あっ、あっ……あの……ご、ごめんなさい……」

「何が?」

「授業中に……その、小さく出来なくて……」

「良いから、早く出して」

 冷淡な言葉ばかりを返す知奈だが、その心情には変化があった。
 樫田はそれを無意識に感じ取ったのか、小さく笑みを浮かべた。

「何をへらへらしてるの? 同級生の前で浅ましくペニスを扱いて、恥ずかしくないのかしら?」

 背筋に嗜虐の快楽が走る。
 ゾクゾクと身体を震わせ、火照りが思考を鈍らせる。
 愚鈍と化した頭は欲望をそのまま言葉にさせた。
 
「ふ、踏んで……ください……」

 樫田の要求に、知奈は無言で従った。
 地べたに座ってペニスを扱く樫田の顔を、上履きを脱いだ足で踏む。

「これで満足かしら? 粗末なペニスの変態くん」

 込み上げてくるのは、マゾヒズムの悦び。
 樫田は全身がペニスと化してしまったかの様な、興奮と快楽に包まれた。
 濃厚な知奈の香りを肺一杯に吸い込みながら、樫田は手の動きを早めた。
 
「あっ……あああ……!!」

 情けなく甲高い声が、放課後の教室に響き渡る。
 知奈は小さくぺろりと、舌なめずりをした。
 ぐりぐりと足首を捻り、より強く樫田を踏み潰しながら、言い放つ。
 
「私に踏まれて、絶頂しなさい」

 静かに、しかし、有無を言わせぬ圧力のある声音が、命じた。
 びゅくっ、びゅく。
 ペニスが脈打ち、樫田は絶頂を迎えた。
 白濁液は、すべて皮の内側に留まった。樫田が出口を強く握って塞いでいた。
 何の真似かと訊ねる知奈に、足を汚してしまわない様に、と答えた。
 
「クズの変態にしては、良い心掛けね」

 靴を履きなおした知奈は、さっさと樫田の前から立ち去った。
 その際、彼女が薄っすら口角を上げていたのを、樫田は知らない。
 


18.放課後の女教師

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