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ぷるんぷるるん

女の子に気持ち良くいじめられるM男向け官能小説公開中。

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3.靴底


 羞恥に顔を染め上げながらも、樫田は制服を全て脱いだ。
 知奈を始めとした周囲の女子は、もちろん服を着ている。教室内でただ一人、彼だけが全裸だ。
 樫田はますます恥ずかしさを覚えて赤くなる。股間を隠そうと手をやるが、それは知奈の軽い足蹴によって払い除けられた。
 彼女は、いきり立ったままの包茎を見やって言う。
 
「大勢の異性に見られながら全裸になってもまだ、起ったままね?」

「う……うう、ごめんなさい……」

 と、樫田は言うが、その股間では、ペニスが反省の素振りすら見せずに勃起している。それを隠すことは許されていなかった。その発情した男根を瞳に映す知奈から、酷い言葉で罵られるのではないかと樫田は身構えた。
 知奈は嗜虐的な笑みを浮かべて彼に問う。

「……小さくするの手伝ってあげようか?」

 小さくする。その言葉からは射精が連想されるが、相手を考えるに、所謂愛撫の様な優しい方法は期待出来ない。
 だからと言って断るべきではない。手伝いを断っておきながら、やっぱり自分では小さく出来ないなどと言った暁にはどんな仕打ちを受けるか。そもそも彼女を怒らせる様な言動は控えるべきだ。そう判断して、樫田は言った。

「お、お願いします」

「ふふ。素直ね。それじゃあ、ここに」

 と、つま先で床を指す。

「脚を広げて座りなさい」

 同級生の少女の足元に全裸で座る。屈辱を覚えずにはいられないが、樫田は知奈の命に背く事が出来ない。ペニスを起てたまま、彼女の指示に従って床に座す。
 身体は小刻みに震え、吐く息は荒々しい。そんな樫田を見下ろして、知奈は脚を伸ばす。上靴を履いたままの足で男根を小突いた。

「うっ、くう……」

「……ここまで粗末に扱われても興奮するなんて、どこまで駄目なペニスなの」

 冷ややかに言い放つも、その声音には隠し切れない愉悦が滲んでいた。
 知奈は更に激しくペニスを責める。
 靴の裏で肉の幹を踏みつける。腹側へ向けて倒す。そのまま足首を左右に捻ってぐりぐりと圧迫する。
 靴底の溝が陰茎の薄皮を引っ掛け、あちこちに抓られる様な痛みが生じる。
 ビクビクッ、と樫田は全身を震わせながら、呻き声を上げた。

「あうっ、う、う、あ、あぁ……!」

 ペニスと言うあからさまな性感帯への刺激でなければ、ただ痛いだけだったかも知れないが、今の彼が感じているのは明確な悦びだった。
 踏み潰される男根には痛みの他に、甘い痺れが込み上げて来ていた。
 知奈の顔を見上げながら、樫田はその快感に深く飲まれていく。
 腰を浮かせ、自ら性器を靴底へと押し付ける。
 樫田の酷く無様な姿に対して、知奈は冷淡な表情を浮かべている。

「あら……? ふふ、貴方の変態振りを見誤ってしまったわね。素足でならいざ知らず、靴で踏まれては流石に萎えるものだと思っていたのだけれど」

「うう、あっ、ああ、き、気持ち良いです……!」


4.美麗

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2.玲瓏

 樫田は隣の席に座る知奈を横目に見ながら、一層ペニスを硬くさせてしまう。
 背に届く長い黒髪からは清潔感のある香粧品の匂いが漂っている。
 筋の通った鼻。小ぶりな唇。
 鋭利な印象の目元。そこにはどこか男性的なものが滲むも、それは見る者にそのままの印象を与えることはない。その他の要素と上手く混じり合い、美貌を一層を引き立たせるに留まっている。しかし、厳しげな雰囲気の一因にはなっていた。
 異性を気後れさせる様な顔立ちでありながらも、視線を落とせば豊満な膨らみや、真っ白く瑞々しい四肢が瞳に映る。
 きつい空気を纏いながら、きちんと女性らしい魅力も兼ね備えている。
 そんな同級生の少女に命じられて、性器を露出している。それを改めて認めると、樫田の胸には被虐的な悦びが湧いてきていた。
 
 ペニスは一向に萎える気配を見せない。
 授業中であっても知奈は時折、彼のそれを弄んだ。
 包皮の先を摘み上げてみたり、軽く平手を打ってみたりと様々に性器を嬲った。陰茎ばかりでなく、睾丸も責めた。手の内で圧迫しつつ転がした。
 樫田はそれらの責めに対して呻き声を漏らしたりもしたが、快感を覚えてしまっている。男根はビクビクと脈を打ち、包皮の先には透明な雫がぷっくりと浮き出てきていた。
 そうした樫田の反応に対して、知奈は極々薄っすらと、笑みを浮かべた。
 性器を一方的に弄ぶことに愉悦を抱く美しい少女の姿を横目に捉えて、樫田はますます興奮した。
 教師が授業を進める声だけが小さく広がり伝わる教室で、徐々に樫田の荒い息遣いが目立ち始める。
 彼にはそれを自覚するだけの余裕が無かった。
 不意に隣の席から差し出されたノートの端に書かれた文字で、ハッとする。
 ――少し静かにしなさい。知奈の人となりを端的に示した様な、綺麗に整い過ぎた無機質な字でそう記されていた。
 樫田は己の醜態をようやく自認して、赤くなった。それから呼吸を静める様に努めるが、知奈はそれを嘲笑うように彼を責め続けた。
 息を殺す樫田とそんな彼の男根を弄ぶ知奈。授業の陰で行われる淫靡なやり取りは、時間一杯まで続いた。
 授業が終わると、知奈は冷たい声音で樫田に問い掛けた。

「それ、いつになったら、小さくなるの?」

 ひんやりとしていながらも、しっかりと嗜虐の情欲を灯らせた瞳で見つめられる。樫田は萎縮し反射的に謝罪を口にするが、ペニスはしきりに脈を打っては甘い疼きを発している。
 知奈が言う。

「……全く、本当にだらしのないクズね。立ちなさい」

 彼女の指示に従って樫田が立ち上がる。
 どんな意図があってそれを命じたのか分からず、彼はおどおどとした様子で視線を泳がせている。知奈が一層きつい声音で告げる。

「きちんとこっちを見なさい」

「は、はい……」

 樫田の口から上がったのは掠れた声だった。知奈にじっと見つめられている事への緊張感から、喉が乾いて仕方なかった。
 椅子に座ったままの知奈は、じっと彼を見上げながら言う。

「制服を全て脱ぎなさい」

「なっ……ど、どうしてそんな……」

「それぐらい恥ずかしい目に遭えば、それも小さくなるでしょう? それとも興奮するとでも言うの?」

 自身の被虐嗜好を全てでなくとも認めている樫田は、知奈を始めとする同級生らの前で全裸になる事に興奮してしまうであろう事を自覚していた。それが正直なところだったが、口にすることは出来ない。劣情を吐露するなどと言った身勝手を容認する知奈ではない。
 そうかと言って、勢い良く制服を脱ぎ捨てられる程の大胆さはない。
 結果、樫田は顔を赤くして黙り込むばかりだった。

「……どうしたの? 早く脱ぎなさい。服を脱ぐぐらい子供でも出来るわよ? いちいちお仕置きされなければ、脱衣も満足に出来ない程の愚図なの?」

 そう声を上げた知奈の細くしなやかな脚は、樫田の股間へと向けられている。彼女が言う「お仕置き」が如何なるものであるかは、容易に察せられた。

「わっ、分かり……ました……。脱ぎます」


3.靴底


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1.予兆


 恐る恐ると言った風に、樫田が名を告げた相手は松丸知奈だった。
 名前を呼ばれた知奈はちらりと樫田を一瞥した。反応はそれだけだった。
 冷たく澄んだ冬空の様な横顔を見つめながら、樫田は自身の選択が間違いであったのではないかと不安を抱いた。
 知奈が如何に嗜虐的であるかは散々身を持って味わってきた。それなのにどうして彼女を選んでしまったのか。考えられるのは一つだけだろう。虐げられることを望んでしまっている。
 樫田は自身の内に芽生えた被虐嗜好の一端を認めて、背筋を小さく震わせた。
 ――俺はマゾなんかではないはずだ。己に言い聞かせるようにそう思考する。
 教室内の空気は然して変化が無かった。
 樫田の選択は予定調和的だった。教師である貝塚を除けば、知奈が先頭に立って躾けを行って来たのだから、彼が彼女を選ぶのは当然だ。そんな空気が漂っていた。
 念の為に聞くが、と言った口ぶりで貝塚が問う。

「松丸さん、お願いして良いかしら?」

 知奈は冷笑を浮かべて頷いた。

「はい」

 ドキドキと二人とのやり取りを見守って樫田は、知奈に断られなかった事に安堵しつつも、自分の選択が正しいものであったのかを悩んだ。
 知奈の艶やかな唇に浮かぶ小さな笑みには、嗜虐的なものが滲み出ていた。



 朝のHRが終わり、始めに行われたのは座席の移動だった。
 樫田の席が知奈の隣へと移された。無論、運搬したのは樫田自身だ。机を運び終えた彼は所在無く立ち尽くしている。
 席に掛けたまま席替えを指示していた知奈が、すくっと立ち上がった。

「付きっ切りで躾けてあげる。覚悟は良い?」

 知奈に真っ直ぐ見つめられる。樫田は言葉を詰まらせた。返答に窮したのではなく、主従の関係がより強固なものになってから改めて目にする彼女の美しさに見惚れていた。
 しばしの沈黙の後、樫田は慌てて頷いた。
 樫田の反応に対して知奈は顔色を変えなかったが、その腕は彼の股間へと伸ばされていた。股間をぎゅっと掴んで、知奈は言った。

「返事は声に出しなさい。それと、お礼も忘れてるでしょう?」

 じっと樫田の目を見つめつつ、知奈は股間を握る手に力を込める。
 睾丸が圧迫され、じわりと痛みが込み上げてくる。しかし、樫田のペニスは熱を帯び、膨張を始めてしまう。知奈の手の中でいきり立った男根をビクビクと脈打たせながら、樫田は「ごめんなさい」と頭を下げ「ありがとうございます」と続けた。
 素直に指示に従った彼に対して、知奈はほんの少し柔らかな表情を浮かべる。
 ただそれだけで、樫田の胸は高鳴ってしまう。美しい少女にひれ伏し、理不尽な要求に従う。そこに生じる被虐の悦び。ペニスを膨らませてしまっていては、それを否定する事は出来なかった。
 手の内で発情の様相を呈する男根に対して、知奈は嘲笑を浮かべた。彼女は握っていて男根から手を離し、その白くほっそりとした指でジッパーを下ろした。
 樫田が声を上げる。

「ま、松丸さん……何を……」

「貴方の最も劣っている部分、それを丸出しにしておきなさい。如何に自分が愚かなのか……。馬鹿みたいに勃起させている限り、そのまま過ごして貰うから」

 と、言うなり知奈が開いたジッパーの隙間から下着の中に手を入れた。
 しなやかな指に囚われた哀れなペニスが、強引に引っ張り出される。皮を被ったまま上を向いた肉棒が露になった。
 ビッ、と指先がそれを弾く。「うっ」と樫田が呻き声を漏らす。
 知奈は黒く艶やかな長い髪をかきあげて、僅かに彼へと顔を寄せて囁いた。

「ふふっ。……本当、何時見ても見っとも無いペニスね」

 樫田の肩がピクリと震える。性器の有様を馬鹿にされているにも関わらず、目の前にある彼女の美しい顔に見蕩れてしまう。ぺニスは甘い疼きを放っている。
 知奈は彼に宣告した通り、勃起が止むまで陰茎を露出させ続けるつもりだった。
 ペニスを外気に晒す樫田は羞恥と被虐を覚える。何とかそれを小さくしようと試みるが、意識を逸らそうとすればする程、却って血の巡りはそこへ向かってしまう。
 彼がそうしてあたふたとしている内に、予鈴が鳴った。
 仕方なくそのまま席に着く。すぐ横には知奈が平然として座っている。


2.玲瓏

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DL販売小説一覧その8

■お仕置きする女の子 メス化調教から始まる恋編
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本文の一部試し読み(同記事中へのリンク)

■淫らな夢を見られる枕
DLsite(外部サイトへのリンク)
本文の一部試し読み(同記事中へのリンク)



