FC2ブログ

ぷるんぷるるん

女の子に気持ち良くいじめられるM男向け官能小説公開中。

恋人は巨根のふたなり#後編2

 下腹部に広がっていた甘い痺れを伴う律動が全身に広がっていく。
 体温が急激に上がっているようにも、下がっているようにも感じられる。
 身体の末端から徐々に感覚が鈍くなっていく。もちろん、股間だけは敏感なままだ。史織が肛門へ捻じ込んでいる舌の動きを鮮明に感じ取ることが出来た。
 彼女の柔らかくも弾力のある、軟体動物のような舌によって犯される内に、真也の肛門は単なる排泄器官ではなく、性感帯として覚醒していた。
 そこを執拗に責め立てられ続け、彼はいよいよ果ててしまう。
 全身が大きく、壊れてしまったかのように脈を打つ。
 彼の肉体に起こる変化を受けて、史織にも彼が絶頂を迎えようとしているのが分かった。
 声こそ出せぬ状況であったが、真也のアヌスが肉棒を挿入するに相応しい女穴に近付いていることを悦んでいるのは明らかだった。彼女は、倒錯的な官能の熱に浮かされ潤んだ瞳を細めて、好色めいていながらも、可憐さの残る淫靡な表情を浮かべていた。
 狂乱とも呼べるほどに興奮している史織の腰が、激しく上下に揺り動かされる。当然、股間から伸びる剛直が真也の口腔を強く穿つ。
 真也は亀頭が喉に触れる感覚で嘔吐いた。そこには苦痛が確かに認められるも、快感もしっかりと存在していた。
 前後から迫り来る強大な快楽によって押し潰されるようにして、真也は絶頂へと至った。
 
 頭が真っ白になり、全身がガクガクと震えて止まない。しかし、彼を散々に弄んでいた快感は急に鳴りを潜めていた。快楽はオーガズムへと収束する直前で爆発的に膨れ上がった後、別の姿へと変わっていった。
 快楽とは呼べないそれは、何かしらの名がある感覚ではなく、衝撃としかえ名状し得ないものであり、まさしく真也は絶頂へと至っているのだった。
 頭が真っ白になっている中で、とにかく“イかされてしまった”という事実だけを彼は認識していた。そこには快・不快も存在していないようだった。
 絶頂状態が延々と続く訳はなく、ややして快楽が戻ってくる。
 
 真也が果てへと至り、戻って来るまでの間も、史織は彼の肉体を責め続けていた。
 もちろん、彼が絶頂したことに気付いない訳ではない。分かった上での行為だ。
 好奇心と嗜虐心が史織を衝き動かしていた。
 対する真也にとっては、堪ったものではなかった。絶頂を経た肉体は酷く敏感になっている上、息が切れて苦しく仕方なかった。なんとか呼吸を行おうとするも、口と肉棒との僅かな隙間から、唾液と我慢汁の混じったものを吐き出すばかりになってしまっていた。
 痛ましいまでに性感に翻弄される彼の姿は、史織にとって扇情的に感じられてならなかった。
 彼女は勢い良く、彼の尻から顔を離した。
 汗と唾液の雫が、ピッと小気味良く散った。
 濡れそぼった唇から火照った吐息を一つ大きく上げた後、史織は言った。

「真也くんが可愛すぎて……私……あっ……イッちゃう……! 精液出ちゃう……!」

 先の彼と同じく、全身を小刻みに痙攣させる。
 腰から熱い物が込み上げ、陰嚢のすぐ下に位置する女陰がきゅうっと収縮するのを認めて、史織は嬌声を上げた。
 彼女の甲高い淫らな喘ぎ声が部屋に響き渡る。
 まるで耳まで犯されていくようだ――真也がそんなことを頭の片隅で考えたのと前後して、彼の口腔を塞いでいる亀頭が大きく膨らんだ。
 史織が射精へと至るのが近いことを悟り、真也は余裕が無いながらに身構えた。彼女の男性器は大きいばかりではないと、心身に刻まれていたからだ。
 
