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ぷるんぷるるん

女の子に気持ち良くいじめられるM男向け官能小説公開中。

6.背徳の悦び

 困ったような表情を浮かべる樫田に、弥生は静かに語り始めた。
 指導室における貝塚とのやり取りとそこで、彼女が感じたこと。
 それらを丁寧に、かつ感情的にならないように、説明した。
 流石に開けっ広げに嗜虐的な性欲があったとは言えずに、嫉妬、と置き換えたものの、概ねを正直に告げてから「無理やりあんなことをして、ごめんなさい」と謝罪で締めた。
 樫田は照れて顔を赤くしながら答えた。

「だ、大丈夫。謝らないでよ、弥生ちゃん」

 樫田が貝塚の手で責められ、射精する姿を思い、嫉妬したと言った。
 事が始まる前には、口付けもされた。
 これらを考えると、弥生が、自分に好意を抱いていない、とは思えなかった。
 再教育クラスへ入ってからの仕打ちで、自尊心を失いつつあった樫田でさえも、それが自惚れでは無い確信があった。
 樫田の鼓動はバクバクと高鳴っていた。
 弥生から好意を向けられていると知るなり、樫田の中にあった彼女への親しみは恋慕の情へと形を変えていた。
 樫田は胸の高鳴りにせっつかれるようにして、弥生の肩を掴んだ。

「やっ……弥生ちゃん!」

 小さく弥生の身が跳ねた。
 彼女は顔を赤くして、しきりに視線を泳がせている。
 珍しく樫田の方が落ち着いているように見えた。
 もっともそれは、見た目ばかりで、彼の心臓は今にも口から飛び出しそうになっている。
 ややあってから、弥生は覚悟を決めるように目を閉じた。
 樫田もそれに習って瞼を落とす。それからゆっくりと顔を寄せる。
 視覚を遮っている分、嗅覚が鋭くなっているのか、シャンプーの香りが鼻腔をやけにくすぐった。
 ドキドキと胸を高鳴らせる樫田の唇に、柔らかな物が触れたのと、弥生が声を上げたのは同時だった。

「待って!」

 樫田が目を開ける。口先に触れていたのは、彼女の指だった。
 弥生は真っ赤な顔で落ち着きなく、あちこちへ視線を向けながら言う。

「ぜ……全部終わってからにしようよ……」

「……全部?」

「そ、そう。ちゃんと試験で良い点とって、渉が劣等生なんかじゃないって証明して、それから……それから……デートとか、しようよ」

 言葉の最後は、ほとんど聞き取れないほどの声量だった。
 樫田は少しの落胆と大きな安堵を同時に感じていた。
 キスを拒まれたことには、少し落ち込むが、その理由が嫌われているのではなく、前向きなものだと分かり、安心した。
 確かに彼女の言い分は理に適っている。
 仮に交際するとなれば、自分の恋人が、他の異性から惨めに躾を受ける姿など、見たくはないだろう。
 樫田はそっと肩から手を離して、分かった、と頷いた。

「協力してくれてる弥生ちゃんの為に、頑張るよ」

 そう告げた彼の顔つきは、再教育クラスへ入れられる前よりもずっと逞しいものになっていた。
 樫田の宣言に、弥生は頷き返してから、赤いままの顔で俯いた。
 ふと、彼女は思う。
 キスされそうになっただけで、こうも恥ずかしくなるのに、先の自分は一体どうしてしまっていたのか、と。
 妙な力に操られていたかのような不気味さがあった。
 すぐにそんな馬鹿なことはない、と思い直すも、不安は拭い切れなかった。
 樫田にそれを伝えるべきか否かを迷って、弥生は彼の顔をちらり、と見た。
 晴れやかな表情をしている。
 今の彼には余計なことを言わない方が良いだろう。
 弥生は不安を心の底へと押し込めてしまうことにした。
 それから、意外な男らしさを見せた樫田の顔をもう一度見やり、顔が熱くなるのを認めた。



 そんな一幕を経て、二人の関係はより良好になっていった。
 樫田は弥生の期待に応えようと、これまで以上にはりきった。
 弥生はそんな彼を目一杯支えていた。
 一致団結する姿は、仲間の様であったが、根底にあるのは確かな恋愛感情だった。
 それを原動力に、樫田は着々と力を付けていく。
 端からこうであったのなら、如何にペニスが云々と言っても、再教育と言う処置を施されることはなかっただろう。
 順風満帆な日々であったが、そこへ妖艶な女教師は再び陰りをもたらさんとしていた。