■お仕置きする女の子 メス化調教から始まる恋編
 【試し読み】

 女子に乳首を弄られて気持ち良くなってしまうなんて、と思えば思う程に快感は強くなっていく。
 甘い痺れに苛まれたその突起を、咲は不意に摘み上げた。

「あっ、あんっ……」

 川岸はまるで女のように甲高い声を上げて、身を震わせてしまった。
 その様子に咲はくすくすと笑みを零した。
 赤面する川岸だが、その羞恥すらも心地良いものに感じてしまっていた。
 止め処なく溢れ出る我慢汁が、床へと滴り落ちる。
 発情の証が水溜りを成していく様子を見つめながら、咲は乳首をコリコリと指の間で撫で転がした。
 小さな突起は、川岸の意識下でその存在感を増しながら、蕩けるような快感を放ち続ける。
 刺激を受けているのは乳首のみだが、そこから放たれる快楽はペニスを中心として全身へと広がっていた。
 川岸はジンジンと妖しく疼く、その心地良さにとろりと蕩けた目付きをしていた。

「ふふ、すっかり気持ち良くなっちゃったみたいだね。そんなに乳首気持ち良い?」

「うっ、うく、う、はあっ、はあ、ああぁ……気持ち良い……」

 その答えに、咲は笑みを深めた。
 白い彼女の指が、今度は乳首の中心に爪を立てた。
 敏感な突起の天辺が優しく引っ掻かれる。
 そうした刺激によって紡ぎ出された快感は、電流の如き勢いで身体を駆け抜けていった。

「ビクビクしながらいやらしく喘いで……まるで発情した女の子みたいだね」

 妖しい声音でそう嘲られるも、川岸は反論を返すどころか気持ち良さそうに身を震わせてしまうばかりだ。
 学園においては女子が圧倒的な優位を誇っているが、外の世界では事情が異なる。そもそも身体のつくりからして、女は受ける側となっている。
 幾ら学園の風土に馴染んでいるとは言え、一度身に染みこんだ常識は、早々と拭い去れるものではない。
 それ故に、まるで女子の様だと揶揄されるのは、川岸に羞恥を抱かせるに値する言葉だった。
 咲は爪の先で乳首を刺激しながら、言う。

「ふふ、おっぱい弄られて、おちんちん濡らしちゃってるんだから、否定出来ないよね」

 ぽたぽたと滴り続ける我慢汁は、床に立派な水溜りを作っている。

「……そろそろイきたい?」

「うっ、ふう、はあ、ああ、あ、い、いきたい……」

 震える声音でそう答えながらも、川岸はどこか疑問を抱いていた。
 果たして乳首だけで達することが出来るものだろうか、と。

「そう。それじゃあ、もっと乳首に意識を集中させて。余計なことは考えずに気持ち良さだけを感じて」

 咲がそう命じて、川岸はそれに素直に従った。
 目を瞑り、彼女の細い指に弄ばれる乳首へと向けて神経を研ぎ澄ませる。
 ビクンッ。
 途端に川岸の身体が大きく跳ね上がった。
 これまで快楽は与えられるばかりであったが、それを自ら捉えにいくことは難しくなかった。
 気持ち良いことを気持ち良いと素直に認めれば良いだけだった。
 乳首は甘く蕩けて、脳内では快楽と幸福を伝える為の信号がのべつ幕なしに飛び交っている。
 そうして快楽に集中している内に、乳首に感じる明確な悦楽と全身をもやもやとたゆたう様だった心地良さが混じり合い始める。
 弄られているのは依然として乳首のみだが、ペニスが激しく疼き出す。
 無論、乳首そのものに感じる気持ち良さも膨らんでいくばかりだ。
 川岸の全身は大げさな程に震え続けていた。
 身体の奥からじわじわと熱い物が込み上げてくる。

「あ、あああぁ……ああ……」

 半開きの口から唾液と共に情けない声を垂れ流す。
 そんな彼の背を押すように、咲が耳元で妖しげな囁き声を上げる。

「ふふっ、もうちょっとだよ……。もっと気持ち良さに集中して。いやらしく勃起した乳首のことだけ考えて」

「うっ、くうう、はあっ、あ、ああぁ……!!」

 絶頂直前のもどかしく切ないような甘ったるい感覚に苛まれる川岸は、女の様に喘ぎながら殆ど無意識の内に咲の言葉に従った。
 乳首。まずはその語が思考に流れた。
 目線がそこへと向かう。
 咲の白くほっそりとした指に弄ばれている。視覚を通してそれを実感すると、快楽は一層強くなっていった。
 それに連なるように、萎えたままのペニスが狂おしいまでに疼き出す。
 
「あっ、ああ、ちっ、乳首気持ち良いっ……!」

 川岸は理性を失い、恥ずかしげも無く快楽を吐露していた。
 そのあられもない姿に咲は笑みを深めて告げる。

「ほらっ、イッちゃえ。乳首だけで精液垂れ流す変態ちんぽになっちゃえ」

 いくっ、と甲高い声を上げると同時に川岸はその身を大仰に跳ね上がらせた。
 彼の身に稲妻の如く勢いで途方もない快感が迸る。
 それは彼がこれまで味わったことの無い種類の絶頂だった。
 己の制御下で得る性感ではなく、他人の手によって果てる。更に、その切っ掛けとなる快感がペニスに端を発するものではなく、乳首によるものだ。
 初めて味わうその悦びに、彼は恍惚とした表情を浮かべている。

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■淫らな夢を見られる枕
 【試し読み】

 周囲に知覚されていないのは確かな様だが、股間を隠さずにはいられなかった。
 俺は両手でそこを覆いつつ、夢が如何にして展開していくのかを考えた。
 周囲からの干渉が無いことを考えるに、この夢は自発的に欲望を発露させろという趣旨なのだろうか。普通の夢であれば趣旨も糞も無いが、これは恐らくあの枕によってもたらされた淫らな夢なのだ。
 そうした事を考えている時だ。俺の脳裏に、この当時に思いを寄せていた相手の顔が不意に浮かんできた。現実ではおぼろげになりつつある古い記憶だが、今は鮮明に描き出すことが出来た。
 この年頃の男にはありがちだが、何をもって好意を寄せていたのかと言えば主に見た目だった。綺麗に整った愛嬌のある顔立ちがとにかく好きだったのだ。
 彼女の顔を思い浮かべたことでペニスが上を向き始めた。
 それを認めたのと同時に、予鈴が校内に響き渡った。これは五分後に朝のHRが始まる事を告げる為の音だ。
 チャイムの音色に対する条件反射は抜けていなかった。他所で聞くことの無いその響きを耳にすると教室に戻らねばならない気がしてくる。
 先と同じ夢の力が働いているのかも知れない。全裸であることに気付かなかったのと同様に、教室へ向かうべきだと理由もなく思わせられているだけかも知れない。
 どちらにせよ、俺は教室に向かうことにした。ここで突っ立っていても仕方が無かった。
 何年の頃の時空であるかは分からないし、もはや自分がどのクラスに所属していたかも忘れていたが、不思議と何年何組へ赴くべきかは迷わなかった。
 教室に辿り着き、ちらりと中を覗く。席順は定期的に変わったこともあり、どこが俺の席なのかは分からない。どうしたものかと待機していると、席は続々と埋まっていった。最後まで一つ空いている席、そこがこの時間軸に於ける俺の席なのだろう。
 俺は改めて周囲から知覚されていないことを確かめつつ、教室に入り、席へとついた。
 それからすぐに気が付く。隣には、例のあの子が座っていた。
 成就することのなかった淡い片思いの相手のすぐ近くで全裸になっている。向こうに気付かれることは無いとは言え、その事実に俺は顔がカッと熱くなるのを認めた。
 羞恥に呼応するかのようにペニスが一つ大きく脈を打った。
 HRの始まる直前、教師がやって来るまでの僅かの自由時間。なんて事の無い雑談があちこちで交わされている。その静かなざわめきの中で、俺は服を着ておらず、更にはペニスをいきり立たせている。有り得ない状況だが、現実と相違無い五感があっては、一笑に付すことは出来なかった。
 激しい羞恥と背徳的な興奮を同時に覚える。
 そうした中で、隣の席から不意に声を掛けられた。

「ね、ねえ、何やってるの?」
 
 俺は椅子から転げん落ちんばかりに驚愕した。周囲からは見えていないはずだ。
 訝しげな視線を送る彼女を見やって俺は青ざめた。彼女には俺が見えているのだ。何故、どうして。錯乱する俺はそう呟いていた。
 彼女がそれには答えずに言う。

「それにどうして裸なの?」
 
 俺は何も答えられずに、ただ大量の冷や汗を流した。
 今こうしている俺は夢の中に再現された仮想の人格であり、現実の俺はベッドで眠っている。頭の片隅にはその事実が残っているものの、冷静な判断などは出来なかった。ただひたすらに、己の醜態に対する恥じらいと見咎められたことへの恐怖にも近い焦りが俺を支配していた。
 真っ青な顔で黙りこくる俺に対して、彼女はしばし返答を待っている様子だったが、やがて何かを閃いた様だ。

「分かった。おちんちんから白いのぴゅっぴゅっしたいんでしょ?」

 彼女は明るい声音でそう言って、どこか妖しげな笑みを浮かべた。
 過去の自分には申し訳ないが、この状況は事実に反している。彼女への好意は一方的で、こうして笑顔を向けられる様な仲ではなかったはずだ。
 それを思うと幾分か冷静になれた。これは夢なのだ。しっかりとそれを理解出来る。それ故に俺は素直に欲望に従うことにした。彼女の問い掛けに肯定の言葉を返した。
 ふふ、と柔らかに笑んで、彼女は席を立つ。

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EX5.彼らの一日 夜 B

 せっかくの休日なのだから、と、悠から提案で外に出掛ける事になった。
 恋仲にある二人が外出する――デートである。もちろん、そこにも倒錯的な仕掛けが施されていた。
 そうは言っても学園外で奇異な格好をさせられる事はなく、見た目には、悠は元より樫田も繁華街の雑踏に馴染んでいた。
 樫田は悠よりやや遅れて歩いている。股間に生じる違和感のせいである。彼のペニスには貞操帯が付けられていた。

「先輩、モタモタせずにちゃんと歩いてください」

 樫田の腕を取り、悠が急かす。
 前に倒れ掛かって数歩進んだ彼の身からはチリンと音が鳴った。
 貞操帯に付けられた鈴が揺れた為だ。
 樫田はその音色にドキリとなって、周囲を見渡した。
 彼を気に止める者はないが、だからと言って平然としてはしていられない。キーホルダーの類が音を立てるのとは訳が違う。ペニスに取り付けられた拘束具から、鈴の音が鳴っているのだ。
 ドキドキと鼓動を早めながら、悠へ言う。

「ゆ、悠ちゃん……もう少しゆっくり……」

「駄目です。あんまりのんびりしていると、何もしないまま夜になっちゃいますよ?」

 仕方なしに歩調を速める。鈴の音が響く。
 その音と貞操帯の圧迫感に、悠から虐げられていることを強く実感させられる。ペニスが窮屈な拘束具の中でじんわりと熱を帯びていた。
 樫田が、ふう、と熱っぽい吐息を漏らす。

「そんなに気になるんですか?」

「う、うん……。それはもちろん。バレる事はないと思うけど……」

「……手の掛かるペットですね、先輩は」

 悠は呆れたような口調でそう告げた後、彼の腕に抱き付いた。

「これならどうです? どこから音が聞こえてるのか何て分からないでしょう?」

 音とは別の問題が起こっているが、口にはせずに樫田は頷いた。
 密着する後輩の身体に、彼は興奮せずにはいられない。そうして劣情を掻き立てられた事でペニスが隆起せんとするも貞操帯によって遮られる。半端に膨らんだ男根が拘束具に食い込み、痛みが生じる。
 股間はズキズキと痛むが、だからと言って興奮を抑えることは出来ない。
 意識を悠の身体から遠ざけようとすればする程、彼女の身の柔からさや温度を却って感じ取ってしまう。
 赤い顔に薄っすらと汗を掻きながらも、樫田は立ち止まる訳にもいかず、悠に習って歩いた。
 チリン、チリン、と音が鳴る中で、悠がくすりと笑みを零した。