 凄まじい量の精液が、勢い良く喉に叩き付けられるであろうことを覚悟する。そこに一般的な快感は見出し難いが、口腔を生殖器代わりに犯された挙句に精を放たれることを思うと、倒錯的な悦びが湧き上がってくるのだった。
 ところが、射精が起こるよりも先に、史織が腰をベッドに沈みこませるようにして大きく引いた。
 ぬるり、と真也の口から巨根が抜き取られた。
 真也が何故? と疑問を抱いた直後、彼の鼻先で唾液と我慢汁でぬらぬらと濡れ光る肉棒が脈を打った。
 ペニスの脈動を認めてすぐに、真也は目を強く瞑った。
 史織が今日一番に淫らで激しい嬌声を上げる中で、快楽の証は放たれた。
 熱を持った精液が勢い良く真也の顔面を打った。
 彼女の濃厚な種子汁は、糊のようにべとついていた。ねっとりと頬を滴るそれは、酷い青臭さを放っていた。
 ふたなり少女の射精は一度では終わらない。二度、三度、四度……と続き、その度に一般的な男性器から一度に放たれる量の二倍近くある精液が、真也の顔に打ち付けられた。
 徐々に放たれる白濁液の量が少なくなっていった。依然としてペニスはびくびくと脈打ちながら精液の放出を続けているが、彼の顔まで届かなくなっていた。
 顔中を精液まみれにされた真也は目を瞑ったままで、声を上げた。

「うう、う……。史織……?」
 
「今、綺麗にしてあげるから、少し待っていて」

 言葉の合間に熱っぽい息を吐きながら、史織はそう答えた。
 言われた通りにじっとしていると、身体に触られる感覚があった。
 その手は、どうやら真也の身体を仰向けにさせたいらしい。彼女が意図した通りの体勢を取る。
 柔らかな物がむにゅっ、と、胸板に押し付けられた。
 吐息の音が間近に聞こえた。
 閉じた視界の暗闇に、淫蕩な顔付きで湯気の立つような吐息を漏らす史織を思い描く。ペニスがビクンッと脈を打った。
 その感覚に、真也はしばし忘れていた己の性別を思い出した。それから、先の絶頂に於いて、射精がなかったことにも気付く。
 その事実に驚き、自身の身に何が起こったのかを思考するが、すぐに史織の声によって遮られた。

「ふふっ、ザーメンまみれの真也くんも可愛いね……。綺麗にしちゃうのもったいないかも……」

 真也の羞恥を煽るための台詞ではなく、本音が漏れ出たといった風に聞こえる声音だった。
 彼女の淫らな感性から放たれた言葉は、またも真也の性の自己認知を揺るがした。
 精液で汚れた姿を可愛いと称される。その事に不快感を抱くどころか、悦びを覚えてしまっていた。
 頭がくらりと揺れるような倒錯感の中、頬を指先で撫でられた感覚を認める。それから、顔を寄せられたのを感じ取った。

「じっとしていてね」

 そう告げた後の、史織の行動は真也には想像も出来ないものだった。
 顔面に舌を這わされた。
 思わず「えっ」と声を上げたが、史織が動きを止める気配はない。
 自身のペニスから放出された白濁液を舐め取るように、彼女は舌を這わせ続ける。
 その感覚がくすぐったく、真也は小さく身を震わせる。
 次第に、顔を舐められる感覚が心地良くなってくる。下腹部でペニスがむくむくと膨らんでいった。
 粗方の精液を舐め取り終えた史織は、真也の男根を見やって微笑した。
 手を伸ばして、それを優しく握って言う。

「せっかくだから……こっちも気持ち良くしてあげるね」

「し、史織……?」

「ふふ。もう目を開けても大丈夫だよ」

 彼女の言葉を受けて、瞼を上げる。
 ぼやけた視界に映る史織の顔は、すぐ間近にあった。
 大した時間は経っていないが、随分と久しぶりに見たような錯覚に、真也は陥っていた。
 端整な彼女の顔は赤らみ汗ばんでいた。彼はしばし、女性でありながら男性器を有する恋人に見蕩れていた。
 不意に彼女が瞳を閉じた。そのまま唇を奪われる。
 たっぷりと吐き出した精液を舐め取った後の口腔には、青臭さが残っていた。少し気になったが、キスを止める程ではなかった。
 互いに突き伸ばした舌を絡ませ合い、貪るように口付けを続ける。
 ややして、二人の唇が離れ、真也の口から嬌声が上がった。
 史織の手が彼のペニスをゆっくりと扱いていた。

