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ぷるんぷるるん

女の子に気持ち良くいじめられるM男向け官能小説公開中。

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EX5.彼らの一日 夜 B

 せっかくの休日なのだから、と、悠から提案で外に出掛ける事になった。
 恋仲にある二人が外出する――デートである。もちろん、そこにも倒錯的な仕掛けが施されていた。
 そうは言っても学園外で奇異な格好をさせられる事はなく、見た目には、悠は元より樫田も繁華街の雑踏に馴染んでいた。
 樫田は悠よりやや遅れて歩いている。股間に生じる違和感のせいである。彼のペニスには貞操帯が付けられていた。

「先輩、モタモタせずにちゃんと歩いてください」

 樫田の腕を取り、悠が急かす。
 前に倒れ掛かって数歩進んだ彼の身からはチリンと音が鳴った。
 貞操帯に付けられた鈴が揺れた為だ。
 樫田はその音色にドキリとなって、周囲を見渡した。
 彼を気に止める者はないが、だからと言って平然としてはしていられない。キーホルダーの類が音を立てるのとは訳が違う。ペニスに取り付けられた拘束具から、鈴の音が鳴っているのだ。
 ドキドキと鼓動を早めながら、悠へ言う。

「ゆ、悠ちゃん……もう少しゆっくり……」

「駄目です。あんまりのんびりしていると、何もしないまま夜になっちゃいますよ?」

 仕方なしに歩調を速める。鈴の音が響く。
 その音と貞操帯の圧迫感に、悠から虐げられていることを強く実感させられる。ペニスが窮屈な拘束具の中でじんわりと熱を帯びていた。
 樫田が、ふう、と熱っぽい吐息を漏らす。

「そんなに気になるんですか?」

「う、うん……。それはもちろん。バレる事はないと思うけど……」

「……手の掛かるペットですね、先輩は」

 悠は呆れたような口調でそう告げた後、彼の腕に抱き付いた。

「これならどうです? どこから音が聞こえてるのか何て分からないでしょう?」

 音とは別の問題が起こっているが、口にはせずに樫田は頷いた。
 密着する後輩の身体に、彼は興奮せずにはいられない。そうして劣情を掻き立てられた事でペニスが隆起せんとするも貞操帯によって遮られる。半端に膨らんだ男根が拘束具に食い込み、痛みが生じる。
 股間はズキズキと痛むが、だからと言って興奮を抑えることは出来ない。
 意識を悠の身体から遠ざけようとすればする程、彼女の身の柔からさや温度を却って感じ取ってしまう。
 赤い顔に薄っすらと汗を掻きながらも、樫田は立ち止まる訳にもいかず、悠に習って歩いた。
 チリン、チリン、と音が鳴る中で、悠がくすりと笑みを零した。

「先輩、興奮してますよね? 顔を見ればすぐ分かりますよ。そっちの方がよっぽど恥ずかしいと思いますけど」

「えっ? あ、う、う……」

 言葉を詰まらせるしかなかった。
 表情に出ていると分かったところで、引っ込める術がなかった。
 苦肉の策として静かに深く呼吸をする。

「どっちに興奮したんですか?」

 どっち、とはこの場合、腕を組んでいる事か、貞操帯を付けられた状態で外に出ている事か、なのだろう。樫田はそう考えた。答えは「どちらも」だった。

「悠ちゃんと腕を組んでるのも……その、付けられているのも、どっちも……」

「変態」

 蔑むような目つきをしつつも、その声音は嬉しげなものだ。
 悠がより強く腕を抱き締め、樫田はますます赤くなった。



 彼らのデートは終始そうした具合で進んでいった。
 恋人然とした態度を取ったかと思えば、女王様めいた振る舞いで劣情を煽り、次の瞬間には屈託のない笑顔を浮かべている。そんな悠に対して、樫田はただひたすらにどぎまぎするばかりだった。
 可愛らしい、あるいは愛らしいといった感情も抱いたが、最も刺激されたのは、やはり被虐欲求だった。
 寮の部屋に帰ってくるなり、彼は自ら服を脱ぎ捨てた。
 そのまま四つん這いになって悠の足元へと擦り寄る。靴下に包まれた足に頬ずりをしながら、声を上げる。