「先輩、興奮してますよね? 顔を見ればすぐ分かりますよ。そっちの方がよっぽど恥ずかしいと思いますけど」

「えっ? あ、う、う……」

 言葉を詰まらせるしかなかった。
 表情に出ていると分かったところで、引っ込める術がなかった。
 苦肉の策として静かに深く呼吸をする。

「どっちに興奮したんですか?」

 どっち、とはこの場合、腕を組んでいる事か、貞操帯を付けられた状態で外に出ている事か、なのだろう。樫田はそう考えた。答えは「どちらも」だった。

「悠ちゃんと腕を組んでるのも……その、付けられているのも、どっちも……」

「変態」

 蔑むような目つきをしつつも、その声音は嬉しげなものだ。
 悠がより強く腕を抱き締め、樫田はますます赤くなった。



 彼らのデートは終始そうした具合で進んでいった。
 恋人然とした態度を取ったかと思えば、女王様めいた振る舞いで劣情を煽り、次の瞬間には屈託のない笑顔を浮かべている。そんな悠に対して、樫田はただひたすらにどぎまぎするばかりだった。
 可愛らしい、あるいは愛らしいといった感情も抱いたが、最も刺激されたのは、やはり被虐欲求だった。
 寮の部屋に帰ってくるなり、彼は自ら服を脱ぎ捨てた。
 そのまま四つん這いになって悠の足元へと擦り寄る。靴下に包まれた足に頬ずりをしながら、声を上げる。

「悠ちゃん……早く……虐めて……」

「全く。堪え性のないワンちゃんですね。そんな事しなくても虐めてあげますよ。……半日も歩いていたのだから流石に臭うんじゃないですか?」

「そんな事ない。……悠ちゃんの匂いだから」

「……この場合、私は彼氏の偏執的なまでの愛情に喜べば良いんですか? それとも、罵れば良いんですか?」

「の、罵って……」

「変態」

 頬ずりを受けていた足を上げて、悠はそのまま樫田の頭を踏み付けた。
 床に顔面を押し付けられながら樫田はドキドキと鼓動を高鳴らせる。
 踏まれている自分にも、踏んでいる彼女にも、同じく興奮してしまう。恋人らしく振舞う悠も魅力的だが、やはり彼女はこうして嗜虐者然としている方が美しい。そうして、そんな事を思ってしまう自分もまた、責め立てられ支配されている方が性に合っている。
 予てからそんな倒錯嗜好を抱いていた訳ではない。そう感じる様に躾けられてしまったのだ。――自分が今抱いている欲望が何に根差すものかを改めて振り返ると、ますます興奮した。
 樫田は貞操帯からダラダラと我慢汁を滴らせながら、被虐感に酔い痴れている。

「虐めるのは良いですけど、先にシャワーにしませんか?」

 頭上からの声に、樫田はくぐもった声で分かったと答えた。



 他の寮生らに与えられている部屋とは異なり、彼らのそれには浴室がついている。
 決して広いとは言えない浴室だが、二人切りになれる。
 悠は臆面も無く裸体を晒しており、樫田は未だ貞操帯に封じられたままのペニスに痛みを覚える。脈動に合わせてズキズキとした苦い痺れが生じていた。
 白く透き通る肌。程良い肉付きの四肢。ほんのりと膨らんだ胸。その先でほんのりと色づく小さな突起。滑らかな曲線を描く尻たぶ。肌の白さに対比をなす、ささやかな黒い茂み。
 どこへ目を向けても、肉欲を煽られて仕方なかった。
 風呂椅子に掛けて、悠は彼を軽く睨み付けて言った。
 
「先輩……ジロジロ見すぎです」

 樫田は「ごめん」と口にしたつもりが、それは声になっていなかった。
 火照った息が吐き出され、唇だけがパクパクと動いていた。
 興奮でどうにかなっているのか。彼は自分を疑うが、それはすぐに確信に変わった。
 跪き、悠の足を手に取り、そのまま口を付けた。

「先輩?」

 樫田は呼吸を荒くしながら、彼女を見上げることは出来ずに、足を見つめたまま答える。

「あ、後でちゃんと洗うから……先に奉仕させてください……」

 しばし呆気に取られたように黙っていた悠が、小さく笑みを零す。

「良いですよ。好きにしてください」

 彼女の許可を得て、樫田は足から順に、上へと向かって舌を這わせていった。
 悠は時折くすぐったげに声を上げた。笑い声と喘ぎ声の中間とも言うべき艶のある声音だった。樫田の胸に灯る劣情は大いに燃え盛り、ペニスに生じる痛みは強くなっていくばかりだ。
 それでも彼はその行為を中断することは出来なかった。
 ほんのりと汗ばむ女体に舌を這わせる。その悦びに心酔していた。
 局部や乳首といったあからさまな性感帯に近付くと、悠に制された。そこを避けて、脚から腰、腹へと上り、次いで腋に口を付ける。
 その艶やかな窪みにはしっとりと汗が浮かんでいた。
 眼前では乳首がぷっくりと膨れており、樫田は食い入るようにそれを見つめながら、腋へと丹念に舌を這わせた。気が遠くなるような興奮が彼を襲う。
 耐え切れずに彼は震えた声を上げる。

「悠ちゃん……も、もう我慢出来ない……出したい……」

「ん? 駄目ですよ? だって先輩、後でちゃんと綺麗に洗うから、って言いましたよね? 今度は石鹸を使って、きちんと洗ってください」

 その非情な宣告を受けて、樫田は落胆したような、ますます興奮したような、どちらとも付かない思いに駆られた。
 先程まで舌を這わせていた彼女の身に、今度は手で触れる。
 たっぷりと泡立てた石鹸を手の平に乗せて、遠慮がちに腕を伸ばす。
 足元から順に、撫でるようにして洗っていく。手に伝う柔らかくすべすべとした感触に何も思わぬ訳が無い。樫田は一層強く肉欲を滾らせた。
 彼がのぼせる様な心地でぼんやりとしているところに、悠が告げた。

「……舌じゃないので、次は胸も綺麗にしてください」

「え? ……えっ?」

「どうしたんですか?」

「い、い、良いの?」

「良いも悪いも、洗うだけですよ?」

 と彼女は言うが、樫田でなくとも割り切れないだろう。
 男が女の胸に対して情欲を抱くのは当然であり、悠もそれは分かっているはずだ。樫田はごくりと生唾を飲んで、そこへ手を伸ばした。
 遠慮がちに触れる。ふにふにとした柔らかさを認めて、彼は顔を真っ赤にする。股間は一層痛むが、手を離すことは出来そうにない。
 乳房の柔らかさを堪能していたいのも然ることながら、樫田の視線は一点に集中している。乳首。そこへ触れてみたい欲求が生じていた。
 ちらりと悠の顔を見やる。彼女はその端整な顔を薄っすらと赤らめて、目を潤ませている。誘う様な目付きにも思えたが、それは願望によって事実が捻じ曲げられているだけであろう。
 樫田は怒られるのを覚悟で、自身の欲に従った。
 指先がそこに触れる。初めて触れる少女の乳頭は、想像していた以上に弾力があった。
 ぴくっ、と悠は身を震わすが、それ以上の反応はない。制止の声を上げることもなかった。
 それを容認と捉えた樫田は、彼女の乳首をそっと摘んだ。
 再び悠の身体が小さく震える。
 そんな反応に眩暈のするような興奮を覚えつつ、親指と人差し指でコリコリと撫で転がす。自身の乳首と比べて一回り大きい事を実感する。樫田は、その事に感動とも言えるような激しい劣情を催す。
 彼の興奮は更に加速する。悠が小さく喘ぎを漏らした為だった。

「んっ、んん。ふっ、あぁ……。もうお終い! 洗うだけの約束ですよ?」

 言われて、慌てて手を離す。
 ごめんと口にしながら悠の顔を見やる。目が合うと、彼女は小さく微笑んだ。



 身体を洗うところを見られたくない、と悠が言い、樫田は追い出されるようにして浴室を出た。
 裸に貞操帯だけを付けた格好のまま、彼は身動きを取れずに床へ座り込んだ。手の平を見やる。先程まで触れていた彼女の胸の触感を思い出し、興奮に息を荒くする。
 ややしてシャワーの流れる音が浴室から聞こえてきた。
 胸の鼓動が鳴り止まぬ内に、新たな興奮の材料を聴覚が捉えた。
 シャワーの音に混じる微かな嬌声。樫田は息を殺して耳をそばだてた。
 状況が状況だけに意図して聞かせようとしている様にも思えるが、一方で堪えきれずに漏れてしまっている様にも思えた。
 どちらにせよ、樫田は酷く劣情を覚えた。意識せずとも、浴室内の光景が脳裏に浮かんでしまっていた。
 今しがたまで目にしていた裸体。想像の中に描き出された自らを慰める悠の姿。二つを結び付けるのは容易だ。
 何の根拠も無く淫らな妄想を膨らませるのとは訳が違う。
 樫田の鼓動がバクバクと高鳴り、彼の手は自然と股間へ伸びていた。
 半ば無意識の行動だったが、指先に硬いものが触れ、我に返った。どれだけ発情しようと自分には肉欲を満たす術はないのだと思い知らされる。
 勃起すら遮られ、そこに生じる痛みに苛まれるばかりだ。
 悠が風呂から出るのを待つ他ないが、じっとしていられる訳が無かった。
 樫田は脱衣籠に収まっている彼女の衣服を引っ張り出して、顔を埋めた。
 人工的な香粧品と悠自身の放つ匂いが混じり合ったものを嗅覚に認めて、クラクラとするような興奮を覚える。
 次に彼は、悠の名を口にしながら、自らの胸元を弄った。
 ツンと勃起した乳首を撫で転がす。
 日頃、悠に散々弄られている彼のそこは、すっかり性感帯と化している。
 小さく刺激するだけでも、甘い痺れが込み上げて止まらない。
 彼はしばしの間、胸の突起を用いた自慰に夢中になっていた。

「……先輩、服も着ずに何をやっているんですか」

 不意に声を掛けられて、樫田はその場で跳び上がった。目をやると、浴室の扉を開いた悠が立っていた。

「あ、あっ、い、いや……これは……」

「これは……って、この状況で何か言い訳があるんですか? 聞き入れるかは別として、何らかを思いつくなら先輩は喋りの才能があると思いますよ。……はい、どうぞ?」

 あるはずが無かった。
 樫田は決まりの悪い顔で彼女の衣服を籠に戻して、素直に謝った。
 それからこう声を上げる。

「ゆ、悠ちゃん、もう我慢出来ない……! は、早く……!」

「まあまあ。待ってください。せめて髪を乾かしてからに……」

 普段の樫田であればここで引き下がり、素直に彼女の命に従うが、酷く発情している彼には大人しく聞き分けることが出来なかった。

「でも、悠ちゃんだって……」

「ああ……。聞こえてたんですね?」

 樫田がこくりと頷く。

「でもだからって、先輩が私を急かして良い理由になんてなりませんよ。私の方が先輩よりも偉いんです。先輩は下です。だから私は自由にオナニーしますけど、先輩は私の許可なくしちゃ駄目です」

 そう告げた後、悠が樫田の顎に手を掛けた。そのまま顔を寄せて唇を奪う。
 突然の行動に目を丸くする。驚きは二段階で樫田を襲う。
 唇が触れたかと思えば、すぐに舌が口腔に押し入ってきた。
 ぬるり。舌先同士が擦れ合い、甘い痺れがそこに生じる。樫田はどう応じれば良いのか分からず、ただじっとキスを受け入れる。唾液の音に混じってくぐもった呻き声を上げる。舌で口内を犯される。その悦びに酔い痴れるばかりだ。
 ややして悠が顔を上げ、ふー、と息を吐く。ほんのりと頬を染めた彼女が言う。

「分かりましたか?」

 樫田はしばし呆然となり、口をパクパクと動かした。
 それからやっと、分かりました、とだけ答えた。
 キスによってますます劣情を煽り立てられた彼は、男根の痛みに苛まれながら切なげな表情を浮かべ、悠が髪を乾かし終えるのを待った。
 下着姿でドライヤーを掛けている彼女の真っ白な背中を見つめながら、我慢汁を滴らせるのみだ。
 時折舌を動かし、キスの感触を思い出しては、余計にじれったい思いに駆られる。