「真也くんのおちんちん……とっても硬くなってるね。気持ち良い?」

「あうっ、う、ううう……」

 呻くばかりの真也に対して、史織は顔をしかめた。とは言っても、本気で機嫌を損ねた様子はなく、すぐに悪戯っぽい笑みを浮かべた。
 手の動きを止める。男根を握ったまま、人差し指の腹を亀頭の先に宛がった。そのまま尿道口を擦るようにして刺激する。

「うくっ……!」

 真也の口からこれまでとは異なる種の喘ぎ声が上がった。
 尿道口への刺激も、快感には違いなかったが、あまりに鋭く、耐え難かった。腰をガクガクと震わせながら、真也は情けなく震えた声で言う。

「しっ、史織っ、こ、これ……駄目……」

「駄目……? どうして?」

「うっ、うう、す……少しキツイ……。何だか、お、おしっこがしたくなるような……感じで……」

 真也がそう言うと、史織はくすっと笑みを漏らした。
 ペニスを握り直して緩やかな手付きで扱きながら問う。

「それじゃあ、こっちの方が気持ち良いの?」

 彼女の柔らかな手の平で、亀頭のくびれを優しく撫で擦られるのは、堪らなく気持ち良かった。甘い痺れがジンジンと生じ、全身に官能的な悦びが広がっていくようだった。
 真也は快楽を認めて、史織に向かって頷いてみせた。
 彼の反応に対して、史織は唇を尖らせた。

「気持ち良いなら、ちゃんと言葉でそう言って。じゃないと、止めちゃうよ?」

「うっ、ううう……。き……気持ち良い……」

「どこをどうされるのが?」

「ち、ちんちんを……史織に手で扱かれるのが……。あっ、あぁ……気持ち良い……!」

 情けない台詞を口にした真也の目をじっと見つめて、史織は色好きめいた舌なめずりをした。
 それから、笑みを浮かべて言った。

「良かった、真也くんもちゃんと男の子なんだね。おちんちん弄られて、気持ち良さそうな顔になってるよ?」

 真也が顔を赤く染めて、目を背ける中で、史織が「でも」と口にする。

「男の子なのに……私に責められて女の子みたいに喘いじゃう真也くんが見たいの……。ふふっ」

 愉しげな声音で告げられた倒錯的な願望に、真也はくらりとさせられるような興奮を認めた。
 史織は彼に一つキスをしてから、その唇を今度は胸元に向かわせた。
 
「お尻だけじゃなくて、おっぱいの気持ち良さも……教えてあげるね」

 そう言うなり、彼女は大きく口を開いて、舌を伸ばした。
 舌先が乳首に触れる。小さな突起の上を、湿った感触がぬるりと通り抜けていく。
 真也はくすぐったさを感じて身を捩り、小さく喘ぎ声を漏らした。
 
「真也くんの喘ぎ声って、本当に可愛いね……」

 そんなことを言いながら、史織は更に乳首を何度も舐め上げた。
 同時にペニスをゆっくりと扱いてやっている。
 乳首への刺激のみならば、快感であるとは言い難いものであったが、生殖器といっぺんに責められている内に、真也はその刺激を気持ち良いと感じ始めていた。
 乳首をぷっくりと勃起させながら、恍惚として吐息を漏らす。
 彼の反応に劣情を煽られたのか、史織が男根を扱く手の動きを早める。
 鈴口からたらたらと滴る我慢汁が、ぬちゃぬちゃと音を立て始めた。
 史織が舌を引っ込め、上目遣いに真也を見やって訊ねる。

「気持ち良い?」

 真也はハアハアと息を切らしながら、震える声で「もう出ちゃいそう」と答えた。

「じゃあ、もっと激しくしてあげるから、いっぱい出してねっ」

 可愛らしい口調でそう告げると、史織は彼の乳首に口を付け、強く吸い上げた。ちゅうううっ、と音が鳴るほどであり、ちっぽけな突起など呆気なく取れてしまうのではないかと思えてならなかった。
 その強烈な刺激に、真也の腰がビクンッと跳ね上がった。

