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ぷるんぷるるん

女の子に気持ち良くいじめられるM男向け官能小説公開中。

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9.転落


 室内の光景は、想定通りの様子だった。
 それをすぐに現実として受け止められるかは別だ。
 立ち尽くすばかりの樫田は、激しく鼓動する自身の心臓の音ばかりを耳に捉えていた。
 椅子に掛けた貝塚と、床に座する弥生。
 下着だけを纏った姿の弥生の身体は、真っ赤な縄で縛られている。
 貝塚が艶やかな唇をゆっくりと開いて言う。

「一足遅かったわね」

 樫田はしばし、貝塚が発した言葉の意味を理解出来なかった。真意を計りかねているのではなく、単に目の前の光景に心を奪われ、思考が働いていなかった。
 彼女がくすっ、と笑みを零したのを受けて、ようやく我に返る。
 貝塚は一足遅かった、と言った。
 その言葉が意味するところは一つ。弥生を捕縛したのは貝塚なのだと言うことだ。
 部屋に満ちる甘い香は肉欲を喚起させるが、それを跳ね除けて樫田は声を上げた。

「どうしてこんなことを……!」

 悲痛な声音の問いに、貝塚は答えなかった。
 薄っすらと口角を吊り上げて、愉快げにこう告げる。

「愛が奇跡を起こすだなんて、フィクションの中だけよね」

 それからゆっくりとした動きで立ち上がった。
 何ら特別なものを含まぬ所作だったが、空気が一変するのを樫田と弥生は共に感じていた。
 女教師が教え子に狼藉を働く――表沙汰になれば騒ぎになる程度には、常識を逸した行為だ。それでもまだ、現実として受け止められる範疇にあった。
 今はどうか。
 樫田へとにじり寄る貝塚が放つ妖しげな色香は、常識どころか現実を逸脱していた。もはや人のそれと言うよりも、『性』の概念が具現化したようにさえ思えた。
 事実、貝塚の身体へと釘付けとなっている二者の生殖器は発情の様相を呈していた。
 
 下腹部に熱を孕ませつつある哀れな獲物を交互に見やってから、貝塚は樫田の顎へと指を掛けた。
 樫田の身が小さく震え上がる。
 恐怖を伴う程の壮絶な色気に当てられてのことだった。
 並みの心持であったならば、思考は白く染め上げられ、忌むべき官能の渦へと引き込まれていただろう。
 
 疼きを上げる肉欲に抗い、樫田は理性を奮い立たせていた。
 ――貝塚の手を振り払わなければいけない、と。
 しかし、身体は言うことを聞かない。
 性器を起点とした甘い痺れの波が、四肢の末端までをも支配していた。
 辛うじて形を成した抵抗は、拒絶の意を表情で示すのみに留まった。
 樫田の瑣末な反抗を嘲笑うように、貝塚は薄笑みを浮かべた。
 ぷっくりとして瑞々しい唇が、弧を描いたまま、彼の口元へと押し付けられた。
 柔らかな感触。眼前に迫った端整な顔立ち。鼻腔をくすぐる甘美な香り。
 唇同士が触れ合うだけの接吻のはずが、それは大いに樫田の肉欲を刺激していた。
 想いを寄せる少女の眼前にて、別の女と口付けを交わす。
 望まぬ行為でありながらも、身体は如実に悦びを示していた。
 全身が熱を上げ、下着の中では肉棒ははち切れんばかりに膨張する。
 理性や自我が剥ぎ取られていく。
 湧き上がる欲望を拒み、抗うことは大変な苦痛を伴う。
 それ故に、精神的に無防備な状態へと堕とされていくのは、心地の良い感覚だった。
 このまま貝塚に身を委ねていられれば、それは一つの幸福だっただろう。

「わた……る……」

 何とか搾り出したような掠れた声音で、弥生が彼の名を口にする。
 それを聞き逃すことなど出来るはずがなかった。
 想いの強弱とは、それを育むのに要した時間の長短で決まるとは限らない。
 弥生の声音は、樫田の脳へしっかりと刻み込まれていた。
 心地良い混濁から醒めた意識は、貝塚へ抗い、弥生への想いを貫かんとする。
 酷く重たく感じられる両腕を持ち上げ、貝塚を押し退ける。
 緩慢極まる動作だったが、抵抗はなかった。
 両者の間には小さいながらに空間が出来上がっていた。

「ふふ……そうこうなくっちゃ。あれこれと手を回した甲斐がないわよね」

 そう言って目を細める貝塚の余裕に満ちた態度に、樫田は苦々しい思いをさせられるが、それを言葉にするだけの気力はなかった。
 性的な疼きを伴う倦怠感に抗うのが精一杯だった。
 樫田が弥生へ向けて、のろのろとした動きで一歩踏み出す。
 肉欲によって鈍くしか働かない思考の中で、窮地を脱する妙案などが出て来るはずもなく、漠然と彼女を守ろうとしてのことだった。

「立派ね。でも……本当にそれを望んでいるのかしら? 貴方が欲しいのは、彼女じゃない。彼女を欲しているポーズを取りながらも、本音は違うわよね? 裏切る悦びも、虐げられる快感も、貴方は良く知ってるでしょう?」

 樫田の身がぴくりと震え、弥生の口からは驚きとも困惑とも取れる弱々しい声が上がった。

「ふふ、菅野さんは知らないのよね。彼の駄目なおちんちん、私が躾けてあげていたのよ? 貴女に気付かれないように、指導室でこっそり……二人切りでね」

「ちっ、違う……! こ、この変な甘い匂いと……違うんだ……!」

 弥生へ向けて声を上げる樫田は、焦りを感じていた。
 自身の意向でそうしていたと誤解されては、堪ったものではなかった。
 そう思うものの、理知的な説明を口にすることは敵いそうにない。
 只でさえ不可思議な現象を伴った出来事だ。加えて、今は思考が回っていない。
 違う、と繰り返すばかりでは、ますます誤解されてしまう。
 そう思いつつも、言葉は出て来なかった。

「嘘……。渉……?」

 震える声が、弥生の口元から上がる。
 彼女が何を感じているのか。
 それを考えると、樫田は焦りともどかしさから叫びそうになっていた。

「あ、ああぁ……違う、違うんだ……!」

 声を張り上げる事すら適わぬ彼の身を、貝塚が抱き寄せる。
 その細腕から逃れんとするも、樫田は上手く身体を動かすことが出来ない。
 辛うじて「離せ」と声を上げるが、聞き入れられるはずもない。
 柔らかな女体の感触に包まれる中で、樫田は再び唇を奪われてしまう。
 先とは違い、口の先を触れ合わせるのみでは留まらなかった。
 淫靡に蠢く舌が口腔へと押し入り、唾液が流し込まれる。

「んっ……んん……」

 樫田の視線は弥生へと向けられたままだった。
 少女の顔に絶望的なものが浮かぶのを認め、貝塚を押し退けんとする。
 するのだが、意識がそれを拒むほどに、肉体は性感に囚われていく。舌先は甘く痺れ、包皮を被ったままいきり立つペニスの先からは、劣情の証が滴る。
 脳は快楽と興奮によって満たされつつあり、理性は隅へと追いやられる。



10.融解

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コメント


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このルート最高だよ...

| URL | 2016-12-23(Fri)04:38 [編集]


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