「お待たせしました」

 そう告げる悠の声音は、今の樫田にとって天上の響きにも等しいと言えた。
 脚に飛びついた樫田を悠がなだめながら、洗面所から部屋へと戻る。

「そこに仰向けになってください」

 ――ようやく射精させてもらえる。それしか頭にない樫田には、もはや羞恥心は残っておらず、彼女の命に素直に従った。

「そのままじっとしていてくださいね」

 そう告げた悠が、樫田の脚を掴んで持ち上げる。
 ちんぐり返し。肛門が上を向き、貞操帯に覆われたペニスが眼前に来る。悠が背に密着して体勢が崩れないように支えている。
 彼女は股越しに樫田の顔を見やって言う。

「ふふっ、恥ずかしい格好~。興奮します?」

「こ、興奮……します……」

 と、樫田が答えると悠はにんまりと笑った。それから口を開いて、大きく舌を伸ばす。舌先がどこを捉えているのかに気付いて、樫田は慌てて声を上げた。

「ゆっ、悠ちゃん、そんなところ……!」

「さっきお風呂で私が綺麗に洗ってあげましたよね?」

「でも……!」

「先輩は黙って気持ち良くなっていれば良いんです」

 樫田の言葉を全く聞き入れずして、彼女はそこへと舌を這わせた。

「うくっ……」

 樫田の身がぴくりと震えた。排泄器官を舌で刺激されるのは、酷くくすぐったかった。

「うっ、あ、ああぁ……!」

 呻き声を上げながら身体を震わす樫田に構わず、悠は一層激しくそこを舐める。
 ぺろぺろと舌が動く度に込み上げるこそばゆさは、次第に快感へと変わっていく。少女の端整な顔を見上げながら、樫田はそれを認め、喘ぎ声を漏らす。
 悠はちゅっ、とアヌスにキスをしてから顔を上げる。

「気持ち良くなってきちゃったんですか?」

「うっ、うう……はい……」

「お尻で感じちゃうなんて恥ずかしい人ですね。……それはそうと、口が寂しそうですよ?」

「……口?」

 不思議そうな顔をする樫田に、悠は目を細めて言った。

「アーンしてください」

 彼女が何を考えているのかは分からないが、指示に背く気は無かった。
 樫田が口を大きく開くと、悠はそこへつま先をやった。
 足指を捻じ込まれる。樫田はくぐもった呻き声を上げるが、すぐに恍惚とした表情で舌を這わせ始めた。
 悠が肛門にしていたよりも丹念に舐め上げしゃぶり付いた。
 舌を絡ませ、唇を窄めて吸い付く。その内に悠が足指を動かし始めた。
 口腔を異物で犯されている様な感覚に、樫田は苦しげに呻くが、その顔付きには一層恍惚としたものが滲み出す。

「ふふっ……そんなに必死で舐めてどうしたんですか、赤ちゃんみたいですよ」

 樫田がくぐもった声で何事かを告げるが、それは言葉にはなっていなかった。ただ嬉々とした声色であることは悠にも分かった。
 彼女は笑みを深めて、再びアヌスへと舌を伸ばす。
 すでに唾液でぐっしょりと濡れているそこを舐め回す。緩急を付けて淫らに、愛しげに。
 込み上げる快感がじわじわと大きくなり、全身へと広がっていく。樫田は身を震わせながら、未だ貞操帯に覆われているペニスから我慢汁をポタポタと滴らせた。
 それに気付いた悠が肛門に舌を押し付けたまま、その封を解いた。
 包皮に覆われたままの陰茎は、最大限まで怒張している。遮るものがなくなったペニスは脈打ちながらジンジンとした疼きを発している。樫田はそこへの刺激を求めて、くぐもった声を上げる。

「はいはい。ここもすぐ気持ち良くしてあげますから、そのまま良い子にしていてくださいね」

「ん、んん、んぐうう……」

 樫田が足指を突っ込まれた口から呻き声を上げる。
 なりふり構わずに快楽を求める彼の姿に小さく笑んで、悠はペニスを軽く握った。
 彼女の小ぶりな唇が睾丸に触れる。一つキスしてから、ぱくっとそれを咥え込む。口内で舐め転がしながらペニスを扱き始める。
 樫田の身が大きく跳ね上がった。待ち望んでいた男根への刺激は、どこまでも甘美なものだった。
 眼前に広がる光景もまた甘いものだった。醜悪な己のペニスに絡み付くほっそりとした白い指。美と醜の対比。更に遠くへと目をやれば、睾丸にしゃぶりついている悠の顔がある。可愛らしい顔立ちに浮かぶ、淫らで嗜虐的な表情に、樫田は背筋をゾクゾクと震わせた。
 じゅぷ、ちゅく……。唾液の音を響かせながら、悠は睾丸を舐めしゃぶっている。
 唇に吸い込まれ、吐き出され、また吸い込まれ、舌の上で転がされる。睾丸へのやさしくもねっとりとした愛撫を受けて、ペニスはますます硬くなる。悠の手の中で暴れるように脈を打ち、窄んだ包皮の先からカウパー腺液を大量に垂れ流す。
 自身の身に落ちてくる先走り汁に対して嫌悪感を抱く余裕など、樫田にはなかった。
 このまま全身をぐちゃぐちゃに汚され、与えられている快楽に溺れてしまいたい。そうした倒錯的な欲望ばかりが湧いてきて止まらなかった。
 舐めしゃぶられる睾丸はすっかり涎に濡れている。そこから伝い落ちる唾液は陰茎をも汚していく。
 緩やかに扱かれるペニスがくちゅくちゅと淫靡な音を響かせている。
 唾液まみれのそれを擦り上げられるのは堪らなく気持ち良かった。

「んっ、んん……んっ、くっ……!」

 樫田は呻くように喘ぎ声を漏らしながら、蓄積していく快感に身を震わせる。
 彼が快楽の果てへと至るのはもう間も無くの事だろう。睾丸がきゅっとせり上がり、はち切れんばかりに怒張したペニスが大きく脈動している。
 腰の奥から熱い物が込み上げてくるのを認めて、樫田は悠に目で訴えた。――このまま射精するまで虐めてください。
 それが伝わったのか、単に身体の反応から絶頂が近いことを読み取ったのか、どちらにせよ悠はより強く彼を責め立てた。
 包皮を剥き、敏感な亀頭を直に刺激する。ほっそりとした指で輪を作り、くびれを何度も擦る。じゅぷじゅぷと音を立てながら睾丸を口腔へと出し入れする。
 激しくなった責めに応じて、樫田も彼女のつま先を荒っぽく舐めしゃぶる。年下の少女の足指に舌を這わせながら、彼は絶頂がすぐそこまで迫っていることを認めた。
 絶頂へ至るべく、心は一層の快楽を得んとして急くが、自らの手で性感帯を刺激することは出来ない。そのもどかしさをぶつける様にして、悠のつま先をしゃぶり立てる。口腔の異物感は充足と多幸をもたらし、彼は恍惚の表情を浮かべる。
 その身を甘い痺れが支配していく。
 今にも精液を噴き出しそうな射精寸前の、どこまでも敏感なペニスにそれまでとは異なる刺激が与えられる。悠が包皮を亀頭に被せていた。
 彼女は、すっぽりと亀頭を覆った皮の先を摘んで力一杯に引っ張った。それと同時に唾液をじゅるじゅる言わせながら、睾丸を吸う。
 視界がニ、三点滅する。樫田は熱を帯びたどろりとしたものが体外へと向かっていく感覚を認めた。
 全身を大きく痙攣させながら、その瞬間を迎える。
 ぶびゅっ、びゅるっ、びゅるる!
 包皮で作られた袋の中へと精が吐き出された。
 ちゅくっ、と音を立てて睾丸から口を離した悠が笑みを零す。

「ふふっ、凄い勢いで出ましたね。そんなに気持ち良かったんですか?」

 悠の足は口元から既に離れているが、樫田に言葉を発する余裕は無い。
 荒い呼吸を繰り返しながら、うっとりとした目付きで悠を見上げるばかりだ。
 それで充分に伝わったのだろう。悠はくすりと笑って言った。

「気持ち良かったんですね。先輩はやっぱり変態です」



 シャワーを軽く浴びなおして、床に就く。その間際に悠が言った。

「今日は特別にベッドで眠っても良いですよ」

 ほら、と言って片側に身を寄せて、空間を作って見せる。
 樫田は少し戸惑いながらもベッドに上った。遠慮がちに彼が横たわると、悠が掛け布団を互いの肩まで引っ張り上げた。
 二人はそれぞれに異なることを考えていた。
 樫田は先の行為に於ける快感を思い出して余韻に浸っている。悠の胸中は――彼に見せるのとは異なる、年相応の少女らしいものだった。
 それはつまり、恋人とベッドを共にしている事への喜びだ。彼女は樫田を責め立て罵るが、好いていない訳ではない。出会った当初はともかくとして、今現在はそれなりに良い面もあると認めている。倒錯的な行為も望むところではあるが、全うな関係もたまには悪くないと考えているのだ。
 それ故に、樫田の声音に悠は鼓動を跳ね上がらせた。

「……悠」

 堰を切って出たような声。
 主従の関係を如実に表した、寝床の区別も無い。
 あれだけ射精したのだから、恐らく性欲もそう多くは残っていないはずだ。そうであれば被虐欲求の支配からも解き放たれているに違いない。すると、今の彼は、一般的な彼氏としての姿を見せているのではないか。
 鼓動を高鳴らせつつ、悠はこう応じる。

「な……何ですか、渉先輩……?」

「え? あ、い、いや、あの……」

 一転して、頼りなく吃る樫田に悠は少々がっかりした。
 ひしっ、と抱き締められるのではないかと彼女は期待していた。
 出だしの格好は付いていなかったが、語る内容までもが落胆ものとは限らない。悠は自身に言い聞かせて、言葉の続きを待った。

「えっと……」

「はい」

「悠……様……って呼んでも良い、かな?」

 何の事はない。先のも男らしく呼び捨てにしたのではなかったのだ。口にしたかったのは今と同じく「悠」ではなく「悠様」だったのだろう。悠は瞬時に察して見る間に醒めていった。

「勝手にすれば良いんじゃないですか? ……先輩って本当に虐められたがりのド変態ですね!」

 そう言って、樫田の耳を引っ張った。
 彼女の声音に怒りの色が滲む理由も、耳を引っ張られる訳も、樫田には分からない。――そういうのは嫌いなのか。彼が思い至るのは精々その程度であり、背を向けてしまった少女の胸中は分からず仕舞いなのだった。


おわり

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EX5.彼らの一日 夜 A

 せっかくの休日なのだから、と、悠から提案で外に出掛ける事になった。
 恋仲にある二人が外出する――デートである。
 もちろん、そこにも倒錯的な仕掛けが施されている。
 樫田の股間には貞操帯が付けられていた。
 デートの間、彼は度々勃起してしまう。
 その度に貞操帯の存在を強く感じさせられた。

 そんな事があった為か彼は寮の部屋に帰ってくるなり、服を脱ぎ捨てた。
 そのまま四つん這いになって悠の足元へと擦り寄る。
 靴下に包まれた足に頬ずりをしながら、声を上げる。

「悠ちゃん……早く……虐めて……」

「虐めるのは良いですけど、先にシャワーにしませんか?」



 他の寮生とは異なり、彼らの部屋には浴室がついている。
 二人切りだ。
 悠は臆面も無く裸体を晒している。
 樫田は未だ貞操帯に封じられたままのペニスに痛みを覚える。
 脈動に合わせてズキズキとした苦い痺れが生じていた。
 彼女の身体のどこへ目を向けても、肉欲が込み上げて来て仕方なかった。
 風呂椅子に掛けて、悠は彼を軽く睨み付けて言った。
 
「先輩……ジロジロ見すぎです」

 樫田は「ごめん」と口にしたつもりが、それは声になっていなかった。
 火照った息が吐き出され、唇だけがパクパクと動いていた。
 跪き、悠の足を手に取り、そのまま口を付けた。

「先輩?」

 樫田は呼吸を荒くしながら答える。

「あ、後でちゃんと洗うから……先に奉仕させてください……」

 しばし呆気に取られたように黙っていた悠が、小さく笑みを零す。

「良いですよ。好きにしてください」

 彼女の許可を得て、樫田は足から順に、上へと向かって舌を這わせていった。
 悠は時折くすぐったげに声を上げた。
 笑い声と喘ぎ声の中間とも言うべきような艶のある声音だった。
 樫田のペニスに生じる痛みは強くなっていくばかりだ。
 それでも彼はその行為を中断することは出来なかった。
 ほんのりと汗ばむ女体に舌を這わせる。その悦びに心酔していた。
 局部や乳首といったあからさまな性感帯に近付くと、悠に制された。
 そこを避けて、脚から腰、腹へと上り、次いで腋に口を付ける。
 その艶やかな窪みにはしっとりと汗が浮かんでいた。
 樫田は食い入るように胸を見つめながら、丹念に舌を這わせた。
 気が遠くなるような興奮が彼を襲う。
 耐え切れずに彼は震えた声を上げる。