「あっ、ああああぁっ、しっ、史織っ、あ、ああんっ、ああ!」

 悲鳴のような喘ぎ声を上げる彼の身体がガクガクと震える。
 腰も跳ね上がり続けている。
 史織は乳飲み子のようにちゅうちゅうと緩急を付けながら、彼の胸に吸い付いている。彼女の手の中で、ペニスが最大限にまで膨らんでいった。

「だっ、駄目っ、で、出ちゃう、出ちゃうぅ……!」

 真也がそう叫び、腰を思いっ切り突き上げた。
 快感が彼の許容量を越える。一瞬の硬直を経て、精を噴き上げる。
 ぶびゅっ、びゅるるるっ!
 乳首、ペニス、どちらへの刺激が引き金となっての絶頂だったかは、真也本人にも分からなかった。とにかく何も考えていられなくなるような気持ち良さの奔流に飲み込まれた挙句に吹き飛ばされたような感覚だった。
 射精の勢いも、どれだけの快感があったのかを物語っていた。
 白濁液は頬まで到達していた。
 頬に痛みを感じさせるぐらいの勢いがあった。
 真也にとってはこれまで味わったことのない激しい射精だった。
 もっとも、史織のそれと比べてしまえば随分とあっさりしていると言わざるを得ないが。
 絶頂の余韻に浸り、とろんとした顔付きを浮かべている真也に対し、史織の瞳には肉欲がありありと滲んでいた。

「真也くんの可愛い射精を見せられたら……私ももう一回出したくなっちゃった」

 そう呟いて、彼女は真也の身体に馬乗りになった。
 陰嚢の下に位置する花弁は、すっかり蕩けて開いていた。そこから滴る淫らな蜜が、真也の腹部を濡らした。
 身体に触れた女性器の感触に、真也は生唾を呑んで、彼女の姿を見上げた。
 柔らかそうな胸の膨らみ、その先端では、彼のそれと同じく、ぷくりと勃起した乳首が自己主張しているようだった。
 半ば無意識に、真也は乳房目掛けて腕を伸ばしたが、史織に手首を捕まれてしまう。
 
「良いの。真也くんはイッたばかりでしょ? 何もしなくて良いから……私がおちんちんシコシコするところ、見てて」

 淫らな笑みを浮かべた史織にそう言われると、黙って従うほかになかった。
 彼女が、その華奢な手では握り切れないほどに太いペニスを扱き始める。
「はあっ」と火照った息を吐いたのと同時に、鈴口からとろりと透明な粘液が滴った。

「あっ……あぁ……。気持ち良い……。真也くんに見られながらおちんちん擦るの……興奮しちゃう……」

 史織がうっとりとした声音で、卑しい心情を吐露する。
 真也は彼女の顔と手元を食い入るような目付きで交互に見やり、痴態の鑑賞に耽っている。
 ペニスを扱く手付きが段々と早くなる。

「はあっ、あっ、ああ、あ、気持ち良い……!」

 快楽を声に出しながら、彼女は腰を前後に揺らし始めた。
 真也の腹部をぬるりとした感触が往復する。
 一つの肉体に同時に存在するはずのない、男女双方の生殖器が揃って発情の様相を呈している。その事実に堪らなく興奮する真也だが、彼には手淫に耽る史織の姿を見ていることしか出来ない。