「悠ちゃん……早く……虐めて……」

「全く。堪え性のないワンちゃんですね。そんな事しなくても虐めてあげますよ。……半日も歩いていたのだから流石に臭うんじゃないですか?」

「そんな事ない。……悠ちゃんの匂いだから」

「……この場合、私は彼氏の偏執的なまでの愛情に喜べば良いんですか? それとも、罵れば良いんですか?」

「の、罵って……」

「変態」

 頬ずりを受けていた足を上げて、悠はそのまま樫田の頭を踏み付けた。
 床に顔面を押し付けられながら樫田はドキドキと鼓動を高鳴らせる。
 踏まれている自分にも、踏んでいる彼女にも、同じく興奮してしまう。恋人らしく振舞う悠も魅力的だが、やはり彼女はこうして嗜虐者然としている方が美しい。そうして、そんな事を思ってしまう自分もまた、責め立てられ支配されている方が性に合っている。
 予てからそんな倒錯嗜好を抱いていた訳ではない。そう感じる様に躾けられてしまったのだ。――自分が今抱いている欲望が何に根差すものかを改めて振り返ると、ますます興奮した。
 樫田は貞操帯からダラダラと我慢汁を滴らせながら、被虐感に酔い痴れている。

「虐めるのは良いですけど、先にシャワーにしませんか?」

 頭上からの声に、樫田はくぐもった声で分かったと答えた。



 他の寮生らに与えられている部屋とは異なり、彼らのそれには浴室がついている。
 決して広いとは言えない浴室だが、二人切りになれる。
 悠は臆面も無く裸体を晒しており、樫田は未だ貞操帯に封じられたままのペニスに痛みを覚える。脈動に合わせてズキズキとした苦い痺れが生じていた。
 白く透き通る肌。程良い肉付きの四肢。ほんのりと膨らんだ胸。その先でほんのりと色づく小さな突起。滑らかな曲線を描く尻たぶ。肌の白さに対比をなす、ささやかな黒い茂み。
 どこへ目を向けても、肉欲を煽られて仕方なかった。
 風呂椅子に掛けて、悠は彼を軽く睨み付けて言った。
 
「先輩……ジロジロ見すぎです」

 樫田は「ごめん」と口にしたつもりが、それは声になっていなかった。
 火照った息が吐き出され、唇だけがパクパクと動いていた。
 興奮でどうにかなっているのか。彼は自分を疑うが、それはすぐに確信に変わった。
 跪き、悠の足を手に取り、そのまま口を付けた。

「先輩?」

 樫田は呼吸を荒くしながら、彼女を見上げることは出来ずに、足を見つめたまま答える。

「あ、後でちゃんと洗うから……先に奉仕させてください……」

 しばし呆気に取られたように黙っていた悠が、小さく笑みを零す。

「良いですよ。好きにしてください」

 彼女の許可を得て、樫田は足から順に、上へと向かって舌を這わせていった。
 悠は時折くすぐったげに声を上げた。笑い声と喘ぎ声の中間とも言うべき艶のある声音だった。樫田の胸に灯る劣情は大いに燃え盛り、ペニスに生じる痛みは強くなっていくばかりだ。
 それでも彼はその行為を中断することは出来なかった。
 ほんのりと汗ばむ女体に舌を這わせる。その悦びに心酔していた。
 局部や乳首といったあからさまな性感帯に近付くと、悠に制された。そこを避けて、脚から腰、腹へと上り、次いで腋に口を付ける。
 その艶やかな窪みにはしっとりと汗が浮かんでいた。
 眼前では乳首がぷっくりと膨れており、樫田は食い入るようにそれを見つめながら、腋へと丹念に舌を這わせた。気が遠くなるような興奮が彼を襲う。
 耐え切れずに彼は震えた声を上げる。

「悠ちゃん……も、もう我慢出来ない……出したい……」

「ん? 駄目ですよ? だって先輩、後でちゃんと綺麗に洗うから、って言いましたよね? 今度は石鹸を使って、きちんと洗ってください」

 その非情な宣告を受けて、樫田は落胆したような、ますます興奮したような、どちらとも付かない思いに駆られた。
 先程まで舌を這わせていた彼女の身に、今度は手で触れる。
 たっぷりと泡立てた石鹸を手の平に乗せて、遠慮がちに腕を伸ばす。
 足元から順に、撫でるようにして洗っていく。手に伝う柔らかくすべすべとした感触に何も思わぬ訳が無い。樫田は一層強く肉欲を滾らせた。
 彼がのぼせる様な心地でぼんやりとしているところに、悠が告げた。