「悠ちゃん……も、もう我慢出来ない……出したい……」

「ん? 駄目ですよ? だって先輩、後でちゃんと綺麗に洗うからって言いましたよね? 今度は石鹸を使って、きちんと洗ってください」

 樫田は渋々と引き下がった。
 先程まで舌を這わせていた彼女の身に、今度は手で触れる。
 たっぷりと泡立てた手の平を、遠慮がちに這わせた。
 足元から順に、撫でるようにして洗っていく。
 手に伝う柔らかくすべすべとした感触に何も思わぬ訳が無い。
 彼は一層強く肉欲を滾らせる。
 のぼせる様な心地でぼんやりとしているところに、悠が告げる。

「……舌じゃないので、次は胸も綺麗にしてください」

「え? ……え?」

「どうしたんですか?」

「い、い、良いの?」

「良いも悪いも、洗うだけですよ?」

 と彼女は言うが、樫田でなくとも割り切れないだろう。
 男が女の胸に対して情欲を抱くのは当たり前の事だ。
 悠もそれは分かっているはずだ。
 樫田はごくりと生唾を飲んで、そこへ手を伸ばした。
 遠慮がちに触れる。
 ふにふにとした柔らかさを認めて、彼は顔を真っ赤にした。
 股間は一層痛むが、手を離すことは出来そうにない。
 程なくして樫田の視線は一点に集中する。
 乳首。そこへ触れてみたい欲求が生じていた。
 ちらりと悠の顔を見やる。
 彼女はその端整な顔を薄っすらと赤らめて、目を潤ませている。
 誘っている様な目付きにも思えた。
 樫田は怒られるのを覚悟で、自身の欲に従った。
 指先がそこに触れる。
 初めて触れる少女の乳頭は、想像していた以上に弾力があった。
 ぴくっ、と悠は身を震わすが、それ以上の反応はない。
 制止の声を上げることもなかった。
 それを容認と捉えた樫田は、彼女の乳首をそっと軽く摘んだ。
 再び悠の身体が小さく震える。
 そんな反応に興奮を覚えつつ、親指と人差し指でコリコリと撫で転がす。
 悠が小さく喘ぎを漏らし、彼の興奮は更に加速した。

「んっ、んん。ふう、あぁ……。もうお終い! 洗うだけの約束ですよ?」

 言われて、慌てて手を離す。
 ごめんと口にしながら悠の顔を見やる。
 目が合うと、彼女は小さく微笑んだ。



「お待たせしました」

 そう告げる悠の声音が、今の樫田には何よりも素晴らしい響きに思えてならなかった。
 脚に飛びついた樫田を悠がなだめながら、洗面所から部屋へと戻る。

「そこに仰向けになってください」

 ――ようやく射精させてもらえる。それしか頭にない樫田には、もはや羞恥心は残っておらず、彼女の命に素直に従った。

「そのままじっとしていてくださいね」

 そう告げた悠が、樫田の脚を掴んで持ち上げる。
 ちんぐり返し。
 肛門が上を向き、貞操帯に覆われたペニスが眼前に来る。
 悠が背に密着して体勢が崩れないように支えている。
 彼女は股越しに樫田の顔を見やって言う。

「ふふっ、恥ずかしい格好~。興奮します?」

「こ、興奮……します……」

 と、樫田が答えると悠はにんまりと笑った。
 それから口を開いて、大きく舌を伸ばす。
 舌先がどこを捉えているのかに気付いて、樫田は慌てて声を上げた。

「ゆっ、悠ちゃん、そんなところ……!」

「さっきお風呂で私が綺麗に洗ってあげましたよね?」

「でも……!」

「先輩は黙って気持ち良くなっていれば良いんです」

 樫田の言葉を全く聞き入れずして、彼女はそこへと舌を這わせた。

「うくっ……」

 樫田の身がぴくりと震えた。排泄器官を舌で刺激されるのは、酷くくすぐったかった。

「うっ、あ、ああぁ……!」

 呻き声を上げながら身体を震わす樫田に構わず、悠は一層激しくそこを舐める。
 ぺろぺろと舌が動く度にこそばゆさが込み上げる。
 それは、次第に快感へと変わっていった。
 少女の端整な顔を見上げながら、樫田はそれを認め、喘ぎ声を漏らす。
 悠はちゅっ、とアヌスにキスをしてから顔を上げる。

「気持ち良くなってきちゃったんですか?」

「うっ、うう……はい……」

「お尻で感じちゃうなんて恥ずかしい人ですね。……それはそうと、口が寂しそうですよ?」

「……口?」

 不思議そうな顔をする樫田に、悠は目を細めて言った。

「アーンしてください」

 彼女が何を考えているのかは分からないが、指示に背く気は無かった。
 樫田が口を大きく開くと、悠はそこへつま先をやった。
 足指を捻じ込まれて、樫田はくぐもった呻き声を上げるが、すぐに恍惚とした表情で舌を這わせ始める。
 悠が肛門にしていたよりも丹念に舐め上げしゃぶり付いた。
 舌を絡ませ、唇を窄めて吸い付く。その内に悠が足指を動かし始めた。
 口腔を異物で犯される様で、樫田は苦しげに呻くが、その顔付きには一層恍惚としたものが滲み出す。

「ふふっ……そんなに必死で舐めてどうしたんですか、赤ちゃんみたいですよ」

 樫田がくぐもった声で何事かを告げるが、それは言葉にはなっていなかった。
 ただ嬉々とした声色であることは悠にも分かった。
 彼女は笑みを深めて、再びアヌスへと舌を伸ばす。
 すでに唾液でぐっしょりと濡れているそこを舐め回す。
 緩急を付けて淫らに、愛しげに。
 込み上げる快感がじわじわと大きくなり、全身へと広がっていく。
 樫田は身を震わせながら、未だ貞操帯に覆われているペニスから我慢汁をポタポタと滴らせた。
 それに気付いた悠が肛門に舌を押し付けたまま、その封を解いた。
 包皮に覆われたままの陰茎は、最大限まで怒張している。
 遮るものがなくなったペニスは脈打ちながらジンジンとした疼きを発している。
 樫田はそこへの刺激を求めて、くぐもった声を上げる。

「はいはい。ここもすぐ気持ち良くしてあげますから、そのまま良い子にしていてくださいね」

「ん、んん、んぐうう……」

 樫田が足指を突っ込まれた口から呻き声を上げる。
 なりふり構わずに快楽を求める彼の姿に小さく笑んで、悠はペニスを軽く握った。
 彼女の小ぶりな唇が睾丸に触れる。一つキスしてから、ぱくっとそれを咥え込む。
 口内で舐め転がしながらペニスを扱き始める。
 樫田の身が大きく跳ね上がった。待ち望んでいた男根への刺激は、どこまでも甘美なものだった。
 眼前に広がる光景もまた甘いものだった。
 醜悪な己のペニスに絡み付くほっそりとした白い指。美と醜の対比。
 更に遠くへと目をやれば、睾丸にしゃぶりついている悠の顔がある。
 可愛らしい顔立ちに浮かぶ、淫らで嗜虐的な表情に、樫田は背筋をゾクゾクと震わせた。
 じゅぷ、ちゅく……。
 唾液の音を響かせながら、悠は睾丸を舐めしゃぶる。
 唇に吸い込まれ、吐き出され、また吸い込まれ、舌の上で転がされる。
 睾丸へのやさしくもねっとりとした愛撫を受けて、ペニスはますます硬くなる。
 悠の手の中で暴れるように脈を打ち、窄んだ包皮の先からカウパー腺液を大量に垂れ流す。
 樫田に、自身の身に落ちてくる先走り汁に対して嫌悪感を抱く余裕はない。
 このまま全身をぐちゃぐちゃに汚され、与えられる快楽に溺れてしまいたい。
 そうした倒錯的な欲望ばかりが湧いてきて止まらなかった。
 舐めしゃぶられる睾丸はすっかり涎に濡れている。
 そこから伝い落ちる唾液は陰茎をも汚していく。
 緩やかに扱かれるペニスがくちゅくちゅと淫靡な音を響かせている。
 唾液まみれのそれを擦り上げられるのは堪らなく気持ち良かった。

「んっ、んん……んっ、くっ……!」

 樫田は呻くように喘ぎ声を漏らしながら、蓄積していく快感に身を震わせる。
 彼が快楽の果てへと至るのはもう間も無くの事だろう。
 睾丸がきゅっとせり上がり、はち切れんばかりに怒張したペニスが大きく脈動している。
 腰の奥から熱い物が込み上げてくるのを認めて、樫田は悠に目で訴えた。――このまま射精するまで虐めてください。
 それが伝わったのか、単に身体の反応から絶頂が近いことを読み取ったのか、どちらにせよ悠はより強く彼を責め立てた。
 包皮を剥き、敏感な亀頭を直に刺激する。
 ほっそりとした指で輪を作り、くびれを何度も擦る。
 じゅぷじゅぷと音を立てながら睾丸を口腔へと出し入れする。
 激しくなった責めに応じて、樫田も彼女のつま先を荒っぽく舐めしゃぶる。
 年下の少女の足指に舌を這わせながら、彼は絶頂がすぐそこまで迫っていることを認めた。
 絶頂へ至るべく、心は一層の快楽を得んとして急くが、自らの手で性感帯を刺激することは出来ない。
 そのもどかしさをぶつける様にして、悠のつま先をしゃぶり立てる。
 口腔の異物感は充足と多幸をもたらし、彼は恍惚の表情を浮かべる。
 その身を甘い痺れが支配していく。
 今にも精液を噴き出しそうな射精寸前の、どこまでも敏感なペニスにそれまでとは異なる刺激が与えられる。
 悠が包皮を亀頭に被せていた。
 彼女は、すっぽりと亀頭を覆った皮の先を摘んで力一杯に引っ張った。
 それと同時に唾液をじゅるじゅる言わせながら、睾丸を吸う。
 視界がニ、三点滅する。
 樫田は熱を帯びたどろりとしたものが体外へと向かっていく感覚を認めた。
 全身を大きく痙攣させながら、その瞬間を迎える。
 ぶびゅっ、びゅるっ、びゅるる!
 包皮で作られた袋の中へと精が吐き出された。
 ちゅくっ、と音を立てて睾丸から口を離した悠が笑みを零す。

「ふふっ、凄い勢いで出ましたね。そんなに気持ち良かったんですか?」

 悠の足は口元から既に離れているが、樫田に言葉を発する余裕は無い。
 荒い呼吸を繰り返しながら、うっとりとした目付きで悠を見上げるばかりだ。
 それで充分伝わったのだろう。悠はくすりと笑って言った。

「気持ち良かったんですね。先輩はやっぱり変態です」


おわり

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EX5.彼らの一日 昼 B


 体液で汚れた身体をシャワーで洗い流す。その他の身支度も併せて済ませた。
 その間、悠は樫田の周囲をうろちょろとしつつ、時折ちょっかいを出した。
 ペニスを弄んでみたり、耳に吐息を吹き込んだり、背後からそっと忍び寄って突然に乳首を摘み上げたり、四つん這いでの移動を強要したり、などなど、好き勝手にやっていた。
 一度射精を経たことで落ち着きを取り戻している樫田にとって、それらの悪戯はやや腹立たしいものだった。
 だからと言って彼に悠を怒るだけの気概は無い。それどころか、一切反省しているようには思えない、舌を小さく覗かせてから「ごめんなさい」と言う彼女に対して劣情と愛情を抱いてしまう。
 仕方ないのだ。愛嬌のある容姿と声音だけでも奔放な振る舞いへの免罪符としては充分だ。そこに更に性的な躾けを通じて作られた主従関係が加わっている。樫田が強気の態度に出られるはずがなかった。
 そもそも、彼が本当に嫌がっていたのは、射精後のほんの僅かの間だ。
 次第に悠の悪戯に対して被虐的興奮を覚え始め、せっかく袖を通した服を脱がされる頃には、すっかりその気になっていた。
 