「しっ、史織……!」

 堪らずに声を上げるも、彼女は悪戯な笑みを浮かべるばかりだ。
 白く小さな手によって扱き上げられる男根からは絶えず我慢汁が溢れ出し、ニチャニチャと淫靡な音を響かせている。
 絶頂へ至る程では無いものの、一際大きな快楽の波が来たのだろう、史織は甲高い声を上げて、勢い良く背を反らせた。
 柔らかな胸がぷるんっ、と揺れ、そこに滲んでいた汗が散った。
 汗の雫を受けて、真也は史織の顔を見上げた。
 うっとりとした目元。
 半開きになった血色の良い唇。その端から滴り落ちる唾液。
 彼女が快楽を貪ることに没入しているのが、はっきりと見て取れた。
 その乱れぶりに興奮すると共に、真也の胸にはある欲求が湧いた。
 彼女が味わう快楽の一端となりたい――。
 それは、男性的でもなければ女性的な性欲でもない、もっと別の、極限まで卑下した結果の発想とでもいうべき、自虐的、あるいは被虐的な肉欲だった。すなわち、彼女に性欲処理の道具として扱われたい、といった類の欲望だ。
 胸に湧いた欲望を自覚すると、それはますます強くなっていったが、真也はそれを言葉にして伝えることが出来ない。思考能力が鈍っていることも理由だが、そもそも具体的にどんな行為によって欲が満たされるのか分からなかった。
 それゆえに真也は、ハアハアと荒い息を吐く合間に、史織の名を口にすることしか出来なかった。
 物欲しそうな表情を浮かべる彼の視線の先では、史織が、本来女体にあるはずのないペニスを心底気持ち良さそうに扱き続けている。

「ふふっ。さっきからどうしたの……?」

 そう問い掛ける史織の声音は、如何なる返答があるかを知った上で問うているような、意地悪にも悪戯っぽくも聞こえるものだった。
 真也は何度か彼女の名を口にした後、やっとの思いで言葉を絞り出した。

「史織っ、史織……。お、俺のこと……道具みたいに使って欲しい……」

 そうは言ったものの、彼の中に具体的な行為が浮かんでいる訳ではなかった。立場が逆なら、困ってしまうかも知れない、と真也は思った。
 史織の表情を確かめる。彼女の顔に困惑の色は浮かんでいなかった。それどころか、愉しげに微笑んでさえいた。
 
「道具って……何をする為の?」

 すでに答えを分かっているような口ぶりだ。
 真也の胸がドキリと大きく鳴った。
 彼には想像も出来ないような淫らな行為が史織の頭には浮かんでいるのであろうことを考えると、引け目を感じると同時に酷く興奮させられた。
 生殖器の大きさだけではなく、性欲そのもの、加えて性的好奇心に於いても劣っている。逆を言えば、それだけ史織が淫らであるということだ。
 真也は期待にドキドキとしながら言う。

「史織が……気持ち良くなるための道具に……」

 彼がそこまで言うと、史織はくすっと笑って、「いいよ、使ってあげる」と言った。
 それから彼女は腰を浮かせ、ペニスを真也の鼻先へと向けた。
 上から押さえ付けるようにして、ペニスの裏側を彼の顔面へとあてがった。
 史織の肉棒は熱を帯び、少し蒸れたような匂いを放っていた。

「真也くんの顔におちんちんをスリスリしたら……ふふっ、気持ち良いだろうな、って思ってたの……」

 淫らに言いながら、彼女は腰を前後に揺らし始めた。
 大量の我慢汁で濡れている男根は、滑らかな動きで真也の顔面を這った。
 彼は慌てて目を閉じつつ、一体いつから史織はそんな目で自分を見ていたのだろうか、と気になった。
 もちろん、声に出して問うことはなかった。
 史織が気持ち良さそうな声を上げ始めると、そんな余裕はなくなった。
 今、自分は彼女が快楽を得る為の道具になっている。その実感に、頭が真っ白になっていた。

「ふふっ……あっ……ああぁっ……。やっぱり気持ち良い……!」

 史織の口から上がる嬌声と言葉に、真也はいっそう興奮させられる。
 腰の奥がカッと熱くなるのを認めつつも、彼はじっと横たわり、されるがままになっているしかなかった。
 ぬるぬるとした先走り汁が顔面を濡らしていく。
 荒い呼吸を繰り返す口元にも、当然それは及んでおり、舌には塩気が感じられた。

「あっ、あんっ……。大事な彼氏の顔におちんちん擦り付けて気持ち良くなっちゃうなんて……駄目だよね……?」

 その問い掛けに対して「その通りだ」とは答えられるはずがなかった。
 世の男が駄目だと言ったとしても、真也は今の状況に激しく興奮しているのだ。
 彼は自身の心情に従い、言った。

