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ぷるんぷるるん

女の子に気持ち良くいじめられるM男向け官能小説公開中。

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8.分かれ目

 甘美な毒は着実に樫田の心身を冒しつつあるが、彼はそれに気付かない。
 本人ですらそうなのだから、弥生も然りだ。
 二人は、貝塚が何らかの思惑のもとに妖しげな動きをしていることなど知らぬまま、定期試験に向けての追い込みを掛けていた。
 数日を残すのみまで、運命の時は迫っていた。
 
 その日、二人は図書室に篭って、問題集に向かっていた。
 シャーペンを走らせる音だけが静かな図書室に響いている。
 黙々と問題を解いていく二人だが、その心中には僅かに雑念が生じていた。
 時折、顔を上げて相手を見つめては柔らかな表情を浮かべる。
 場合によっては、目が合うこともあった。
 そんな時には、はにかんで視線を落とす。
 傍で見ている者が居れば、二人の空気に当てられていただろう。
 樫田の劣性を否定すべく、彼らは、一心同体となっている。
 その根底では、互いに想いを募らせながらだ。
 樫田と弥生の関係を嘲笑うかの如く、それは始まる。
 日没が間近に迫る中で、樫田の意識と思考がすう、と消えていった。
 単なる居眠りなどではない。
 意識のない肉体は、操られているかの様に動き始める。
 不意に立ち上がった樫田に向けて、弥生が首を傾げた。
 樫田はこれまでと何ら変わらぬような微笑を浮かべて、口を開いた。

「ちょっと、トイレに」

「そう。……ああ、もうこんな時間なんだね」

「集中していると、あっという間に感じるよね」

 そう告げる樫田に対して、弥生は僅かな違和を覚えた。
 言い様のない感覚だった。
 何かが少しだけ違っている、と。
 確かにそう感じたのだが、弥生は然して気にすることもなく、恋煩いの類なのだと、自身を納得させた。
 その判断が、後に大きな過ちだったと知らされるなどとは、この時点の彼女には知る由も無い。
 抜け殻の様な状態の樫田が、図書室を後にする。
 彼の足は迷い無く指導室へと向かっていた。



 樫田が我に返ったのは、やはり指導室の中だった。
 はっ、として意識を取り戻すのと同時に、封じられていた記憶が蘇ってきた。
 鼓動がドクドクと音を上げて、つま先から頭のてっぺんまでが熱くなる。
 甘い香りが鼻腔をくすぐり、股間ははち切れんばかりに膨らんでしまう。
 樫田はしばし呆然と立ち尽くしていたが、目の前の光景と、記憶の中のそれとの間にある相違に気付いて、目を瞬かせた。
 連日、彼を淫靡に弄んでいた貝塚の姿がない。
 指導室まで誘われて目を覚ました後に、彼女が居なかったことは無い。
 困惑しつつも、樫田は周囲を見渡した。
 どこかに潜んでいるのかも知れない、と考えてのことだった。
 室内に人の気配は無く、斜陽が最後の輝きを注ぎ込んでいるばかりだ。
 それでも樫田は、貝塚への警戒を解くことなく、その場でじっと身構えていた。
 程なくして、呟く。何かが変だ、と。
 首をニ、三度捻りながら、指導室の出入り口へと向かう。
 貝塚に責め立てられている最中には、決して開けることの出来なかったその扉は、難なく横へ滑らせることが出来た。
 樫田はまたしても呆気に取られてしまった。
 口を半開きにして、ぽかんとした表情を浮かべていたが、その顔は、見る間に青く染まっていった。

「まさか……!」

 蘇った記憶を辿る。
 その中で、樫田を責める貝塚は、何度も弥生の名を出していた。
 指導室に居ない貝塚がどこに居るのか。
 教師としてではなく、淫蕩な嗜虐者としての彼女の言動を考えるに、思い当たる節は一つしなかった。

「弥生の所か……!」

 言うなり、樫田は図書室へ向けて駆け出した。
 指導室を抜けても、甘い香りは途切れなかった。
 校舎を満たしている様だった。
 人気は失せており、すれ違う者はなかった。
 鼓動が嫌な音を立てていくのを認めつつ、階段を上がり廊下を抜ける。
 息を切らして図書室へ辿り着く。扉に手を掛けて、樫田は少し躊躇った。
 貝塚が弥生を毒牙に掛けようとしていたとして、それを遮る力が自分にはあるのかと逡巡していた。
 これまで一度も抗えた試しがないのだ。
 弥生を救うどころか、彼女の前で、無残な姿を晒してしまうことになったら――悪夢のような考えが浮かんでいた。
 それを打ち消すようにして、樫田は頭を左右に強く振った。
 弱気になっていても仕方がないのだ。
 例えこれまで敵わなかった相手だとしても、次も同じ結果とは限らない。
 人は変わることが出来る。樫田は、それを他でもない弥生と過ごす内に知ったのだ。
 意を決して扉を開く。
 彼の瞳に浮かぶは、怯えや恐怖ではなく毅然とした覚悟の色だった。
 それが見る間に憮然としたものへと変じていく。
 図書室はもぬけの殻と化していた。
 机の上には、ノートや筆記具がそのまま残されているが、弥生の姿はなかった。

「ここじゃないとすれば……寮か……?」

 扉を開いた瞬間の決心に対して、あまりに拍子抜けする結果を受けて樫田の精神は幾分か穏やかになっていた。
 弥生は単に席を立っているだけで、貝塚に虐げられてきた記憶は白昼夢に過ぎないのではないか。そんな楽観的な思考が過ぎるも、不安は拭い切れず、図書室で待機をしている気にはならなかった。
 樫田は寮へと歩を運ぶことにした。
 その道すがらで、彼の精神は再びざわめき始める。
 校舎を満たす香りは、寮へ近付く程に濃くなっていった。
 そして、それは自室を前にして最も強く感じられた。
 弥生はともかくとして、貝塚が中に居ることは間違いなかった。
 意に反して血流は股間へと向かいつつあるが、樫田は強い決心の下に自室の扉を開くのだった。


9.転落
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コメント


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抜こうと思ったら...焦らされてる....
次回までお預けということですか。

| URL | 2016-12-14(Wed)04:18 [編集]


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