「……舌じゃないので、次は胸も綺麗にしてください」

「え? ……えっ?」

「どうしたんですか?」

「い、い、良いの?」

「良いも悪いも、洗うだけですよ?」

 と彼女は言うが、樫田でなくとも割り切れないだろう。
 男が女の胸に対して情欲を抱くのは当然であり、悠もそれは分かっているはずだ。樫田はごくりと生唾を飲んで、そこへ手を伸ばした。
 遠慮がちに触れる。ふにふにとした柔らかさを認めて、彼は顔を真っ赤にする。股間は一層痛むが、手を離すことは出来そうにない。
 乳房の柔らかさを堪能していたいのも然ることながら、樫田の視線は一点に集中している。乳首。そこへ触れてみたい欲求が生じていた。
 ちらりと悠の顔を見やる。彼女はその端整な顔を薄っすらと赤らめて、目を潤ませている。誘う様な目付きにも思えたが、それは願望によって事実が捻じ曲げられているだけであろう。
 樫田は怒られるのを覚悟で、自身の欲に従った。
 指先がそこに触れる。初めて触れる少女の乳頭は、想像していた以上に弾力があった。
 ぴくっ、と悠は身を震わすが、それ以上の反応はない。制止の声を上げることもなかった。
 それを容認と捉えた樫田は、彼女の乳首をそっと摘んだ。
 再び悠の身体が小さく震える。
 そんな反応に眩暈のするような興奮を覚えつつ、親指と人差し指でコリコリと撫で転がす。自身の乳首と比べて一回り大きい事を実感する。樫田は、その事に感動とも言えるような激しい劣情を催す。
 彼の興奮は更に加速する。悠が小さく喘ぎを漏らした為だった。

「んっ、んん。ふっ、あぁ……。もうお終い! 洗うだけの約束ですよ?」

 言われて、慌てて手を離す。
 ごめんと口にしながら悠の顔を見やる。目が合うと、彼女は小さく微笑んだ。



 身体を洗うところを見られたくない、と悠が言い、樫田は追い出されるようにして浴室を出た。
 裸に貞操帯だけを付けた格好のまま、彼は身動きを取れずに床へ座り込んだ。手の平を見やる。先程まで触れていた彼女の胸の触感を思い出し、興奮に息を荒くする。
 ややしてシャワーの流れる音が浴室から聞こえてきた。
 胸の鼓動が鳴り止まぬ内に、新たな興奮の材料を聴覚が捉えた。
 シャワーの音に混じる微かな嬌声。樫田は息を殺して耳をそばだてた。
 状況が状況だけに意図して聞かせようとしている様にも思えるが、一方で堪えきれずに漏れてしまっている様にも思えた。
 どちらにせよ、樫田は酷く劣情を覚えた。意識せずとも、浴室内の光景が脳裏に浮かんでしまっていた。
 今しがたまで目にしていた裸体。想像の中に描き出された自らを慰める悠の姿。二つを結び付けるのは容易だ。
 何の根拠も無く淫らな妄想を膨らませるのとは訳が違う。
 樫田の鼓動がバクバクと高鳴り、彼の手は自然と股間へ伸びていた。
 半ば無意識の行動だったが、指先に硬いものが触れ、我に返った。どれだけ発情しようと自分には肉欲を満たす術はないのだと思い知らされる。
 勃起すら遮られ、そこに生じる痛みに苛まれるばかりだ。
 悠が風呂から出るのを待つ他ないが、じっとしていられる訳が無かった。
 樫田は脱衣籠に収まっている彼女の衣服を引っ張り出して、顔を埋めた。
 人工的な香粧品と悠自身の放つ匂いが混じり合ったものを嗅覚に認めて、クラクラとするような興奮を覚える。
 次に彼は、悠の名を口にしながら、自らの胸元を弄った。
 ツンと勃起した乳首を撫で転がす。
 日頃、悠に散々弄られている彼のそこは、すっかり性感帯と化している。
 小さく刺激するだけでも、甘い痺れが込み上げて止まらない。
 彼はしばしの間、胸の突起を用いた自慰に夢中になっていた。