 全裸にした樫田を床に座らせ、その正面に立って悠がくすっと笑みを漏らす。
 
「よっぽど溜まってたんですね。朝に射精したばかりなのに、もう起っちゃうなんて……」

 彼女は愉しげな顔付きでそう言いながら、ペニスを軽く足蹴にした。
 この日は休日であり、二人とも私服を纏っている。樫田に関しては、既に裸にされてしまっているが、それ以前は特筆すべきところの一切無い、Tシャツにジーンズのラフな格好をしていた。悠の方も奇抜な格好ではない。一般的なワンピースを着ている。
 それでも樫田の目には、何時にも増して可愛らしく映っていた。これまで私服を見る機会が無かった訳でもない。そうであるにも関わらず、私服姿の彼女を以前よりもずっと魅力的に感じてしまうのは、惚れた弱みとでも言うべきか。
 とにかく彼は、床から悠を見上げてうっとりとした表情を浮かべている。樫田を見つめ返して悠が言う。
 
「どうしたんですか? おちんちん足蹴にされているのにじっとして……まるで飼い馴らされたワンちゃんですね。尻尾を振る代わりに勃起してるんですか?」

 大きな瞳に見下ろされて、樫田は背筋をゾクゾクと震わせた。そこへと吸い込まれてしまいそう、あるいは、吸い込まれてしまいたい。そうとまで思わせられる様な魅力を、彼は悠に見出している。飼い馴らされていると言う言葉に間違いは無かった。
 
「ああ、そうだ。ワンちゃんみたいな先輩にぴったりの物があるんですけど、付けてあげましょうか?」

 樫田がこくりと頷く。悠は首を横に振る。
 
「吼えて答えてください」

「う……。わ、わん……」

 犬の鳴き真似で返事をした樫田に、にこりと微笑み掛けてから、悠は勉強机への引き出しを開いた。中から出て来たのは首輪とリードだ。
 樫田は悠をじっと見つめながら、ぼんやりと思う。少し前には同じ引き出しからオナホールが出て来た。彼女の机の引き出しには、学生に相応しい筆記具の類よりも性具や拘束具の方が多く入っているのではないか? そんな事を考えて内心で苦笑するも、首に輪を掛けられるとそうした余裕は無くなった。
 大型犬、もしくは、人間に用いることを想定して作られているのか、息苦しさは感じない。それでも首を軽く締められている感覚はあった。その感覚が心地良かった。自分は悠に飼われているのだと思わせられる。
 飼われている。極真っ当な精神の持ち主であれば、屈辱でしかないだろう。人の身でありながら畜生の様に首輪で繋がれるなど、考えただけでゾッとするはずだ。しかし、彼は違った。
 悠がリードを軽く引っ張る。
 ぐっ、と首筋に圧が掛かり、樫田はよろけるようにして体勢を崩す。座していた彼は床に手を付いた。リードに引かれるまま、四つん這いで悠の足元へと寄った。
 ワンピースの裾から伸びるすらりとした脚を見上げて恍惚に浸る。
 
「嬉しそうですね、先輩。年下の女の子に犬呼ばわりされて興奮しちゃったんですか?」

「わっ、わん」

 樫田は間抜けな鳴き真似で被虐の悦びを示す。
 悠は目を細めて、その場でしゃがみ込んだ。目線を合わせて彼に告げる。
 
「良いですか? 人間扱いしてあげてる時にやったらぶっ飛ばします。いえ……二度と射精どころか勃起も出来ない様に壊死するまでおちんちんをきつーく縛り上げます」

 突然の不穏な発言に樫田は少々青ざめた。まさか、とは思うものの、包茎少年を再教育する目的で、校内での露出や磔刑を許可するような学園だ。性器を損壊する程度なら学園ぐるみで隠蔽しかねない。
 そう考えるとますます青くならざるを得なかった。
 樫田が怯えているのに気付いた悠がこう告げる。

「ああ、そんなに怖がらなくても大丈夫ですよ。ちゃんと私の言う事を守ってさえくれれば、そんなことはしません」

「わん……」

「はい。本題に入りますね。今の先輩は人ではなく犬です。犬だから多少の粗相は許してあげます。例えば……そうですね、犬は舌を使って愛情表現したりするそうですよ?」

 そこまで言って、悠は口を閉ざした。桃色の薄い唇がほんの僅かに突き出される。
 ここまで手掛かりを与えられれば、流石の樫田と言えど察しは付く。
 主従の関係にある二人だが、それは嗜好が噛み合ってこそだ。その事に気付いた彼らが交際へと至るのは自然な流れだった。――二人は数週間前から恋人同士の関係にある。
 樫田の目の前で悠は静かに瞼を閉じた。
 これはもうキスを求めていると見て間違いない。樫田はそう判断するが、自身の考えるところを実行に移す際にはおっかなびっくりだった。
 ゆっくりと唇を重ねる。柔からさに驚きつつ、すぐに顔を離す。悠は片目を開いて小さく言った。もっと、と。
 再び唇同士が密着する。先よりも長いキス。その最中で樫田は興奮と緊張でどうにかなっていったのかも知れない。先の「もっと」に対する答えとして彼が選んだのは、キスを次の段階へと進めることだった。すなわち、舌を用いた深い口付けだ。恐る恐る、樫田は舌を伸ばした。柔らかな唇を舌先で押し広げる――次の瞬間にはリードが思い切り下へと引っ張られた。
 突然の出来事に対処が出来ず、転ぶようにして樫田は床に頭を付けた。
 
「エロ犬! 駄犬!」

 そう罵り声を上げつつ、悠は憤然として立ち上がり、彼の頭を踏みつけた。僅かに赤い顔をしながら彼女は樫田を叱る。
 
「そこまでしろなんて言ってません! 調子に乗り過ぎです!」

「ご、ごめん」

「返事は「ワン」!」

「わ、わん」

 などとやり取りをしつつも、樫田は全く堪えていない。悠とキスが出来たことに浮かれる彼は身体を火照らせ男根を膨らませるばかりだった。



 悠の想定を越えた粗相に対する罰――であるか否かは彼女にしか分からないが、樫田は首輪を付けられている事の他に、両腕をも拘束されていた。背中側で手錠によって一まとめにされている。その状態で昼食を取らなくてはならないらしい。
 寮には食堂が設置されているが、今日はそこを使わずに自室で食事を取ることになった。一日中責めるという宣言を全うする為だった。
 朝食の際にも度々ちょっかいを出されたが、それとは比べ物にならない。食事と言うよりもプレイの一環だった。
 
「はい、アーンしてください」

 箸移しに昼食を口へと放り込まれる。
 樫田は拘束具が付けられている以外は全裸で、悠は着衣のまま。その事を除けば仲睦まじい恋人同士の様だ。樫田はその事に気恥ずかしさを覚える。同時に、被虐感をも煽り立てられる。恋人の様に扱われているようで、その実、ペット扱いを受けている。性感帯を中心にして身体の至るところがジンジンと疼いて仕方なかった。彼は与えられるままに食事を口にしていたが、その味は、ほとんど分からず仕舞いだった。
 
『給餌』を終えて、悠が自分の食事に手を付け始めた。
 樫田はその傍らでじっと待機させられている。もちろん、全裸のままだ。少々手持ち無沙汰ではあったが、ペットの宿命だ。犬や猫がそうである様に、彼も楽な体勢を取って、主の食事が終わるのを待った。



 後片付けまで含めて、昼食を済ませた。
 悠は樫田を仰向けの状態で床に寝かせて、肉棒のいきり立つ股間へ脚を伸ばしている。腹に向かって倒した男根の先を足指で挟み込む。そのままゆっくりと根元へと足を滑らせていく。ぬるり、と亀頭が顔を出した。
 足指を用いて包皮を剥かれた樫田は、ペニスに生じた快感に呻き声を漏らす。

「あうっ……く、うう……」
 
「本当に敏感なおちんちんですね。剥かれただけで気持ち良さそうにしちゃって……」

 悠はそのまま自身の足裏と彼の腹との間に挟まれたペニスを扱き始める。
 我慢汁はすでにたっぷりと鈴口から滲み出しており、彼女の足の動きに合わせて粘着質な音が鳴る。
 ぬちゅっ、くちゅっ……。

「はあっ、あ、あああ……」

 性器を足で扱かれる快感に、樫田は喘ぎを漏らす。
 つるりとした足裏の感触。彼女の重み。こちらを見下ろす大きな瞳。生殖器を足で粗末に扱うことを愉しんでいるがゆえの笑み。
 肉体、精神の両方が気持ち良く蕩けていく。
 樫田はうっとりとした表情を浮かべて心地良い被虐感に身を委ねる。このままずっとこうされて居たい、などと考えながら年下の少女に脚で支配される悦びを噛み締める。

「うくっ、あ、はあ、はあ……ああ……悠ちゃん……!」

 被虐の悦楽と興奮に酔い痴れ、樫田は愛しげに悠の名を口にした。
 悠がくすりと笑う。その笑みは、どこか冷たげだった。彼女が足をペニスから離す。そのまま睾丸へとつま先をあてがい、ぎゅっと力を込めて押し潰した。

「あぐっ! ああぁ!」

「先輩、油断し過ぎですよ。痛い? ……それともまさか、こんな事でも気持ち良くなっちゃうんですか?」

 睾丸へ圧を掛けられる痛みに、樫田は身悶える。鈍くずっしりとした痛みが股間から込み上げてきていた。痛みの強さは、その器官が如何に大切な物であるかを示している。そこを踏み躙られて、気持ち良くなるはずがない。

「んくっ、うう……!」

 樫田は苦悶の表情で全身を強張らせる。それでも彼が拒否しないのは、意地を張っているのか、あるいは、苦痛を与えられる事さえ悦びなのか。どちらにせよ彼は悠が足を離すまでじっと耐え抜いた。
 悠が足を上げる。
 痛みからの解放に、樫田は心地良さを認める。それはそのまま、悠に対する愛欲の混じった感謝の情となる。痛みを与えていたのは彼女本人であるが、興奮状態の樫田にまともな理屈は通じなかった。
 悠の姿を見上げて、樫田は恍惚めいた吐息を漏らした。

「うっとりしちゃって、どうしたんですか? もっと虐められたくなっちゃったんですか?」

 と、淫靡に微笑みながら悠が訊ねる。
 樫田はコクコクと頷いて見せた。

「全く……仕方のない変態ですね……。こういうのはどうです?」

 そう言って、悠は僅かに身を屈めた。ペニスの真上で口を窄める。艶やかな唇に唾液の雫がぷくりと浮かぶ。それはすぐに重力に従って下降した。
 雫はぴちゃっと音を立ててペニスへと落ちた。悠は更に数滴続けて唾液を垂らした。
 樫田は息を荒げながらその光景を恍惚として眺めている。少女の唾液で性器を汚されていく様子も然ることながら、彼女の口元が唾液の雫を生み出す様も扇情的だった。
 あっという間にペニスは唾液に覆われてしまった。ぬらぬらと妖しく濡れ光る男根が大きく脈を打つ。
 ペニスはまるで媚薬でも塗りたくられた様に敏感になっている。樫田はそこに生じる甘い痺れに全身を大きく痙攣させる。そこへ悠が脚を伸ばして、再び肉棒を踏み付けた。
 悠が脚を前後に動かす。ぬるぬると扱かれると、ペニスはますます甘く蕩けていった。

「あっ、あああぁ……うくっ、悠ちゃん……!」

 樫田は更なる快楽を求めて腰を突き上げ、自ら彼女の足裏へと肉棒を押し付ける。一層強く密着した状態で擦られる。膨らむ快楽に彼は嬌声を上げるばかりだ。

「涎まみれのおちんちんを足で弄られて感じちゃうなんて……恥ずかしくないんですか? 先輩」

「うっ、う、恥ずかしい……けど……」

「けど?」

「気持ち、い、良い……です……」

 樫田が快楽を告白すると、悠はペニスを責め立てる足の動きを早めた。
 ちゅく、ちゅくちゅく。まるで唾液を男根に塗り込むかのように荒っぽく扱く。揺れて乱れた艶やかな髪をかき上げて、悠は問い掛けた。

「出したくなってきましたか?」

「だ、出したい……!」

 と、震える声で樫田が答えた。
 悠が更に問う。

「どこに出したいんですか?」

「ゆ、悠ちゃんの脚に……!」

 樫田の答えをせせら笑った後、悠はこう続けた。

「なんですか、それ。ザーメンでマーキング? 本当に犬みたいですね、先輩。でも勘違いしないでくださいよ。私が先輩のもの、なのではなくて、先輩が私のものなんです。だからマーキングはおあずけです」