「そっ、そんなことない……」

 すると、史織はピタと動きを止めた。
 彼女が手を離すと、巨大なペニスはバネでも仕掛けられているかのように勢い良く上を向いた。

「ふうん……」

「史織……?」

「真也くんって……おちんちんが小さいだけじゃなくて、男らしくもないんだね」

 真也が「うっ」と呻いて言葉を詰まらせる。
 道具として扱って欲しいだなどと、受身の最もたるだ。
 男らしくないと言われても仕方がない。
 それを真也自身が理解している為に何も言い返せない。だからといって開き直るほどに堕ちているでもないのだ。

「ふふっ。悔しい?」

 真也は慎重に薄目を開き、眼前の大きな肉棒を見上げ、それから小さく頷いた。
 確かに彼女にひれ伏すことには興奮するが、改めて問われ、答えを考えると、雄として愛したいという感情が消えた訳ではなかった。
 真也は黙ったままで頷いた。
 声高に主張するには、余りに醜態を晒し過ぎていた。

「良かった。ちゃんと男の子の自覚がある真也くんを道具にする方が興奮するもん」

 淫らな声音でそう言った後、史織はペニスを扱き始めた。
 目の前で揺れるペニスに、真也は生唾を飲む。心で何を思おうが、身体はすっかり、史織の白く滑らかな股から生えている男性器の虜となっていた。

「うっとりした目で私のおちんちん見てるけど……本当に悔しいの?」

「う、うう……それは……」

「私が男子だったら絶対嫌だなあ。おちんちん見てうっとりした顔してる、なんて彼女に指摘されるの」

「あああ……うう……」

 真也は言葉に詰まり、呻き声を上げる。
 史織に二つの性器がある為か、真也の胸には相反する欲望が渦巻いている。どちらかを選ぶことなど出来ない。彼氏らしくありたいと願う反面で、ペニスに屈して自分の性別など忘れてしまいとも願っているのだ。

「ふふふ。その困ったような切ないような顔……可愛い……」

 そう言って、史織は彼を見下ろしながら、ペニスを扱く手を早めていく。
 真也は意図せず彼女に可愛いと言われた表情を浮かべたまま、苦悩と興奮の織り成す官能に浸るばかりだ。

「はあっ、あっ……。あんっ……イクッ……! 真也くんのことオナペットにして、射精しちゃう……。ああぁっ、精液出るっ……!」

 はち切れんばかりに膨らみ、激しく脈打つ巨大なペニスに相応しくない可憐な声音で淫らな言葉を紡ぎながら、彼女は果てた。
 ぶびゅっ、びゅるる! びゅる! びゅるるっ!
 噴き上がった大量の精液が、二人の身体に降り注ぐ。
 辺りに漂う白濁液の青臭さに、真也は全身で身震いし、太ももをぎゅっと強く閉じた。軽く絶頂してしまったかのような心地良い疼きが、彼の肉体を覆っていた。



 全ての後始末を終えた後に二人が見せた光景は、時間が遡ったかのようなものだった。
 互いに緊張した面持ちでベッドに腰掛けている。
 史織が俯いたり、真也の横顔を見やったりを散々繰り返してから、「あの」と、掠れた声を上げた。

「……ごめんね」

「え?」

「ちょ、ちょっと……色々……。い、嫌だった、よね?」

「そ……そんなことは……」

 そう答えてから、真也は赤面した。冷静になって振り返ると、そうなるのも無理からぬ行為と言葉のやり取りがあった。
 対する史織も自身の振る舞いを恥じてか、顔を赤くしている。
 長い沈黙を経てから、史織は彼に問い掛けた。

「これからも、私、真也くんの彼女で居ても良いの?」

「ああ。それは、もちろん」

 真也が答えると、史織は恥ずかしそうにしながらも、嬉しそうに笑みを零した。
 そんな仕草を愛らしく思い、真也も顔を綻ばせた。
 しかし、ふと目を下げると、彼女の股間にこんもりとした膨らみが出来ていることに気付き、彼は笑みをぎこちなくさせるのだった。



おわり

スポンサーサイト
[PR]

[PR]

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

待ってました
完結嬉しいです

| URL | 2018-05-03(Thu)00:48 [編集]