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ぷるんぷるるん

女の子に気持ち良くいじめられるM男向け官能小説公開中。

15.君に捧げる


 首輪から伸びたリードが引かれ、俺は茜の股間から顔を離した。
 うっとりとした顔付きの彼女を見上げながら、俺は貞操帯の中でペニスが疼くのを感じていた。
 茜は、その勃起すら許されない哀れな肉棒をつま先で弄びながら、口を開いた。

「ねえ、郡山くん……これ、外して欲しい?」

 答えを言うまでない。俺はこくこくと頷いた。
 茜はこの『性なる力の儀式』を互いに気持ち良くなれる事だと言った。
 男女が快感を共有する――その最もたる方法は、セックスに他ならないだろう。
 男根の解放はそこへ至る一歩目に違いない。
 俺は貞操帯の鍵を手に取った茜を見上げながら、期待に胸を膨らませた。
 そんな情欲にまみれた俺の表情を見つめて、彼女は妖艶に微笑した。
 それから、木箱から瓶を取り出した。
 口の大きなそれは、無色透明の液体で満たされている。

「この鍵はね、特別な材料で出来ているの。普通の方法ではまず壊れないぐらいに頑丈なんだけどね……この薬に浸けるとあっという間に溶けるの」

 俺は脳裏に恐ろしい想像が浮かびつつあるのを認め、恐々と口を開いた。

「あ、茜……まさか……」

「もちろん、鍵の予備は無いよ。どうする?」

 そう俺に問い掛けながら、彼女は瓶の蓋を外してしまう。
 俺は呆けたような顔をしながら、首を横に振った。
 セックスへの期待を膨らませていた先の状況から一転し、雲行きが怪しくなってきた。
 茜は俺に目線を合わせるようにしゃがんで口を開く。

「鍵が壊れちゃったら、もちろんこれは二度と外せない。郡山くんはずーっとおちんちんに触ってもらえない」

 貞操帯の僅かな隙間から指を入れて、茜は男根をくすぐるように撫でている。
 俺は何も答えることが出来ず、ペニスに与えられる些細な刺激に身を震わすばかりだ。
 でも、と茜が言う。その口元に浮かぶ微笑が深くなった気がした。

「その代わり、ずーっとこうしていてあげる。おちんちんを気持ち良くして欲しいのに、してもらえない。そんなもどかしい気持ちの中で、おちんちん以外の所をいーっぱい、虐めて気持ち良くしてあげる……」

 貞操帯越しにペニスを弄んでいた手が下方へ移る。
 茜は睾丸を優しく揉みながら、俺の胸板へと顔を寄せた。
 ちゅっ、とキスをするように軽く乳首を吸われて、俺は身を大きく震わせた。
 じわりと込み上げるような快感が、俺の思考を蕩かしてしまう。
 貞操帯の鍵を壊して、二度とペニスに触ることが出来ないようにしてしまう。――何ともおぞましい行為だが、それを想像すると被虐的な興奮が湧き上がって来る。終着点の無い底なし沼のような倒錯的快感を想像する。それは酷く蠱惑的に感じられた。
 睾丸を揉まれ乳首を舐められ、俺はペニスの先から我慢汁をだらだらと滴らせていた。
 茜は乳首を甘く噛んだ後に、顔を離して俺を見上げた。

「郡山くんのその、どっちを選べば良いのか迷って困っている時の顔、好きだよ」

 それだけを告げて、彼女は再び乳首に口を付ける。
 小さく敏感な突起を柔らかな舌で刺激され、俺は情けない声を上げた。
 むにむにと揉まれる睾丸も気持ち良い。
 俺は二点から込み上げてくる快感に翻弄されながら、身悶え、喘ぎを漏らし続けた。
 頭の中では思考が堂々巡りをしている。すなわち、真っ当な官能への欲求と倒錯的な官能への欲求がせめぎあっていた。
 ややして、俺はおずおずと彼女の名を呼んだ。
 その時、二つの欲求を乗せた秤は、僅かに歪な方へと傾いていた。

「……どうしたの、郡山くん」

「あっ、茜は……どっち……が良いんだ……?」

 我ながら愚かな質問だ。
 一切それを望んでいないのなら、わざわざその為の道具を持ち出したりはしないだろう。それでも俺は茜の口から聞きたかった。

「ふふ……。それはもちろん、こっちだよ」

 そう言って、茜は貞操帯を軽く指先で弾いて音を立てた。
 続けてこう告げる。

「私のせいで郡山くんが二度とおちんちんに触れなくなっちゃう。……そう考えると凄くドキドキするの」

 茜の手が股間を離れて頬へと伸ばされる。
 彼女は俺の頬を撫でながら、うっとりとした目付きをしていた。
 その淫らで美しく、嗜虐的な瞳に俺は眩暈のするような興奮を覚えてしまう。
 それ故に、こう口走っていた。

「あっ、茜、め、命令してくれ……!」

「命令? そういうのが好き?」

 俺は生唾を飲みつつ頷いた。
 ペニスを永遠に刺激出来ない状態にしてしまう――それは去勢の代替行為と言えるだろう。
 男としての尊厳を、最も愛しく思う相手に奪われてしまう。いや、この場合は捧げるといったところか。
 俺はその行為に堪らない興奮を覚えていた。
 酷く倒錯的で被虐的な官能が、俺の心身をどこまでも熱くさせていく。
 茜は俺をじっと見つめながら口を開いた。
 その艶やかな唇から放たれる言葉を一字一句聞き逃すまいと俺は意識を集中させる。