 言い終えると、足指を用いて包皮を亀頭に被せ直した。先端の余り皮をきゅっと摘み上げる。腹側へと倒れていた男根を垂直に立て、そのまま包皮を上下に揺らす。
 それまで露出していた亀頭には、たっぷりと悠の唾液が塗りたくられており、伸縮を繰り返す包皮の内側からはくちゅくちゅと音が鳴っている。淫靡な音色と共に快感は膨らんでいく。
 敏感な亀頭を刺激されているとは言え、唾液を除けば、悠が触れているのは摘んだ包皮の先っちょだけだ。そんな惨めな状況でも気持ち良くなってしまう。その事に樫田はうっとりとしていた。被虐感が込み上げ、それをもたらしている悠への劣情と肉欲を強く認める。堪え切れないといった風に声を上げる。

「悠ちゃん……! 悠ちゃん、す、好きだ……!」

「脚で粗末におちんちんを扱うような女の子に、そんな事を言って良いんですか? 本当に先輩は虐められたがりのド変態のマゾですね」
 
 悠に罵られて一層盛った樫田は全身に甘い痺れが走るのを認め、迫り来る射精感に身を委ねた。睾丸がペニスの根元へとせり上がる。熱い物が尿道へと流れ込んでくる予兆があった。
 出したい。出したくない。相反する欲望が生み出す自己矛盾は心地良い被虐感となり、絶頂を強制される悦びとして彼の心を官能で満たしていく。何度も悠の名を叫びながら、樫田は包皮を摘み上げられ歪な様相を呈しているペニスの先から精を吐き出した。
 ぶびゅっ、びゅるるるっ!
 彼が放出した生命の素は、愛する少女の膣どころか足にさえ触れることはない。性器の劣等性を象徴する余った包皮に全て受け止められる。それにも関わらず、生殖本能に基づく射精の悦びはしっかりと味わわされていた。
 酷く倒錯的な絶頂を迎えた樫田は、恍惚としてその余韻に浸っている。
 僅かに膨らんだ肉のつぼみを悠が解放すると、それは軽く萎びて、しわくちゃに窄まった包皮の隙間から、とろりと白濁液を垂れ流した。


夜へ続く



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EX5.彼らの一日 昼 A


 朝一の射精を終えた後、着替えてシャワーを浴びたりと身支度を整えた。
 その間も、悪戯めいた悠の責めは続いた。
 時折ペニスに触れてみたり、四つん這いにした彼を椅子にしたり。
 そうした一種の前戯をあれこれと続ける内に、昼を迎えた。
 彼らが暮らす寮には食堂がある。
 普段ならそこを利用するが、今日は違った。
 二人は自室にて昼食を取ることにしていた。
 樫田は全裸にされて、両腕を後ろ手に縛られている。
 拘束具はそれ一つだけではない。
 首輪を掛けられ、ペットの様に扱われている。

「はい、アーンしてください」

 そんな樫田に対して、悠は箸移しで食事を与えた。
 格好を別とすれば、やっている事はカップルめいている。
 樫田は背がむず痒くなる様な思いをしつつも、黙って口を動かし続けた。
 
 嬉しいような恥ずかしいような昼食を終える。
 腹が膨れると今度は肉欲が湧いてきたらしく、樫田はペニスを膨らませた。
 全裸でいることを強要される彼には発情の証を隠すことが出来ない。

「また虐めて欲しくなっちゃったんですか?」

 彼女の台詞に羞恥を覚えつつも、樫田は素直に頷いた。
 


 後片付けまで含めて、昼食を済ませた。
 床に仰向けになるように、悠は樫田へ命じた。
 彼は依然として全裸であり、股間では肉棒がいきり立っている。
 悠がそこへ脚を伸ばす。
 腹に向かって倒した男根の先を足指で挟み込む。
 そのままゆっくりと根元へと足を滑らせていく。
 ぬるり、と亀頭が顔を出した。
 足指を用いて包皮を剥かれ樫田は、ペニスに生じた快感に呻き声を漏らす。

「あうっ……く、うう……」
 
「本当に敏感ですね。剥かれただけで気持ち良さそうにしちゃって……」

 悠はそのまま自身の足裏と彼の腹との間に挟まれたペニスを扱き始める。
 我慢汁はすでにたっぷりと鈴口から滲み出している。
 彼女の足の動きに合わせて粘着質な音が鳴る。
 ぬちゅっ、くちゅっ……。

「はあっ、あ、あああ……」

 性器を足で扱かれる快感に、樫田は喘ぎを漏らす。
 つるりとした足裏の感触。彼女の重み。こちらを見下ろす大きな瞳。
 生殖器を足で粗末に扱うことを愉しんでいるがゆえの笑み。
 肉体、精神の両方が気持ち良く蕩けていく。
 樫田はうっとりとした表情を浮かべて心地良い被虐感に身を委ねる。
 このままずっとこうされて居たい。
 などと考えながら年下の少女に脚で支配される悦びを噛み締める。

「うくっ、あ、はあ、はあ……ああ……悠ちゃん……!」

 被虐の悦楽と興奮に酔い痴れ、樫田は愛しげに悠の名を口にした。
 悠がくすりと笑う。その笑みは、どこか冷たげだった。
 彼女が足をペニスから離す。
 そのまま睾丸へとつま先をあてがい、ぎゅっと力を込めて押し潰した。

「あぐっ! ああぁ!」

「先輩、油断し過ぎですよ。痛い?」

 その問いに対して、樫田は何も答えなかった。
 黙ったままで悠を見上げている。

「……まさか、こんな事でも気持ち良くなっちゃうんですか?」

 睾丸へ圧を掛けられる痛みに、樫田は身悶える。
 鈍くずっしりとした痛みが股間から込み上げてきていた。
 痛みの強さは、その器官が如何に大切な物であるかを示している。
 そこを踏み躙られて、気持ち良くなるはずがない。

「んくっ、うう……!」

 樫田は苦悶の表情で全身を強張らせる。
 それでも彼が拒否しない。
 意地を張っているのか、あるいは、苦痛を与えられる事さえ悦びなのか。
 どちらにせよ彼は悠が足を離すまでじっと耐え抜いた。
 悠が足を上げる。
 痛みからの解放に、樫田は心地良さを認める。
 それはそのまま、悠に対する愛欲の混じった感謝の情となる。
 痛みを与えていたのは彼女本人である。
 しかし、興奮状態の樫田にまともな理屈は通じなかった。
 悠の姿を見上げて、樫田は恍惚めいた吐息を漏らした。

「うっとりしちゃって、どうしたんですか? もっと虐められたくなっちゃったんですか?」

 と、淫靡に微笑みながら悠が訊ねる。
 樫田はコクコクと頷いて見せた。

「全く……仕方のない変態ですね……。こういうのはどうです?」

 そう言って、悠は僅かに身を屈めた。
 ペニスの真上で口を窄めた。
 艶やかな唇に唾液の雫がぷくりと浮かぶ。
 それはすぐに重力に従って下降した。
 雫はぴちゃっと音を立ててペニスへと落ちた。
 悠は更に数滴続けて唾液を垂らした。
 樫田は息を荒げながらその光景を恍惚として眺めている。
 少女の唾液で性器を汚されていく様子も然ることながら、彼女の口元が唾液の雫を生み出す様も扇情的だった。
 あっという間にペニスは唾液に覆われてしまった。
 ぬらぬらと妖しく濡れ光る男根が大きく脈を打つ。
 ペニスはまるで媚薬でも塗りたくられた様に敏感になっている。
 樫田はそこに生じる甘い痺れに全身を大きく痙攣させる。
 そこへ悠が脚を伸ばして、再び肉棒を踏み付けた。
 悠が脚を前後に動かす。
 ぬるぬると扱かれると、ペニスはますます甘く蕩けていった。

「あっ、あああぁ……うくっ、悠ちゃん……!」

 樫田は更なる快楽を求めて腰を突き上げ、自ら彼女の足裏へと肉棒を押し付ける。
 一層強く密着した状態で擦られる。
 膨らむ快楽に彼は嬌声を上げるばかりだ。

「涎まみれのおちんちんを足で弄られて感じちゃうなんて……恥ずかしくないんですか? 先輩」

「うっ、う、恥ずかしい……けど……」

「けど?」

「気持ち、い、良い……です……」

 樫田が快楽を告白すると、悠はペニスを責め立てる足の動きを早めた。
 ちゅく、ちゅくちゅく。
 まるで唾液を男根に塗り込むかのように荒っぽく扱く。
 揺れて乱れた艶やかな髪をかき上げて、悠は問い掛けた。

「出したくなってきましたか?」

「だ、出したい……!」

 と、震える声で樫田が答えた。
 悠が更に問う。

「どこに出したいんですか?」

「ゆ、悠ちゃんの脚に……!」

 樫田の答えをせせら笑った後、悠はこう続けた。

「なんですか、それ。ザーメンでマーキング? 本当に犬みたいですね、先輩。でも勘違いしないでくださいよ。私が先輩のもの、なのではなくて、先輩が私のものなんです。だからマーキングはおあずけです」

 言い終えると、足指を用いて包皮を亀頭に被せ直した。
 それから先端の余り皮をきゅっと摘み上げる。
 腹側へと倒れていた男根を垂直に立て、そのまま包皮を上下に揺らす。
 それまで露出していた亀頭には、たっぷりと悠の唾液が塗りたくられている。
 伸縮を繰り返す包皮の内側からはくちゅくちゅと音が鳴っている。
 淫靡な音色と共に快感は膨らんでいく。
 敏感な亀頭を刺激されているとは言え、唾液を除けば、悠が触れているのは摘んだ包皮の先っちょだけだ。
 そんな惨めな状況でも気持ち良くなってしまう。
 その事に樫田はうっとりとしていた。
 被虐感が込み上げ、それをもたらしている悠への劣情と肉欲を強く認める。
 堪え切れないといった風に声を上げる。

「悠ちゃん……! 悠ちゃん、す、好きだ……!」

「脚で粗末におちんちんを扱うような女の子に、そんな事を言って良いんですか? 本当に先輩は虐められたがりのド変態のマゾですね」
 
 悠に罵られて一層盛った樫田は全身に甘い痺れが走るのを認め、迫り来る射精感に身を委ねた。
 睾丸がペニスの根元へとせり上がる。熱い物が尿道へと流れ込んでくる予兆があった。
 出したい。
 出したくない。
 相反する欲望が生み出す自己矛盾は心地良い被虐感となる。
 絶頂を強制される悦びとして彼の心を官能で満たしていく。
 何度も悠の名を叫びながら、樫田は包皮を摘み上げられ歪な様相を呈しているペニスの先から精を吐き出した。
 ぶびゅっ、びゅるるるっ!
 彼が放出した生命の素は、愛する少女の膣どころか足にさえ触れることはない。
 性器の劣等性を象徴する余った包皮に全て受け止められる。
 それにも関わらず、生殖本能に基づく射精の悦びはしっかりと味わわされていた。
 酷く倒錯的な絶頂を迎えた樫田は、恍惚としてその余韻に浸っている。
 僅かに膨らんだ肉のつぼみを悠が解放する。
 それは軽く萎びて、頭を垂れた。
 しわくちゃに窄まった包皮の隙間から、とろりと白濁液を垂れ流した。


夜へ続く



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EX5.彼らの一日 朝 B

 ある休日のこと。
 樫田は胸に生じる甘い痺れによって目を覚ます。寝起きのぼやけた視界に映る、肌蹴た胸元とそこに顔を寄せた少女の姿。
 彼が目を覚ましたのを認めて、悠は舌の動きを止めた。
 彼女が顔を上げる。さらさらとした髪が樫田の胸板をくすぐった。
 唇に滲む唾液を指先で拭った後、悠は朗らかな声音で言った。

「おはようございます」

「お、おはよう……」

 樫田は状況が掴めぬまま、挨拶を返す。
 何がどうなっているのか。
 彼は困惑しながらも、まずは身体を起こそうと試みる。上手く行かない。手足を縛られているとすぐに気付いた。

「悠ちゃん、これは一体……」

「何が『これは一体』ですか」

 つんけんとした声音で告げて、悠は指先で樫田の乳首を弾いた。
 あう、と呻き声を上げた彼を無視して、言葉を続ける。
 彼女の語った内容を聞きながら、樫田は昨夜に於ける自身の醜態を思い出した。
 