 二度目(弥生の一件も含めれば三度目)ともなれば、樫田も警戒せざるを得なかった。
 放課後に指導室へと呼び出された彼は、固い表情をしていた。
 相変らず不思議な甘い香りに満たされる中で、貝塚は妖しげな笑みを浮かべている。

「順調そうね」

 はい、と答えつつ樫田は彼女のペースに飲まれぬように気を引き締めた。

「ふふっ、そう怖い顔をしなくても良いのよ」

 笑みを浮かべたまま、貝塚がゆらり、と立ち上がる。
 ブラウスに押し込まれた豊満な胸の膨らみを揺らして、樫田へと近付いてくる。
 単に容姿や雰囲気が妖艶であるだけではなく、気圧されるような何かが、今の貝塚にはあった。
 淫らさを具現化したような口元が、妖しく言葉を紡ぐ。

「もうまどろっこしい事は必要ないもの」

 樫田は貝塚が何を言っているのか分からなかった。
 困惑しつつ、後ずさりをする。
 ゆっくりと向かってくる彼女に対して、樫田は恐怖と劣情の両方を抱いていた。
 引きつった顔の彼に、貝塚はゆったりとした美声を上げる。

「知ってるわよ。随分仲良くなったみたいだけど、おちんちんは可愛がって貰っていないのでしょう?」

 樫田は生唾を飲み、更に後へ下がっていく。
 程なくして出入り口の扉に背中がぶつかった。
 くすくす、と笑いながら貝塚は迫ってくる。
 半ば本能的に彼女から逃れようと、樫田は指導室のドアに手を掛けた。
 それはいくら力を込めても動かなかった。

「ど、どうして……!?」

「これからのことを菅野さんが知ったら、妬くわね、きっと」

 妖しげな囁き声が耳元で鳴ったことに、樫田は跳び上がった。
 慌てて振り返ると、端整な顔立ちはすぐ間近にあった。
 ドアへ背を押し付ける。これ以上の逃げ場はなかった。

「か……か、貝塚……先生……?」

 樫田は声ばかりでなく、全身を震わせていた。
 姿形に差異はなくとも、別の何かが目の前にある。
 そう思わずにはいられなかった。
 恐怖と劣情に苛まれる樫田の身を貝塚は抱きすくめた。

「あ、あっ……」

 呆けたように声を上げながら、樫田は脳裏に弥生の姿を過ぎらせていた。
 ここで劣情に屈することは彼女を裏切ることになる。
 それだけは嫌だ、と貝塚の身を押し返そうとするも、身体に力が入らず、腕は言うことを全く聞かなかった。
 危なげな色香に包まれながらも、抗う意思を示す彼に対して、貝塚は舌なめずりをした。

「残念ね、逃げられないわよ」

 そう告げるなり、樫田の唇を奪った。
 ここでも彼は弥生のことを思い出していた。
 突然キスされたこと。照れて真っ赤になった彼女にそれを拒まれたもののデートの約束をしたこと。
 美しい思い出に対して、現実は非情だった。
 彼の身体はまるで他人のものになっているかのように動かず、押し入ってくる舌を拒むことが出来ない。
 ぬるり、と口腔を舐められる。
 心で拒んでいても、身体は反応を示してしまう。
 貪るような貝塚のキスに、樫田の口内は甘く痺れていく。
 下半身ではペニスが上を向き、ジンジンと疼く。
 樫田がどれだけ嫌だ、と叫んでも、それは音にはならなかった。
 扇情的に唾液の音を響かせて、貝塚は深くまで彼の口腔を蹂躙していく。
 同時に、制服を肌蹴させて胸に手を這わす。
 すでに勃起している乳首は呆気なく、その指に囚われて快楽を刻み込まれる。
 しなやかな指に乳頭を撫で転がされると、樫田の身は大きく震えた。
 胸の突起は、これまでになく敏感になっていた。
 貝塚の指がそこを撫でる度に、樫田は痙攣してしまう。
 まるで単純な仕掛けの玩具にでもなってしまったかのようだ。
 ねっとりと続くキスによって遮られ、喘ぎを上げることすら出来ない。
 樫田は、くぐもった呻き声を上げながら、ひたすらに身体をビクビクと震わせるばかりだ。
 強制的に味わわされる快楽は、徐々に彼の思考を白く染め上げていく。
 抗う気力を削ぐように、貝塚は口と乳首を責め立てた。
 
 ツンと勃起した乳首を軽く引っ掻いたのを最後にして、貝塚はようやく樫田の身を解放した。
 その頃にはすでに、彼の思考はほとんど回っていなかった。
 脱力するように、その場にへたり込む。