「貞操帯の鍵を自分で壊して。二度とおちんちんに触れないようにして。……射精したくて堪らない時の、その見っとも無い顔を永遠に私に向け続けて」

 拘束具に締め付けられているペニスが、激しく脈を打っていた。
 痛みと共に湧き上がる快感が、俺を狂わせていく。
 視界が歪むような被虐感に酔い痴れながら、俺は貞操帯の鍵を摘み上げた。
 件の薬液で満たされた瓶の上に掲げる。
 しかし、そこで手を止めてしまう。
 恐怖や不安がふつふつと湧いて来ていた。

「どうしたの? やっぱり止める?」

 そう問い掛けられて、俺は反射的に首を横に振った。

「それじゃあ、もっと強く命令されたい?」

 こくっ、と頷いた後に、俺はそれを望んでいたのだと自覚した。

「……早く壊しなさい。我慢汁を垂れ流すしか能の無いマゾちんぽ何て有っても無くても変わらないでしょう? ほら、早く……。射精出来ないもどかしさに悶えながら、乳首と金玉を虐められるだけの玩具になっちゃえ」

 茜の言葉に背筋をゾクゾクと震わせながら、俺は遂に貞操帯の鍵を手放してしまう。ぽちゃん、と小さな音が鳴った。
 瓶の中へ落ちた鍵は音も無く細かな気泡を出しながら、見る間に小さくなっていった。
 俺はその様子を食い入るように見つめながら、はっ、はっ、と息を荒くしていた。
 僅かばかりの後悔が思考を過ぎるも、それはすぐに頭の隅へと追いやられた。
 目の前で、茜は身体を小刻みに震わせている。
 彼女の口から小さくもはっきりとした愉悦の滲む声音が漏れた。

「あぁ……本当に壊しちゃったんだ……」

 どこか狂気を孕んでいる様でさえある恍惚の表情に、俺はぞくりと背筋を震わせた。
 茜は俺へとにじり寄り、そのまま押し倒した。
 俺に覆い被さった彼女が耳元で声を上げる。

「私だって……本当は郡山くんとセックスしてみたい。今もお腹の下の方がジンジンして止まらないの。何もしていないのに気持ち良くなっちゃってる。ここに貴方のおちんちんが入ってきたら、私、絶対にどうにかなっちゃうって分かる。なのにね、今、私凄く興奮してる。郡山くんだけじゃなくて、自分の事まで虐めて気持ち良くなちゃってるの……」

 その告白に、俺の中で小さくなっていたはずの後悔が急激に膨らみ始めた。
 同時に暗く淀んだ快感が込み上げてくる。
 抑圧することで一層強くなる肉欲。互いに求め合っていると強く実感しながらも、それを満たすことが出来ない。
 俺達はその倒錯的な状況に酷く興奮してしまっていた。
 どちらからとも無く口付けを始める。
 舌先はどこまでも敏感で、口腔は甘く蕩けるように快感を生み出していた。
 ぴちゃぴちゃと唾液の音を立てながら、夢中でキスを交わす。
 その最中に茜は手で乳首を嬲り始めた。同時に股間には膝があてがわれる。
 睾丸をグリグリと圧迫され、乳首を摘まれ、抓られ、引っ掻かれる。
 倒錯的な興奮の中で受ける激しい責めから生まれる快感に、俺は段々と思考が消えていくのを認める。
 次第に何も考えられなくなり、ただ気持ち良さに身を委ねるばかりとなった。
 快感は蓄積されて、やがては受け止めきれない程に膨れ上がる。俺は射精のそれとは異なる絶頂へと至った。

「ああぁっ、あああああぁ……!」

 背を仰け反らせ、全身を何度も痙攣させる。
 ペニスに全ての快感が集積されるような普段の絶頂と異なり、今のこれは全身がくまなく気持ち良い状態だ。
 まるで肉体が一つの大きな性感帯と化しているようだった。
 くすっ、と茜が笑みを漏らす。

「イッちゃったんだ?」

「う、うう……あ、はあ、はあっ……! 茜……!」

 俺は息を荒げながら彼女の名を呼ぶ。
 全身は未だに震え続け、気持ちの良い痺れに苛まれている。
 そこへ新たな刺激が与えられる。
 茜が首筋に顔を寄せる。触れる吐息に背筋がゾクゾクと震える中で、柔らかな唇を押し当てられる。
 ゆっくりと首筋を舐め上げられ、俺は堪えられずに嬌声を上げてしまった。
 茜からの責めは次第に激しくなっていった。
 ぎゅっと乳首を摘み上げられ、痛みを覚える程に強く首筋を吸われる。
 そうかと思えば、今度は優しく労わるようにして快感を与えられる。
 緩急の付いた激しい責めに、俺は全身を跳ね上がらせて悶えるばかりだ。
 
 射精の伴わない絶頂が何度も続いた。その内に、その間隔は徐々に小さくなり、遂には間髪をいれずに起こるようになった。
 快楽の果てから戻って来られない。
 そう気付いた時には、もうどうすることも出来なかった。
 ものを考えることすら出来なくなるまで、そう掛からなかった。
 俺は目を白黒させながら絶え間なく続く絶頂の悦びに打ち震え続けた。


16.倒錯的恋愛


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