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ぷるんぷるるん

女の子に気持ち良くいじめられるM男向け官能小説公開中。

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1.反旗

 誰を選べば良いのか。
 それを悩んでいる内に、樫田の心理に変化が起こった。
 一人を選べと告げられ、咄嗟にその命令に迎合せんとしていたが、冷静になってみればおかしな事だと思えた。
 そもそも、どうして『躾』なんてものを受けなくてはならないのか。
『躾』の中身が、全うな生活指導や勉強であるならばまだしも、これまで受けてきたのは性的な嫌がらせではないか。
 ついさっきまでの思考から一転して、樫田は憤りを覚えていた。

 黙り込む樫田へと視線が集中し、教室はしんと静まり返っている。
 緊張から来る喉の渇きに苛まれながらも、樫田は声を絞り出した。

「こっ……こ、こんなの……おかしいと思います……!」

 声量はほとんど無いに等しかったが、周囲が静かな分、はっきりと響いた。
 貝塚は無言で彼を見つめている。

「お……俺は……誰も選びません……」

 何とか自身の主張を口にするも、視界がぐにゃぐにゃと歪む程に樫田の精神は磨り減っていた。
 しばし、沈黙が教室を支配する。
 静寂の中で、樫田の思考は凄まじい早さで流れていた。
 ――こんな生意気なことを言って、今まで以上に酷い目に合わされるのではないか? 今から謝れば何とかなるのではないか? いや、一度啖呵を切ってしまった以上、引き返すことは出来ないのか。
 全身にじっとりとした嫌な汗を掻きながら、樫田は状況の変化を待った。
 これ以上、自ら話を進める気力は残っていなかった。

「……ふうん、そう。仕方ないわね」

 貝塚の声音に怒りの色は含まれていなかった。
 その事に、樫田は僅かに安堵した。
 淡々とした調子で、貝塚は言葉を続ける。

「そこまで頓珍漢な事を言い出すとは思ってなかったわ。もっと痛い目に遭えば、自分の立場が理解出来るのかしらね」

「あ……え……?」

 口調と言葉が釣り合っていない様な違和感に困惑しながら、樫田は目を見開いた。
 貝塚の冷たい微笑が視界に映る。
 心臓が早鐘を打ち、全身からはドッと汗が噴き出す。
 ――自分はとんでもない過ちを犯したのではないか。
 元より気の迷いとも言えるような反発だ。
 すっかり萎縮した樫田が、謝罪しようと口を開く。
 しかし、それよりも早く別の所で動きがあった。
 一人の女子が立ち上がり、樫田よりもずっとはっきりとした調子で言う。

「……樫田君が正しいと思います」

 思わぬ所から現れた第二の反逆者に、貝塚は目をぱちくりさせたが、すぐに薄笑みを取り戻した。
 菅野弥生(すがの やよい)。
 このクラスにあってこそ目立たぬものの、珠玉入り混じる一般のクラスへ投入すれば、あっという間に恋愛ヒエラルキーのトップに立つであろう容姿の持ち主だ。
 彼女が擁護に出たのは、発した言葉の通りに物を考えた為だろう。
 樫田と弥生の間には、親交どころか会話の試しすらなかった。
 
 味方が現れたとは言え、すでに樫田の戦意は喪失してしまっていた。
 戸惑いながら弥生へ視線をやる。
 彼女はこちらに目もくれず真っ直ぐに貝塚を睨んでいた。
 その横顔に、迷いや恐れの類は全くない。
 樫田が対面すれば怯えて縮み上がることだろうが、貝塚は涼しげで、この状況を愉しんでいる様にさえ見えた。
 そんな女教師の目線が一瞬だけ、弥生から離れた。
 運良くそれに気づいた樫田が視線を辿った先では、知奈が不機嫌そうな面持ちをしていた。
 何か意味があってのことか、否か。
 妙に気に掛かる仕草だったが、それを悠長に考えている余裕は無さそうだった。


2.冷たい微笑

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コメント


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これ貝塚先生ルートですよね?
ここにきてまさかの新キャラですか!?

| URL | 2016-08-23(Tue)04:49 [編集]


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