 悠が試験勉強に忙殺されている間、樫田は相手にされなかった。相手にはしないが、そこは彼女の性分、自慰さえ出来ぬようにと貞操帯をしっかりと付けていた。幸か不幸か一年を丸々棒に振った彼には受けるべき試験が無いので、欲求不満による生活への支障は無かった。
 無かったが、射精を禁じられて過ごす日々は異常に長く感じられた。悠の気まぐれで下級生の授業を受け直す事もあったが、試験期間中はそれさえ無い。彼は寮で一人悶々として、込み上げる射精欲求との戦いを強いられ続けた。
 そんな苦悩の日々も昨日で終わった。試験最終日を迎えたのだ。
 樫田は当然の様に悠から虐めて貰えると期待したが、彼女は疲れているからまた明日、と取り合わずにベッドへ寝そべってしまう。そんな彼女に樫田は泣き付いた。
 物の例えではない。彼は本当にベソを掻きながら「射精させてください」と悠に縋り付いたのだ。
 そんな余りに哀れな姿を受けて、少なからず心を動かされるも、疲労には勝てなかったらしく、悠は「明日は一日中責めてあげますから」と代替案を提示した。なおも樫田はその場での射精を求めて引かなかったが、その内に悠が昼寝を始めてしまい、諦めざるを得なかった。
 無論、悠が夕方に目を覚ましてからも多少の悶着はあったが、一度勢いを削がれた樫田が彼女に無理やり迫ることなど出来るはずもなかった。
 
 果たして迎えた朝が、今の状況である。
 寝起き直後では、如何に欲求不満の状態であろうと、理性に勝るだけの肉欲は湧かず、樫田は昨夜の言動を恥じて顔を赤らめた。

「思い出しましたか? 約束通り、今日は一日中責めてあげますよ。……先輩が嫌と言っても止めませんからね?」

 言うが早いか、悠が再び乳首に舌を伸ばす。鮮やかな赤が踊るようにして、小さな突起を蹂躙する。硬く尖らせられた舌先が乳頭を弾き、押し潰す。
 樫田は大仰に身を震わせ、嬌声を上げる。
 欲求不満に晒されて来た身にとって、その刺激は些か過激だった。
 甘く痺れるようにして快感は広がり、ジワジワと全身へと広がっていく。腰を中心にして身体を跳ね上げ身悶える。動かせる僅かな範囲で逃れようと身を捩るが、悠は喰らい付くようにして乳首から舌を離さない。
 それでもなお樫田は逃げ出すような素振りを見せる。悠は「じっとしていなさい」と叱り付ける代わりに、乳首を強く吸った。
 ちゅううぅ、と音が鳴る。

「あああぁっ!!」

 悲鳴の様な喘ぎ声が室内に響き渡る。吸い上げられた突起には、電流の如く激しい快感が生じていた。悠は更に彼を追い詰める。ちゅう、ちゅう、と、吸い付く力に強弱を付けながら乳首を責め立てる。
 樫田は何度も全身を痙攣させ、喘ぎ声を上げた。吸われる度に大きな快感が込み上げ、視界がチカチカと点滅する。
 乳首への刺激だけでも絶頂へ至ってもおかしくないぐらいの乱れ方だ。
 それにも関わらず、悠は樫田の股間へと手を伸ばす。寝間着へと手を潜り込ませ、下着の中でいきり立つ男根に触れる。

「んっ、あ、あううっ……!」 

 肉の幹をゆっくりと指先で撫でられ、樫田はあられもない声を上げた。
 隆々とした、それでも小さいと言わざるを得ないペニスは、非常に敏感になっている。悠の指先が触れた部分が蕩けていく。大量の我慢汁が尿道をせり上がってくる。
 それがじわりと鈴口から漏れ出したのを認めて、樫田は身を震わせた。彼は射精に近い、女性の言う『軽くイッた』様な快感を認めていた。

「はあぁっ、ああ、あ、悠ちゃん……」

 樫田が情けない声で彼女の名を呼ぶ。
 悠はくすりと笑いながら顔を上げた。その際に吐息が乳首に触れて、樫田は背筋をゾクリと震わせた。
 長いまつ毛に彩られた大きな瞳に嗜虐の悦楽を浮かべて、悠は彼を見上げて口を開く。

「先輩って虐められている時にしょっちゅう私の名前を呼びますよね。普段は「あの」とか「その」ばっかりなのに」

「う……ご、ごめん……」

「それに、甘えたような声を出すのはどうしてですか?」

 そう問われて樫田は少し困った。自分でも理由が分からなかった。
 ペニスをさわさわと優しく刺激しながら、悠は黙して彼の答えが出るのを待った。
 ややして、樫田は悩みながらも口を開く。

「あっ、う、うう、わ、分からないけど、たぶん……悠ちゃんに何もかも捧げたいから……いや、本当のところはやっぱり分からない、ただ気持ち良いから声が勝手に出ちゃう……」

「なんですか、それ。女の子みたいですよ」

 そう言って、悠は弄んでいたペニスの先端に指先をあてがった。亀頭を覆い隠す包皮の窄まった口を人差し指でこじ開ける。包皮の中は我慢汁で満たされていた。ぬるりと指が滑る。

「ああっ……!」

 包皮の中で亀頭を刺激され、樫田は嬌声を上げた。
 悠は指を軽く曲げ伸ばしする様に動かして、亀頭を刺激する。ちゅくちゅくと湿った音が響く。

「ふふっ、これじゃあ、まるで手マンされてるみたいですね。前にも言ったけど、先輩って実は女の子だったりしませんよね?」

 その問い掛けに樫田は何とか首を横に振った。

「本当ですか? くちゅくちゅされて感じちゃう男の子なんて聞いたことが無いですよ」

「あっ、う、う、だ、だって……!」

 そう嘲られても快感を堪えることは出来ない。敏感な亀頭を指が擦る度に甘い痺れが込み上げ、思考が蕩けていく。耐えようとする程に、却って快楽は大きく膨らんでいった。
 湿った音を鳴り響かせながら、悠は指の動きを激しくしていく。カウパー腺液を潤滑油として亀頭のくびれを擦り上げる。

「シコシコじゃなくてくちゅくちゅで感じちゃってるんですか……?」

「くうっ、う、あ、はあっ、はあ、か、感じてる……」

「先輩は変態です」

 そう告げた後、悠は乳首に口を付けた。ペニスは先から変わらずに女性器を愛でるような指付きによって責められている。そこに乳首を舐められる快感が加わったのだ。
 これに樫田が耐えられるはずがなかった。
 すぐに熱い物が腰の奥から込み上げてくるのを認めて、彼はそれを悠へ告げた。彼女は射精の許しを与えるかのように、舌と指の動きを激化させた。
 唾液と先走り汁、それぞれが淫靡な音色を奏でる。湧き上がる快感が全身を苛んでいく。四肢の末端にまで甘い痺れが達し、樫田は果てた。
 ぶびゅっ、びゅるるっ!
 指を捻じ込まれた包皮の隙間から白濁液が吐き出される。待ちに待った射精の悦びに樫田は咆哮のようなよがり声を上げた。
 放出された欲望の証は些か水っぽく薄いものだったが、勢いだけはあった。尿道を貫く精液がもたらす解放感はどこまでも甘美なものだった。
 射精が止んで、ぐったりと脱力する樫田の耳元に、悠が顔を寄せる。彼女の表情は淫らでありながら、どこか倦怠感を思わせるようでもあり、普段の愛嬌を感じさせる雰囲気とはかけ離れた艶としたものだった。

「あーあ。『手マン』でイッちゃいましたね。先輩のおちんちんは、本当にどうしようもないお馬鹿さんです……ふふっ……馬鹿にされてるのにまたビクッて震えちゃいましたね。今日はまだまだ始まったばかりですよ? 嫌だって言っても途中で止めたりしませんからね、覚悟してください」



昼へ続く



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EX5.彼らの一日 朝 A


 ある休日のことだ。
 樫田は胸に生じる違和感で目を覚ました。
 
 寝間着が鎖骨の辺りまで捲り上げられている。
 露になった胸板には悠が顔を寄せていた。
 彼女の小ぶりな唇から伸びる舌で乳首を舐められていた。

「あうっ、う、ゆ、悠ちゃん!?」

 樫田は驚愕の声を上げた。

 彼の身に起きている異変は、胸元のそれだけではなかった。
 身動きが取れない。

「一晩眠って忘れちゃいました?」

 と言った後に、悠は乳首をゆっくりと舐め上げた。
 小さな突起に生じる快感に震えながら、樫田は記憶を辿った。
 昨夜の会話を思い出し、合点がいった。
 
 ――明日は一日中虐めてあげる。

 彼女からそう告げられていたことを思い出した。
 
 樫田が昨夜のやり取りを思い出している間も、悠は乳首を舐め続けていた。
 
 柔らかな舌が何度も何度も這わされる。
 唾液がぴちゃぴちゃと音を立てる。
 小さな突起は唾液に濡れ光りながら、ツンと尖っていた。

「あうっ、う、ああぁ……!」

 樫田が情けない声を上げながら、身悶える。
 胸に広がる気持ち良さはどこまでも強くなっていく。
 舐められるほどに快感は増し、胸ばかりでなく全身が熱を帯びていった。
 
 当然、ペニスも勃起してしまう。
 
 寝間着の膨らみへと悠が手を伸ばす。
 薄い布地越しにペニスを握られ、樫田は甘く呻いた。

「ふふっ、先輩、本当に敏感ですね」

「ううっ、そ、そんな事を言われても……」

「これで一日耐えられるんですか?」

 ゆっくりと男根を扱きながら、悠が目を細めた。
 彼女の妖しく嗜虐的な笑みに樫田はドキリと胸を高鳴らせた。

「悠ちゃん……少しは手加減してくれると……」

「しませんよ」

 きっぱりと言い切って、悠は再び乳首に口を付けた。
 先よりも激しい動きで舌を震わす。
 舌先と乳首が擦れ合う。
 うう、うう、と呻いて樫田は全身をビクビクと震わせた。
 
 性器への責めも本格的になっていく。
 悠の小さな手が寝間着の中へと潜り込む。
 手は更に下着の中へと進み、直接ペニスを握った。
 
 悠は樫田の乳首を甘く噛みながら、下半身では優しく包皮を剥いた。

「うっ、ふうあっ……!」

 樫田がこれまで以上に身悶えた。
 乳首舐めを受けて勃起した包茎を剥かれるのはたまらなく気持ち良かった。
 顔を出した亀頭を包皮を用いて扱く。
 ぬちゅっ、くちゅ……。
 滲み出す我慢汁が粘着質な音を立てる。
 包皮がぬるりと亀頭のくびれを撫でる度に、樫田の背筋は激しく震えた。

「あっ、あ、あああぁっ……ゆ、悠ちゃん……! これ、駄目……!」

 樫田は身を捩るが、拘束具によって逃げることは出来ない。
 そんな彼に対して悠は目元に笑みを浮かべた。
 
 責めは更に激しくなる。
 亀頭は、剥かれて戻されてを繰り返す包皮によって責められる。
 乳首を責める舌先は、磨り潰すような荒々しい動きをしている。
 
 ビクンッ、と樫田の身が大きく跳ね上がった。
 彼の口から嬌声が上がる。
 悠の手の中で、ペニスは大きく痙攣をしながら、射精へと至る。
 ぶびゅっ、びゅるるっ!
 鈴口から精液が噴き上がり、樫田の全身が打ち震える。

「あーあ。パンツ汚しちゃいましたね、先輩」

 悠は淫らに微笑んだ。
 射精の余韻に浸る樫田は、ハァハァと荒い呼吸を繰り返すばかりだ。



 悠が樫田を「一日中責める」ことになったのには理由がある。
 
 昨日まで行われていた定期試験とそれに向けての予習。
 試験前と試験中、悠には樫田に構っている余裕がなかった。
 その期間中、貞操帯によって樫田は射精を禁じられていた。
 当然、彼は欲求不満を募らせていた。
 
 昨日の昼で試験が終わった後に、樫田はそれを悠へと告げた。
 もう我慢が出来ない、と。
 貞操帯の先から我慢汁を流しながら、悠へと縋り付いた。
 彼女は疲れていたらしく、彼の求めに応じずこう告げた。
 明日は一日中、虐めてあげるから休ませて、と。
 その結果が、朝の出来事だ。


昼へ続く


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