「はあ……はあ……」

 荒い呼吸を繰り返す彼の股間は、しっかりと膨らんでいた。
 そこへ貝塚がストッキングに包まれた脚を伸ばす。
 パンプスに覆われたつま先がズボン越しにペニスを捉えた。
 軽く踏み躙りながら、妖艶な眼差しで樫田を見下ろして言う。

「ふふっ……。すっかり蕩けてるわね。菅野さんのことはもう良いの?」

 弥生の名を出されたことで、樫田はハッと我に返った。
 相変らず身体はほとんど言うことを聞かないが、何とか首を小さく横に振ることは出来た。
 樫田の反応に、貝塚は笑みを零した。

「それで良いのよ。大丈夫、菅野さんに告げ口なんてしないから。貴方は裏切る気持ち良さをしっかり覚えて、射精してしまえば良いのよ」

 ペニスを踏み付ける足に力が込められる。
 それは苦痛を与える為ではなく、絶頂へ誘う為なのだ、と樫田にも分かった。
 込み上げる熱いものを必死に押さえ込もうとしながら樫田が声を上げる。

「ど、どうして……こんな……」

「貴方が堕ちていくのを愉しみに待っている子がいるのよ」

 誰を指しての言葉なのか、樫田には見当もつかなかった。
 すぐに、そのことに考えを巡らせるどころではなくなった。
 貝塚のつま先が男根を擦り始めた。
 着衣越しにではあるものの、妖しげな空気に当てられてか、そこは酷く敏感になっており、耐え難い快感が樫田を襲う。
 ペニスが下着の中で揉みくちゃにされる。
 乱雑に擦られているだけなのに、気持ち良くて堪らなかった。
 樫田が呻き声を上げる。

「うっ……く、うう……」

「ふふっ。出しなさい。……想い人に懺悔しながら、背徳の悦びに身を委ねて、射精なさい!」

 貝塚の声音には、彼を嬲り者にすることへの快感が滲んでいた。
 その足元で樫田は泣き出しそうな顔をしていた。
 以前の彼ならとっくに絶頂しているであろう快感に抗っているのは、ひとえに弥生への想いからだった。
 身体は彼の意に反して被虐的な官能の悦びに打ち震えている。
 逃げ出すどころか、立ち上がることすら出来ずに、樫田はひたすら貝塚の気が変わるのを待つしかなかった。
 声に出さず、弥生の名を何度も繰り返しながら必死に耐える。
 樫田のいじらしい姿に、貝塚は火照った息を漏らしつつも、見逃すつもりなどはなかった。
 ぎゅ、と包茎の頭を踏み付けたまま、その根元へとつま先を滑らせる。
 下着の中で包皮を剥かれた樫田は、情けなく甲高い声を上げた。
 うっとりとそれに聞き入りながら、貝塚はとどめを刺すことにした。
 踵で睾丸を優しく押し潰す。

「あっ……ああ、だ、駄目……なのにっ……あああぁっ……!」

 樫田の口からあふれた嬌声は、快楽の強さを示しつつも、絶望的な彼の心境を表しているようだった。
 ぶびゅくっ! びゅるるっ!
 屈してはいけない相手から与えられる、想い人を裏切りながらの快感。それに導かれての射精は、目が白黒するような激しさだった。

「ふふっ、しっかり覚えておくのよ、その悦び……」

 そう妖しく告げてから、貝塚は樫田の目元を手で覆った。
 程なくして彼の視界は意識と共に暗転するのだった。



「……! あ、あれ……?」

 樫田は呆けたような顔で、辺りを見渡す。
 指導室の真ん中辺りにいる。
 正面の机に掛けた貝塚が小首を傾げて見せる。

「どうしたの?」

 その問い掛けに、樫田は答えられなかった。
 直前に何かが起こった気がするも、それを思い出すことは出来ない。

「疲れてるのかしら。話は終わりだから、もう帰って良いわよ?」

「えっ、あ、は、はい……」

 何を話していたのかも、ぼんやりとすら思い出せない。
 自分は一体どうしたのだろうか。
 貝塚の言う様に、疲れているのかも知れない。
 首を捻りつつも樫田は指導室を後にする。
 彼は気付かない。
 記憶に残らずとも、その心身にはしっかりと、知ってはいけない悦びが刻み込まれてしまっていることを。



7.淫蕩の放課後

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コメント


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あんなコメントをした次の日に更新がくると、申し訳なくなってしまった。
なんかすんません。
感想として、興奮しました。

| URL | 2016-09-24(Sat)00:54 [編集]


やっぱこのルートは良いなぁ。
樫田と弥生ちゃんがラブラブしてるのをへし折る貝塚先生という、この展開が見ていて凄い楽しい。
寝取られたいですねぇ。

| URL | 2016-09-25(Sun)06:32 [編集]