「……先輩、服も着ずに何をやっているんですか」

 不意に声を掛けられて、樫田はその場で跳び上がった。目をやると、浴室の扉を開いた悠が立っていた。

「あ、あっ、い、いや……これは……」

「これは……って、この状況で何か言い訳があるんですか? 聞き入れるかは別として、何らかを思いつくなら先輩は喋りの才能があると思いますよ。……はい、どうぞ?」

 あるはずが無かった。
 樫田は決まりの悪い顔で彼女の衣服を籠に戻して、素直に謝った。
 それからこう声を上げる。

「ゆ、悠ちゃん、もう我慢出来ない……! は、早く……!」

「まあまあ。待ってください。せめて髪を乾かしてからに……」

 普段の樫田であればここで引き下がり、素直に彼女の命に従うが、酷く発情している彼には大人しく聞き分けることが出来なかった。

「でも、悠ちゃんだって……」

「ああ……。聞こえてたんですね?」

 樫田がこくりと頷く。

「でもだからって、先輩が私を急かして良い理由になんてなりませんよ。私の方が先輩よりも偉いんです。先輩は下です。だから私は自由にオナニーしますけど、先輩は私の許可なくしちゃ駄目です」

 そう告げた後、悠が樫田の顎に手を掛けた。そのまま顔を寄せて唇を奪う。
 突然の行動に目を丸くする。驚きは二段階で樫田を襲う。
 唇が触れたかと思えば、すぐに舌が口腔に押し入ってきた。
 ぬるり。舌先同士が擦れ合い、甘い痺れがそこに生じる。樫田はどう応じれば良いのか分からず、ただじっとキスを受け入れる。唾液の音に混じってくぐもった呻き声を上げる。舌で口内を犯される。その悦びに酔い痴れるばかりだ。
 ややして悠が顔を上げ、ふー、と息を吐く。ほんのりと頬を染めた彼女が言う。

「分かりましたか?」

 樫田はしばし呆然となり、口をパクパクと動かした。
 それからやっと、分かりました、とだけ答えた。
 キスによってますます劣情を煽り立てられた彼は、男根の痛みに苛まれながら切なげな表情を浮かべ、悠が髪を乾かし終えるのを待った。
 下着姿でドライヤーを掛けている彼女の真っ白な背中を見つめながら、我慢汁を滴らせるのみだ。
 時折舌を動かし、キスの感触を思い出しては、余計にじれったい思いに駆られる。

「お待たせしました」

 そう告げる悠の声音は、今の樫田にとって天上の響きにも等しいと言えた。
 脚に飛びついた樫田を悠がなだめながら、洗面所から部屋へと戻る。

「そこに仰向けになってください」

 ――ようやく射精させてもらえる。それしか頭にない樫田には、もはや羞恥心は残っておらず、彼女の命に素直に従った。

「そのままじっとしていてくださいね」

 そう告げた悠が、樫田の脚を掴んで持ち上げる。
 ちんぐり返し。肛門が上を向き、貞操帯に覆われたペニスが眼前に来る。悠が背に密着して体勢が崩れないように支えている。
 彼女は股越しに樫田の顔を見やって言う。

「ふふっ、恥ずかしい格好~。興奮します?」

「こ、興奮……します……」

 と、樫田が答えると悠はにんまりと笑った。それから口を開いて、大きく舌を伸ばす。舌先がどこを捉えているのかに気付いて、樫田は慌てて声を上げた。

「ゆっ、悠ちゃん、そんなところ……!」

「さっきお風呂で私が綺麗に洗ってあげましたよね?」

「でも……!」

「先輩は黙って気持ち良くなっていれば良いんです」

 樫田の言葉を全く聞き入れずして、彼女はそこへと舌を這わせた。

「うくっ……」

 樫田の身がぴくりと震えた。排泄器官を舌で刺激されるのは、酷くくすぐったかった。

「うっ、あ、ああぁ……!」

 呻き声を上げながら身体を震わす樫田に構わず、悠は一層激しくそこを舐める。
 ぺろぺろと舌が動く度に込み上げるこそばゆさは、次第に快感へと変わっていく。少女の端整な顔を見上げながら、樫田はそれを認め、喘ぎ声を漏らす。
 悠はちゅっ、とアヌスにキスをしてから顔を上げる。

「気持ち良くなってきちゃったんですか?」

「うっ、うう……はい……」

「お尻で感じちゃうなんて恥ずかしい人ですね。……それはそうと、口が寂しそうですよ?」

「……口?」

 不思議そうな顔をする樫田に、悠は目を細めて言った。

「アーンしてください」

 彼女が何を考えているのかは分からないが、指示に背く気は無かった。
 樫田が口を大きく開くと、悠はそこへつま先をやった。
 足指を捻じ込まれる。樫田はくぐもった呻き声を上げるが、すぐに恍惚とした表情で舌を這わせ始めた。
 悠が肛門にしていたよりも丹念に舐め上げしゃぶり付いた。
 舌を絡ませ、唇を窄めて吸い付く。その内に悠が足指を動かし始めた。
 口腔を異物で犯されている様な感覚に、樫田は苦しげに呻くが、その顔付きには一層恍惚としたものが滲み出す。

「ふふっ……そんなに必死で舐めてどうしたんですか、赤ちゃんみたいですよ」

 樫田がくぐもった声で何事かを告げるが、それは言葉にはなっていなかった。ただ嬉々とした声色であることは悠にも分かった。
 彼女は笑みを深めて、再びアヌスへと舌を伸ばす。
 すでに唾液でぐっしょりと濡れているそこを舐め回す。緩急を付けて淫らに、愛しげに。
 込み上げる快感がじわじわと大きくなり、全身へと広がっていく。樫田は身を震わせながら、未だ貞操帯に覆われているペニスから我慢汁をポタポタと滴らせた。
 それに気付いた悠が肛門に舌を押し付けたまま、その封を解いた。
 包皮に覆われたままの陰茎は、最大限まで怒張している。遮るものがなくなったペニスは脈打ちながらジンジンとした疼きを発している。樫田はそこへの刺激を求めて、くぐもった声を上げる。

「はいはい。ここもすぐ気持ち良くしてあげますから、そのまま良い子にしていてくださいね」

「ん、んん、んぐうう……」

 樫田が足指を突っ込まれた口から呻き声を上げる。
 なりふり構わずに快楽を求める彼の姿に小さく笑んで、悠はペニスを軽く握った。
 彼女の小ぶりな唇が睾丸に触れる。一つキスしてから、ぱくっとそれを咥え込む。口内で舐め転がしながらペニスを扱き始める。
 樫田の身が大きく跳ね上がった。待ち望んでいた男根への刺激は、どこまでも甘美なものだった。
 眼前に広がる光景もまた甘いものだった。醜悪な己のペニスに絡み付くほっそりとした白い指。美と醜の対比。更に遠くへと目をやれば、睾丸にしゃぶりついている悠の顔がある。可愛らしい顔立ちに浮かぶ、淫らで嗜虐的な表情に、樫田は背筋をゾクゾクと震わせた。
 じゅぷ、ちゅく……。唾液の音を響かせながら、悠は睾丸を舐めしゃぶっている。
 唇に吸い込まれ、吐き出され、また吸い込まれ、舌の上で転がされる。睾丸へのやさしくもねっとりとした愛撫を受けて、ペニスはますます硬くなる。悠の手の中で暴れるように脈を打ち、窄んだ包皮の先からカウパー腺液を大量に垂れ流す。
 自身の身に落ちてくる先走り汁に対して嫌悪感を抱く余裕など、樫田にはなかった。
 このまま全身をぐちゃぐちゃに汚され、与えられている快楽に溺れてしまいたい。そうした倒錯的な欲望ばかりが湧いてきて止まらなかった。
 舐めしゃぶられる睾丸はすっかり涎に濡れている。そこから伝い落ちる唾液は陰茎をも汚していく。
 緩やかに扱かれるペニスがくちゅくちゅと淫靡な音を響かせている。
 唾液まみれのそれを擦り上げられるのは堪らなく気持ち良かった。

「んっ、んん……んっ、くっ……!」

 樫田は呻くように喘ぎ声を漏らしながら、蓄積していく快感に身を震わせる。
 彼が快楽の果てへと至るのはもう間も無くの事だろう。睾丸がきゅっとせり上がり、はち切れんばかりに怒張したペニスが大きく脈動している。
 腰の奥から熱い物が込み上げてくるのを認めて、樫田は悠に目で訴えた。――このまま射精するまで虐めてください。
 それが伝わったのか、単に身体の反応から絶頂が近いことを読み取ったのか、どちらにせよ悠はより強く彼を責め立てた。
 包皮を剥き、敏感な亀頭を直に刺激する。ほっそりとした指で輪を作り、くびれを何度も擦る。じゅぷじゅぷと音を立てながら睾丸を口腔へと出し入れする。
 激しくなった責めに応じて、樫田も彼女のつま先を荒っぽく舐めしゃぶる。年下の少女の足指に舌を這わせながら、彼は絶頂がすぐそこまで迫っていることを認めた。
 絶頂へ至るべく、心は一層の快楽を得んとして急くが、自らの手で性感帯を刺激することは出来ない。そのもどかしさをぶつける様にして、悠のつま先をしゃぶり立てる。口腔の異物感は充足と多幸をもたらし、彼は恍惚の表情を浮かべる。
 その身を甘い痺れが支配していく。
 今にも精液を噴き出しそうな射精寸前の、どこまでも敏感なペニスにそれまでとは異なる刺激が与えられる。悠が包皮を亀頭に被せていた。
 彼女は、すっぽりと亀頭を覆った皮の先を摘んで力一杯に引っ張った。それと同時に唾液をじゅるじゅる言わせながら、睾丸を吸う。
 視界がニ、三点滅する。樫田は熱を帯びたどろりとしたものが体外へと向かっていく感覚を認めた。
 全身を大きく痙攣させながら、その瞬間を迎える。
 ぶびゅっ、びゅるっ、びゅるる!
 包皮で作られた袋の中へと精が吐き出された。
 ちゅくっ、と音を立てて睾丸から口を離した悠が笑みを零す。

「ふふっ、凄い勢いで出ましたね。そんなに気持ち良かったんですか?」

 悠の足は口元から既に離れているが、樫田に言葉を発する余裕は無い。
 荒い呼吸を繰り返しながら、うっとりとした目付きで悠を見上げるばかりだ。
 それで充分に伝わったのだろう。悠はくすりと笑って言った。

「気持ち良かったんですね。先輩はやっぱり変態です」



 シャワーを軽く浴びなおして、床に就く。その間際に悠が言った。

「今日は特別にベッドで眠っても良いですよ」

 ほら、と言って片側に身を寄せて、空間を作って見せる。
 樫田は少し戸惑いながらもベッドに上った。遠慮がちに彼が横たわると、悠が掛け布団を互いの肩まで引っ張り上げた。
 二人はそれぞれに異なることを考えていた。
 樫田は先の行為に於ける快感を思い出して余韻に浸っている。悠の胸中は――彼に見せるのとは異なる、年相応の少女らしいものだった。
 それはつまり、恋人とベッドを共にしている事への喜びだ。彼女は樫田を責め立て罵るが、好いていない訳ではない。出会った当初はともかくとして、今現在はそれなりに良い面もあると認めている。倒錯的な行為も望むところではあるが、全うな関係もたまには悪くないと考えているのだ。
 それ故に、樫田の声音に悠は鼓動を跳ね上がらせた。

「……悠」

 堰を切って出たような声。
 主従の関係を如実に表した、寝床の区別も無い。
 あれだけ射精したのだから、恐らく性欲もそう多くは残っていないはずだ。そうであれば被虐欲求の支配からも解き放たれているに違いない。すると、今の彼は、一般的な彼氏としての姿を見せているのではないか。
 鼓動を高鳴らせつつ、悠はこう応じる。

「な……何ですか、渉先輩……?」

「え? あ、い、いや、あの……」

 一転して、頼りなく吃る樫田に悠は少々がっかりした。
 ひしっ、と抱き締められるのではないかと彼女は期待していた。
 出だしの格好は付いていなかったが、語る内容までもが落胆ものとは限らない。悠は自身に言い聞かせて、言葉の続きを待った。

「えっと……」

「はい」

「悠……様……って呼んでも良い、かな?」

 何の事はない。先のも男らしく呼び捨てにしたのではなかったのだ。口にしたかったのは今と同じく「悠」ではなく「悠様」だったのだろう。悠は瞬時に察して見る間に醒めていった。

「勝手にすれば良いんじゃないですか? ……先輩って本当に虐められたがりのド変態ですね!」

 そう言って、樫田の耳を引っ張った。
 彼女の声音に怒りの色が滲む理由も、耳を引っ張られる訳も、樫田には分からない。――そういうのは嫌いなのか。彼が思い至るのは精々その程度であり、背を向けてしまった少女の胸中は分からず仕舞いなのだった。


おわり

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